ミスティックアーク

ミスティックアーク/岩佐あきらこ/全3巻


ガンガンファンタジーで連載されていた、SFCソフト「ミスティックアーク」のコミカライズ。



・内容
一千年の昔、光と闇の雌雄を決する大いなる聖戦がありました。
世界を我が物にせんとした邪神スレイヴィアは破れ、その身を7つに引き裂かれて世界各地へと散っていきます。
邪神復活を恐れた女神イリスは偉大なる力である7つのアークによってこれを封印し、
女神の血を引く光の神族の人々は封印の地に神殿を建て、
女神イリスの封印像とともにアークを祀りながら静かに暮らしてきたのでした。

主人公はレミールという少年。
闇の眷属にさらわれた姉のフェリスを探すため、16歳の誕生日に旅に出るところから物語は開始。

レミールは幼馴染の女の子であるリーシャインと一緒に世界を旅し、各地にある7つのアークの力を集めていきます。
そして最後のアークを求め、聖地である光の神殿へとやってきたレミールとリーシャイン。
女神イリスから最後のアークは自ら闇の者を主人として選んだと聞かされます。
それは「闇」と呼ばれる者で、レミールの姉であるフェリスが作り出した存在だということです。

時を同じくとして、光の神殿の結界を破って「闇」が襲ってきます。
イリスの言葉を信じたくないレミールは怒りに任せて戦いますが、
闇の中からフェリスが出てきたことにより、認めざるをえなくなります。

レミールが光の神族である光の御子であるのに対し、姉のフェリスは闇の眷属である闇の御子。
姉弟なのになぜ違うのかを疑問に思うレミールですが、「闇」がその事実を語り出します。
レミールとフェリスの父親は闇の眷属であり、母親は光の神族であると。
2人は禁断の恋に落ちて、初めて光と闇の間に子供が誕生。それがレミールとフェリスなのでした。
母親の力を強く受け継いだレミールは光の神族として生まれ、逆に父親の力を強く受け継いだフェリスは闇の眷属に。

6年前にレミールとフェリスの住んでいる村を闇の眷属が襲ってきて、
母親であるサリアは殺されフェリスはさらわれています。
今までは光の神族であるサリアを殺すために襲ってきたのだと考えられていましたが、
実は闇の眷属であるフェリスが目的だったということが判明。

自分のせいで母親が殺されたことを知ったフェリスは発狂し、
母を奪った自分をレミールは許してくれないだろうと思い悩み、心を閉ざしてしまったと。
その閉ざされた心から生まれたのが「闇」という存在で、
フェリスは自らが生み出したこの「闇」に取り込まれてしまったというわけです。

「闇」を殺せばフェリスも死んでしまうため、
フェリスの閉ざされた心を開くべく無抵抗で優しく対話を続けるレミール。
やがてフェリスの自我が目覚め、「闇」と分離。
レミールは残された「闇」を倒し、2人は感動の再会を果たしたのでした。

姉を探し出すという目的は達成したわけですが、
これまでの旅によってレミールは邪神スレイヴィアを倒すことが自分の使命だと思うようになっています。
フェリスも同じ思いを持っており、2人は女神イリスに導かれて最終決戦へと挑んでいくのでした。

闇の神殿へとやってきた2人は邪神スレイヴィアと戦いますが、圧倒的な力の前に一撃でやられてしまいます。
トドメを刺そうとするスレイヴィアですが、2人はここで全アークの力を解放。
アークの力によってスレイヴィアを上回る力を身に付けますが、それはスレイヴィアの罠。

一千年前にスレイヴィアは7つのアークの力によって封印されているので、
アークの力を解放するということはスレイヴィアの封印も解けるということ。
最初からこれが目的でフェリスをさらい、レミールを泳がせてアークの力を集めさせたというわけです。

真の力を取り戻したスレイヴィアの前にまたもやられてしまう2人。
さらにスレイヴィアは衝撃的な一言を口にします。それは、2人が女神イリスの子供であるということ。
闇の者と恋に落ちたイリスは2人を産み、逃走生活を続けていましたが、
やがて2人の父親は闇の眷属によって処分されてしまいます。
イリスは2人を妹であるサリアに託し、自らをカモフラージュとして光の神殿に残ったと。

イリスに初めて会った時から母親のような温もりを感じていたレミールは、全てに納得がいきます。
そして両親がそこまでして光と闇の共存を望んでいたのだということも理解。
7つのアークはさらなる力を解放し、レミールとフェリスの2人はその力でスレイヴィアを倒すのでした。

エピローグ。
あれから10年。故郷の村へと戻ってきたリーシャインは、イリスと当時を懐かしむ会話をしています。
そして義姉が元気にしているかどうかを心配しますが、イリスはあの子なら大丈夫と返すのでした。

フェリスはイリスの後を受け継ぎ、新しい女神として光の神殿で頑張っています。
そしてあの時スレイヴィアを殺すことはせず、封印した状態で生かし続けています。
これはいつか光と闇が共存できる時代が来た時に目覚めさせるためなのでした。

イリスはそろそろお昼にしようと言い、リーシャインは外にいる夫と2人の子供を迎えに行きます。
夫の名前を呼んだリーシャインに振り返った人物。それはレミールなのでした。



・感想
SFCの名作RPG、ミスティックアークのコミカライズ。
男主人公であるレミールの方を主役とした作品で、ストーリーは基本的には原作に沿って展開。
雰囲気を壊すこともなくうまくアレンジされているなかなか良い作品ではないかと。
ちゃんとラストまで描かれてもいるしね。

単行本のみの要素だと、全巻で巻末にあとがきマンガが1ページずつ。
[ 2012/11/22 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)