ZONE

ZONE/樋口明雄・細馬信一/全1巻


90年代中盤に連載されていた、ガンガンでは珍しい本格的ホラー作品。



・内容
物語の舞台は信州にある霧生市。街のいたる所で断水など、次々と異変が発生します。

主人公は有村翔平という中学生。
弟の卓がクラスメイトと肝試しをしていたところ、学校の3階女子トイレで花子さんと遭遇。
クラスメイトの意地悪によって入口を塞がれていたため、逃げることができず、
最終的には窓から転落して死んでしまいます。

卓の死に疑問を持った翔平と卓のクラスメイト3人は、それぞれ独自に調査を開始。
その間も街では変死や行方不明者が続出し、やがて通りには人がほとんどいなくなってしまいます。

やがて、異変の元凶が現校長ということが判明します。
自殺した前校長の日記によると、クラーケンという未知の植物が霧生市の地下に存在しており、
校長はそのクラーケンに操られ一番の手先として暗躍。
霧生市に異変を起こし、虫を体内に寄生させて人々を次々と洗脳したり殺害したりしていたわけです。
他には数年前に発生した飛行機事故でただ一人生き残った森村真由香という女の子がおり、
彼女はクラーケンの目として行動をしています。

前校長は自分もクラーケンに操られそうになったため、そうなる前に自殺。
死ぬ前は教会で神父をやっており、幽霊として翔平や卓のクラスメイトたちの前に幾度か出現します。

最後はこの教会で翔平たちと現校長・クラーケンの対決。
翔平は操られている警官から奪った銃で現校長を撃ち殺し、
クラーケンは神父の力を借りて助けにきた翔平の父親の車の突撃によって炎上。

エピローグ。
有村一家は霧生市から脱出。一夜にして廃墟と化した街の様子は当然ニュースとなります。
翔平の父親には親友であるジャーナリストがおり、有村一家と入れ替わりの形で霧生市へとやってきます。
彼はそこでブランコに乗っている少女と遭遇。
彼女に「おじさんあそぼ」と誘われますが、その正体はあの森村真由香であり…というところで終了。



・感想
ベムリターンズや夢幻街、ナイトクライシスのような妖怪・吸血鬼退治系のホラー作品はあったけど、
怪談や虫などを使った純粋なホラーとして貴重な存在だった作品。
とはいえ後半は結構な超展開ぶりであり、ホラーよりSFチックな要素の方が強くなってしまったのが残念。

この作品の3話に「蜘蛛」という話があって、これは本誌連載中に読んだ時に半分トラウマとなった話。
沢村淳子というOLが主役の話で、自分以外の社員が全て蜘蛛に操られてしまい、
最後はこの社員たちの口から出てきた大量の蜘蛛に襲われて死亡。
全身が蜘蛛の群れで覆われ、目玉が体内から抉り出されて地面に落ちたりなど、
当時子供だった自分にはちょっと描写が強烈すぎた。

今はグロとかホラーには完全に耐性ができてるので何を見ても全く平気だけど、
それはそれで汚れた人間になってしまったということですやね。

「MD☆五エ門」からここまでノンストップで突っ走ってきたけど、既読分のストックが尽きてもうた。
明日からまたちょっと間隔が開くかもしれません。頑張って読むつもりではいるけど、なかなか時間が。
次とその次はともかく、次々々回に更新予定の作品が10巻超えなので、まとまった時間が欲すぃ。
[ 2012/07/22 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

カラーメイル

カラーメイル/藤原カムイ/全1巻


ガンガンで連載されていた挑戦作。



・内容
主人公はアイという少女。モエギという弟もいます。

ある日、突然空に黒い太陽が出現。
この黒い太陽に世界中の色は全て吸い取られてしまい、白と黒だけで構成されたモノクロの世界と化します。
これだけではなく、アイ以外の全ての人間は石化し、モエギも謎の連中にさらわれてしまいます。

絶望するアイですが、色の神官アッシュグレイからメールが届きます。
それは色を司る精霊を封印した色泥棒のブラックレイブンを倒せというもの。
色の無くなった世界では全ての動物が擬人化しているため、
自身の飼い猫アーオと友達の飼い犬ヒイロの2人(匹)を引き連れ、アイは色を取り戻す旅に出るのでした。

赤(カーマイン)→橙(バーミリオン)→黄(プリムローズ)→緑(ビリジアン)→青(マリーン)と精霊を救出し、
アイは世界に少しずつ色を取り戻していきます。

次に向かったのは紫の精霊であるヴィオラですが、極度の人間不信で取り合ってくれません。
困ったアイは心の中でアッシュグレイに祈ります。すると自身に変化が起き、変身。
実はアイの正体は藍の精霊インディーであり、ヴィオラとは姉妹の関係。
これによってようやくヴィオラに認めてもらえ、7色全ての色が揃うことになります。

全ての色を奪うためにブラックレイブンが現れますが、7精霊の力を合わせて撃退。
モエギも無事に救出し、平和な世界が戻ってきます。
アッシュグレイの計らいにより、黒い太陽が出現してからの記憶は全て無くなったため、
アイとモエギは以前と変わらない普通の人間として幸せな日常を過ごしていくのでした。



・感想
エニックス特集を始める前にカラーメイルはやらないって書いたけど、
よく考えてみればイーバやドブゲロサマも取り上げてるのに、これだけやらないのもおかしな話だなと。
ちゃんとガンガン本誌で連載もされてたしね。なのでやりました。

これ単行本は全部で200ページ以上あるにも関わらず、フルカラー印刷です。
赤の色を取り戻した後は白黒赤の3色、橙の後は4色、黄で5色といったように、
色を取り戻していく度に刷られる色も増えていって、最後はフルカラー。
さらに単行本を閉じて小口を見ると虹色になっていたりもして、すごいこだわっている作り。

まぁこれだけ凝った仕様にしていれば当然コストもかかるわけで、定価は1800円とお高いものに。
サイズも大きめで、ガンガンファンタジーコミックスと同じA5判。
ちなみに扱いは「ガンガンコミックススペシャル」です。カラーメイル以外にあったかな?

内容は正直言って、あまり面白いと思わない。色を使ったアイデアは良いと思うんだけど…。
雰囲気で魅せるタイプの作品かな。ジブリ映画好きの人とかには向いているかも。
[ 2012/07/21 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

ドブゲロサマ

ドブゲロサマ/ジョージ秋山/全1巻


ガンガンを代表する問題作。



・内容
東部下郎という小学生の男の子がこの物語の主人公です。
普段は何の変哲もない少年ですが、実はドブゲロサマという神の化身の生まれ変わり。
ドブゲロサマになるのは下郎が泣いた時と決まっており、その際に意識も完全に奪われてしまうため、
下郎はドブゲロサマになっている間の出来事は全く覚えていません。

ドブゲロサマには地獄大明神、地獄ママ、オニババァ、クソババァという4000年前から因縁がある敵がいます。
地獄大明神はラスボスとして最後の2話に出てくるのみですが、
地獄ママ、オニババァ、クソババァの3人は全ての話に登場してドブゲロサマの命を狙ってきます。

東部下郎の時に殺しても肉体が滅びるだけで、ドブゲロサマの霊は生き続けるため意味がありません。
なので、地獄ママたちはあの手この手で下郎を泣かせにかかってきます。
彼女を親に虐待させたり、両親を離婚の危機にさせたり、親友からイジメを受けさせたりなど。
しかしその度にドブゲロサマは地獄ママたちを撃退していきます。

最後は2話使って地獄大明神たちと決戦。
光の力によって4人を完全に消滅させ、見事勝利を収めるのでした。



・感想
「MD☆五エ門」とは全く違うベクトルで絵柄も内容も完全に浮いていた異色作。
内容は全体的に宗教色の強い部分もあるため、少年誌で連載するのはどう考えても間違っていた。

この作品を語るうえで絶対に外せないのが、「おおっ かーんしゃ」というドブゲロサマの決め台詞。
地獄ママは下郎を泣かせるために親しい人物に憑依しては次々と悪事を働いていくんですが、
その洗脳を解く時に感謝の気持ちを教えこんではこの台詞を言わせていきます。
相手だけではなく、ドブゲロサマ自身もありがたいことがあった時には使います。

そういやこの作品って何気にプレミア付いてたんだよなぁ。
ジョージ秋山先生のファンでもない限りは特に価値があるとも思えないけど…。
ただ最近再販されたようなので、入手はしやすくなったんじゃないでしょーか。
[ 2012/07/20 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

地球外生命体イーバ

地球外生命体イーバ(EBE)/矢追純一・こやま拓・須釜重美/全2巻


・説明
初期のカオスだったガンガンを代表するトンデモ作品。



・内容
主人公は矢神譲司というTVディレクターで、
宇宙人にさらわれ鼻の穴から何かを埋め込まれるという衝撃の展開からスタート。
その後自宅のベッドで目覚めた矢神は、「なんだ、夢だったのか」と安心しますが…。

矢神はUFOなどの類は一切信じていませんが、この日以降次々とおかしな出来事に巻き込まれていくことに。
まずは吉本という人物からEBE(イーバ)を撮影した謎のビデオが送られてきます。
吉本はMJ-12(マジェスティックトゥエルブ)と呼ばれる秘密委員会のことを矢神に話し、
彼らの陰謀を阻止するためにこのビデオをテレビで流してほしいと頼んできます。
しかしビデオはいつの間にか無くなってしまいます。

やがて吉本は殺害され死体で発見されますが、生前に手紙を送っており、それが届きます。
手紙には「アメリカへ行ってコロラド州デンバーに住むリンダ・ハウ女史に会え」と書いてあり、
そうすることにより密約の全貌が明らかになるという内容でした。

アメリカへ飛んだ矢神はリンダから密約の内容を聞かされます。
イーバと遭遇したMJ-12は彼らと交渉を重ね、
イーバのテクノロジーを提供してもらう代わりに人体実験を認めろという要求を突き付けられます。
人間に危害を加えさせないため、結局は家畜を使ったキャトルミューティレーションで密約は成立しますが、
イーバは密約成立前に人間を使ったヒューマンミューティレーションを行なっていたという事実も判明します。

矢神はリンダから「もうファイナルカウントダウンに突入していて近い内に何かが起きる」と聞かされます。
その頃、日本では矢神の協力者である郷原宏が吉本の部屋で写真を発見。
地図と日付が明記されていて、その日付はヒューマンミューティレーションが起きた時のもの。
写真には1つだけ未来の日付が書かれているものがあり、その場所はなんと日本なのでした。

矢神はリンダの紹介でゲーブ・バルデスという人物に会うことになりますが、
途中でMIBという黒ずくめの男たちの組織に襲われます。
なんとか危機を脱しバルデスと合流をした矢神は、
アルチラータ・メサというMJ-12とイーバの秘密基地へと向かうのでした。

秘密基地では人間の科学者とイーバが共同で実験を行なっており、
人間に受胎されたイーバとのハーフや生体実験で獣のようになった人間など、恐ろしいものを目にします。
基地にて決定的な証拠を入手した矢神ですが、警備が厳しく絶体絶命の状況に。

イーバはグレーと呼ばれる勢力で、それに敵対する存在としてグリーンと呼ばれる勢力の宇宙人もいます。
グリーンは地球人を守ろうとしており、矢神は彼らの力を借りて無事脱出。
日本へと戻った矢神は全てが収められたビデオを世界中に発信し、MJ-12とグレーの陰謀を阻止するのでした。
こうして全てが終わったかと思いきや、
その頃SMJ21と呼ばれる団体が別のイーバと密約を提携をしていて…というところで終わります。



・感想と補足
今あらためて読んでみてもぶっ飛んだ内容ですなこれは。
漫画の内容は事実を基に書かれていると念押ししており、UFOや宇宙人の実写画像もいたるところで使用。
少年漫画誌でなんという内容のものを連載していたんだという他ないけど、
当時ってこの手のネタは結構流行ってたよなぁ…。テレビでスペシャル特番も定期的にやってたし。

ともかく、自分のあらすじだけではこの作品のトンデモぶりを伝えきることは不可能。
機会があれば是非とも入手して、その目で内容を確認してみてほしい。
実際は矢神の周囲にはもっとたくさんのキャラが出てくるし、重要な位置付けとなる少年もいるので。
しかしこんなのが毎月ガンガン本誌に掲載されていたんだから、今思うとすごい時代だったな、と。

ちなみに下巻には特別書き下ろしとして、37ページにもわたる小説も掲載されています。
監修:矢追純一、文章:須釜重美、挿絵:こやま拓。
それと単行本は「ガンガンコミックスWIDE」という特別な扱いをされていて、
通常のガンガンコミックスより大きいサイズであり、ページ数も上下巻ともに250ページ近くあります。
定価も690円と高め。
[ 2012/07/19 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

悪魔狩り

・悪魔狩り/戸土野正内郎/全1巻


・説明など
90年代後半にガンガンで連載していた作品。


・内容など
主人公はミカエル・ラージネスという青年。闇の眷族を屠ることを生業としている悪魔狩りと呼ばれる人物です。
ある日怪我をしたミカエルは、マーガレット・ガルシア(通称マギー)という若い女性の医者に治療を受けます。
その後ミカエルとマギーは共に目的地が同じレイテルだというのが分かり、一緒にレイテルへ。

マギーは孤児で、ここレイテルで神父様によって育てられたという過去があります。
神父様は10年前に宗教派閥の対立から異端教の汚名を着せられ処分されていますが、
その恨みの強さから実は闇の力を得て復活をしており、かつて自分を処分した者たちへ復讐。
マギーも生贄として選ばれますが、ミカエルによって助けられます。
神父様は最期の一瞬だけ優しかったあの頃へ戻り、マギーに幸せになれと言い残して消滅。

ミカエルは神父様との対決で死にかかりますが、マギーの治療により回復。
引き止めるマギーに「世話になった」と言い、ミカエルは一人旅立って悪魔狩りを続けていくのでした。



・感想など
中世ファンタジーな世界観で、闇の一族と戦うハンターが主人公という本作。
設定としては特に珍しくもないけど、絵柄とうまい具合にマッチしていて良い感じ。結構好きだったりします。
続編の方は読んでないんだよなぁ。今度買ってみようかね。



・今後のブログの方針など
今までも3段階区切りの形で書いていたんだけれど、
イマイチ境界線が分かりにくそうな部分もあったので、今回から明確にしてみた。
幸いまだそんなに多くはなかったため、これまでの記事も順次修正していきます。

それとデジカメの方でようやく自分なりにベストに近い設定を見つけたので、
風の騎士団、ライオンハート、ドッジファイター翔の画像を撮り直して差し替え。

比較用
風の騎士団


ライオンハート


ドッジファイター翔



やっぱり以前のは暗すぎたってのがひと目で分かりますなぁ。
今の設定はダダとコゾから取り入れているので、それ以降は問題なし。
角度もなるべく正面寄りにしたから、こっちの点でも見やすくなったのではないかと思う。

あと前回の半熟忍法帳がそうだったんだけど、
エニックス漫画のいくつかは過去に画像付きで取り上げたことがあります。
これらの作品は新しく取り上げ次第、古い方の記事を画像と一緒に消す予定です。
ダブっててもいろんな意味で邪魔になるだけだからねぇ。

ただ1つの記事や画像でエニックス漫画以外の作品も同時に扱っていたケースがあるので、
その時は削除じゃなく修正の形でいこうかと。

それともう1つ。
このブログ途中で移転してますが、内容を修正しないまま旧ブログの内容を丸ごとインポートしたため、
移転前のは記事内のリンクが旧ブログ用仕様になっていて、クリックしても見られないケースが多いです。
さらに厄介なことに、その後サイトの方もinfoseek閉鎖に伴って@PAGESへ移転しているため、
infoseekの方に画像を置いてリンクを貼っていた記事も画像が見られなくなっていたり。

これらはそのうちにまとめて修正する予定だけど、たぶん年内はないかな。
やるのはエニックス漫画特集を終わらせてからになると思うから。

以前は全く違う作品同士を1つの画像にまとめて、リスト作成をしながら本整理をしていたけど、
今後は1作品ずつ扱っていくつもりなので、上記のパターンでやったものも再度取り上げていく予定です。
その時はもちろん古い方を削除。

例外として、取り上げた作品と関係があるものの場合は一緒に扱うこともあるかな。
東京アンダーグラウンドの時にコミック全14巻だけでなく、
パーフェクトガイドブックとポストカードブックもセットで取り上げたように。
[ 2012/07/18 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

半熟忍法帳

半熟忍法帳/新山たかし/全9巻



創刊号から休刊となる最後の号まで連載をしていた、ギャグ王を代表する看板作品。
わりと知名度はあるのではないかと思うので、本編は簡潔にして単行本最終巻の描き下ろしを主に。



火車忍群という忍者組織に属する4人の少年少女がメインのお話。
名前は雷太、疾風、深雪、かすみ。実質的な主人公は雷太で、ヒロインは深雪。疾風とかすみは影が薄い。
他は上司である小頭様、くノ一集団である紅影団の狭霧、謎の忍者の月影あたりが主要メンバーです。

小頭様は桔梗という家庭的でお淑やかな女性に恋をしており、狭霧は月影に恋をしています。
そして小頭様と狭霧は事あるごとに対立をしていますが、だんだんとお互い惹かれ合っていくように。
小頭様は知りませんが、桔梗は狭霧の変装であり、狭霧も小頭様が桔梗の方を好きなことは知っています。

最終巻となる9巻は前半3話分が雑誌掲載分で、
雑誌上で最終回となった3話目はこれまでに登場した主要ゲストキャラのその後を紹介しています。
そして単行本の79ページ目からの4話分が完全描き下ろし。

これまでにちょこちょこ登場していた鉄面皮党という敵の組織が本格的に動き出し、
火車忍群に統合されていた紅影団がピンチになります。

小頭様と雷太たちは助けに向かいますが、狭霧が1人囮になって敵を食い止めていることが判明。
狭霧を助けに小頭様は単身敵の元へ乗り込んでいきますが、そこで顔面を切られてしまいます。
それでも力を振り絞って相手のボスを巻き込み、一緒に崖下の川へと転落していく小頭様。
狭霧もすぐさま川へと飛び込み、小頭様を陸へと救出しますが、割れた顔面の下からはなんと月影の素顔が。

雷太たちは小さい頃に村を滅ぼされ、孤児となっていたところを月影に拾われています。
そして火車忍群に預けられましたが、その後に月影は小頭弥助という仮の姿へ変装をし、
近くで見守りながら彼らを育ててきたという事実がここで明らかになります。

その後、雷太たちの活躍もあって敵を殲滅。平和な日常が戻ってきます。
完全に小頭弥助という男に惚れてしまった狭霧は、桔梗として生きていくことを決心。
小頭様の家へ行き告白をしに行きますが、丁重にお断りをされてしまいます。
まさかの展開にショックを受ける桔梗ですが、
実は小頭様は狭霧の方へ完全に惹かれているために断られたということが分かり、変装を解除。
お互いに真の姿を知ることになった狭霧と小頭様は、めでたく結ばれることになるのでした。

そしていよいよ最終回。舞台は3年後となり、雷太たちもすっかり成長をしています。
小頭様と狭霧の間には2人子供が産まれており、現在は3人目を妊娠中。

雷太と深雪の関係は相変わらずですが、疾風とかすみは結婚することになり、結婚式へと出席する一同。
しかし当然ながら無事に式が終わるわけもなく、
結局はいつものメンバーによってドタバタ劇が繰り広げられながら物語は終了します。



この作品の真の主役は小頭様と狭霧になるのかな。半熟忍法帳を語るうえでは絶対に外せないカップル。
描き下ろしでも雷太たちは終始空気で、ずっとこの2人のお話。
どっちもいわゆるツンデレ。あれだけお互い対立していたのに、結ばれてからのデレデレっぷりといったらもうね。

本編以外の収録情報。
1巻 マンガ劇場として天之巻(6ページ)が掲載。実践訓練のお話。
2巻 「元祖半熟忍法帳」(月刊少年ガンガン平成5年3月号掲載)が掲載。半熟忍法帳として初めて世に出た作品。
4巻 単行本4巻発売記念として「おまけの半熟忍法帳」が掲載。
6巻 「半熟忍法帳外伝 もののけな午後」が掲載。本編に出てきたゲストキャラのみどりとあかりが主役のお話。
8巻 「ためになる(?)半熟忍法講座」と題して忍びに関する情報漫画が掲載。
9巻 描き下ろしとして「滅之巻」「転之巻」「春之巻」「完熟忍法帳」の4話が掲載。完熟が最終回扱い。
[ 2012/07/17 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

新山たかし短編集

新山たかし短編集/新山たかし/全1巻


DQ4コマでお馴染みな新山たかし先生の短編集。



・ちょこっと妖精1~4話(4話目が最終回)
昆虫学者を目指すオサムという小学生が主人公の作品。
ある日オサムは蜘蛛に捕まっていた虫を捕まえますが、実はその正体は虫ではなくキャルという妖精。
キャルは願いを叶える力と1分間だけ巨大化(普通の人間サイズ)できる力を持っており、
この2つの力で何かとドタバタ騒ぎを繰り広げていきます。

最終回の最後に掲載されているエピローグは5年後の設定。
通常時でも人間サイズに成長したキャルが、オサムと幸せに生活をしているというハッピーエンドで締め。


・レッスル豪
主人公は田舎から都会の学校へと転校してきた足柄金子という女の子。
初登校時にMr.トーゴーという謎の男と出会い、ゴタゴタに巻き込まれて遅刻してしまいます。

そしてクラスで隣の席となった東豪という男の子に部活へ誘われる金子。
実は東豪の正体はMr.トーゴーであり、まんまと騙された金子は強引にユニフォームへ着替えさせられ、
新プロレス同好会へと入部させられてしまいます。

その後、金子はトーゴーを連れ戻すために来たプロレス部の部員たちとバトルをすることに。
金子はトーゴーのアドバイスでその才能を開花させていき、次々と撃破していきます。
しかしそこに留学生の安藤・ザ・ジャイアントが登場してピンチに。
トーゴーは一時的に金子のマネージャーをやめ、ストロング豪という選手へと変身。
ストロング豪は悪役レスラーであり、金的の反則攻撃で見事勝利を収めたのでした。

気弱な性格の金子に、それを克服するため悪役になることを勧める豪。
これを受け入れた金子は豪と2人で新プロレス同好会として頑張っていく~という内容です。


・鼠小僧参上ですの
父親の後を継いで15代目鼠小僧となったしのぶという女の子と、
それをサポートする雷蔵という少年のコンビによるお話。

しのぶは世間知らずのお嬢様タイプで完全な役立たずであり、犯行予告も勝手にしてしまう始末。
雷蔵は大変な思いをしながらしのぶお嬢様のサポートをし、2人はなんとかお宝を手に入れることに成功します。
しかししのぶが盗んできた物はお宝ではなく、ただのリボン。
雷蔵は先が思いやられますが、恋するしのぶお嬢様には何も言えないのでした。


・トラブルサイエンス
平賀源太という科学者の少年が主人公の作品。
源太には春日夏美という幼馴染の女の子がいて、子供の頃にお嫁さんにする約束をしています。
しかし今の夏美にはあの頃「お淑やかになるから自分を守ってほしい」と言っていた面影は微塵もなく、
男勝りでケンカに明け暮れる正反対な性格へと成長してしまっているのでした。

そんな夏美に飲ませるべく、女らしくなる薬を作り出す源太。
どうやって飲ませようか悩みますが、結局トラブルが発生して夏美が勝手に飲んでしまうことに。

翌日、すっかり女らしくなって登校した夏美。
前日薬の効果が出なかったので失敗したと思って落ち込んでいた源太は面を食らいますが、
徐々に状況にも慣れていきます。

そんな中、以前の夏美に散々やられていた不良たちが仕返しをするために登場。
源太は今こそあの時の約束を果たすべく、弱いながらも必死に夏美を守って戦います。しかしやがて気絶。
実は薬が効いているフリをしているだけだった夏美はそれを見て本性を現し、不良たちを追い払っていきます。
しかしすぐに目覚めた源太にそれを見られてしまう夏美。
男勝りな方が自分らしいと言い切る夏美の笑顔に源太は惚れ直し、認識をあらためるのでした。


・素敵にアウトロー
主人公は賞金稼ぎのランドー。
シルフィーという薬使いが作っていた料理(薬)を、ランドーが偶然食べてしまうという展開からスタート。
これがきっかけで知り合った2人は一緒に旅をすることになります。

立ち寄った街で不当な税金に悩んでいる人たちを救うため、町長の家に乗り込んでいくシルフィー。
面倒事に関わるのは御免だったランドーですが、結局はシルフィーが気になって助けに行きます。
無事解決しますが、この騒ぎがきっかけで逆に賞金をかけられてしまったランドーは賞金稼ぎを廃業。
シルフィーと2人での旅を続けていくのでした。



ここで掲載雑誌情報を。
ちょこっと妖精 1話(ガンガンWING平成9年春季臨時増刊号掲載)
ちょこっと妖精 2話(ガンガンWING平成9年夏季臨時増刊号掲載)
ちょこっと妖精 3話(ガンガンWING平成9年秋季季臨時増刊号掲載)
ちょこっと妖精 4話(ガンガンWING平成10年冬季臨時増刊号掲載)
レッスル豪(月刊少年ガンガン平成3年7月号掲載)
鼠小僧参上ですの(増刊フレッシュガンガン平成5年夏季臨時増刊号掲載)
トラブルサイエンス(増刊フレッシュガンガン平成5年冬季臨時増刊号掲載)
素敵にアウトロー(少年ガンガン平成8年No.1号掲載)

ギャグ王で掲載された作品は1つもないけど、単行本のレーベルはギャグ王。
半熟忍法帳がギャグ王だったからその絡みでしょうなぁ。

新山たかし先生なので、当然お色気系のネタはそれなりに。
でもDQ4コマや半熟忍法帳と比較するとそんなではない。結構ちゃんとしてる。
内容的にはレッスル豪とトラブルサイエンスはまずまずの面白さ。
ちょこっと妖精と素敵にアウトローはイマイチ。鼠小僧は微妙。まぁあくまでも個人の感想ですが。

巻末には全作品の解説が載っています。裏話が分かっていろいろと面白い。
レッスル豪には本当は2人女の子レスラーを出す予定で、
没になった桃子という方のキャラが後にトラブルサイエンスの夏美として流用されたとか。
[ 2012/07/16 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

聖クラリス探偵団

ぼくらの推理ノート 聖クラリス探偵団/夏緑・祥寺はるか/全2巻


ぼくらの推理ノートシリーズ第3弾で最終作。もちろん連載雑誌はギャグ王。
夏緑・祥寺はるかコンビは続少年探偵彼方から継続。



登場人物は一新されているものの、世界観は少年探偵彼方シリーズから受け継いでいます。
主人公は遠野大気という中学生の少年で、あの遠野彼方の従弟。
聖クラリス学園という名門校に通っており、そこの探偵部の部長をやっています。
彼方に憧れていますが、推理力はまだまだ未熟。

探偵部の他メンバーは天城飛鳥、矢野康介、如月弥生、姫小路花梨の4人。そして顧問の先生に綾重美紗。
この6人のメインメンバーに依頼者やサブキャラがいろいろと絡んできます。
メインヒロイン扱いのキャラは天城飛鳥。

ぼくらの推理ノートシリーズお馴染みの推理クイズは今作でも健在。
しかし少年探偵彼方シリーズとは違う試みがなされていて、出題編のラスト数ページはヒントページに。
高い難易度で推理を楽しみたい人は、このヒントページを見ないで推理することができるようになっています。
なお解答編は少年探偵彼方シリーズのように巻末にまとめて掲載されるという形ではなく、出題編の直後です。



連載中にギャグ王が休刊してしまったため、明確な最終回が描かれないまま終わっています。
単行本2巻に掲載されている第7話が完全描き下ろしですが、これも普通の回。
原作者である夏緑先生のサイトによると、この描き下ろしはちゃんとした最終回にする構想もあったようで。
逆に新山たかし先生が連載していた半熟忍法帳なんかは最終巻の描き下ろしできっちり完結させたんだよなぁ。

ギャグ王休刊と共に終わってしまった中ではわりと惜しい感じがする作品。
天城飛鳥は非常に良いキャラだし、他のエニックス誌に移籍して続けても良かったような。
マジックスター学院やアストロベリーみたいに。読者参加型推理クイズ作品だったから難しいかな。
[ 2012/07/15 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

続少年探偵彼方

続少年探偵彼方 ぼくらの推理ノート/夏緑・祥寺はるか/全5巻


ぼくらの推理ノートシリーズ第2作目で、少年探偵彼方の続編でもある作品。こちらもギャグ王で連載。
前作が小学生編だったのに対し、今作では成長して中学生編になっています。



今作はストーリー性もある内容へと変化。
初回で彼方の父親が初登場。消防士であり、これがこの作品の大きな伏線でもあります。
ちなみに母親は彼方が赤ちゃんの時に亡くなっています。

とはいっても単行本でいう3巻までは基本的に前作と変わらず、普通の推理物。前後編使って解決するものも。
前作のメインだった五十里遥、岩田鉄矢、斉藤俊彦、大原広太の4人は今作でも引き続きメインとして活躍。
サブだった五十里刑事や他の同級生連中も引き続き登場。
新キャラは彼方の父親以外にも遥の母親や転校生など数人出てきます。

4巻からリドルというライバルキャラが登場し、このキャラがラスボスでもあったり。
彼方とリドルの間には彼方が赤ちゃんの時からの因縁があります。

彼方の母親である行方が出産に備えて病院に入院している時に、当時子供だったリドルと知り合っています。
リドルは病気で入院していますが、義理の親からひどい扱いを受けており、
天使のように優しい行方にだんだんと依存していきます。
しかし彼方を出産したことにより、行方の愛が彼方に注がれていくのに嫉妬。

その後義理の親の策略によってリドルが入院していた病室が火事になりますが、
行方が自分の命を犠牲にしてリドルを救出。最期にリドルに彼方を託して亡くなるのでした。

彼方とリドルの最終決戦の場は、因縁の病院。
そこで火事になり2人とも絶体絶命の状況になりますが、彼方の機転により突破口が開けます。
しかしそこで彼方は気絶。
リドルは彼方を憎んでいますが、行方の最期の言葉を思い出し、彼方を助けて姿を消すのでした。

エピローグでは彼方が遥に告白し、無事両想いになって終了します。



作画担当が前作から変更になった今作。どういった事情があったのかは知りません。
推理クイズは相変わらず簡単なものばかりなので、本格的なものを望む人にはオススメできない。

この作品のメインヒロインは幼馴染でもある五十里遥だけど、個人的に一番好きなのは同級生の清水さん。
彼方のことが好きなヒロインのライバルポジション的キャラで、ポニテでサバサバした性格の活発なタイプ。
清水さんは前作でも出てきていて、こっちでも一番好きなキャラだったり。

ちなみに本紙連載中に「RUNRUNブラザーズ」という、
同じくギャグ王で川本祐太郎先生が連載していた作品とコラボしたことがあり、これは2巻に掲載されています。
RUNRUNブラザーズはそのうち扱うので今は詳しい説明を省きますが、簡単にいえば怪盗が主人公の作品。
内容は大雑把にいうとコナンのキッド回みたいな感じ。
RUNRUNブラザーズ(キッド)が予告してきたものを彼方(コナン)が守り、結果引き分けで終わると。

3巻ではこちらも同じくギャグ王で連載されていた、
幸宮チノ先生の「ちぱパニック」と梶原あや先生の「殺し屋ジョージ」とのコラボ推理クイズが掲載。
[ 2012/07/14 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

少年探偵彼方

少年探偵彼方 ぼくらの推理ノート/夏緑・井上いろは/全2巻


ギャグ王で連載されていた推理漫画。
「ぼくらの推理ノート」としてシリーズ化され、これはその初代作品。



主人公は小学5年生の少年である遠野彼方。
五十里遥という同級生で助手の女の子と一緒に事件を解決していきます。
彼方と遥以外のメインキャラは岩田鉄矢、斉藤俊彦、大原広太の3人。全員同級生です。

この作品…というかぼくらの推理ノートシリーズの特徴として、読者が推理に参加できること。
本誌の方で毎月解答を募集していて、正解者の中から抽選でテレカが当たっていました。
この単行本では出題編と解答編に分かれていて、解答編は巻末にまとめて掲載されているので、
ひと通り推理してから後でじっくり答え合わせが可能となっています。

ただ問題の内容は完全に子供向けなため、低レベル。
決して金田一少年の事件簿みたいな本格的なものを期待してはいけません。



正直、これは特に語ることがない作品。
1話完結スタイルの作品でストーリー性もないのでねぇ。

とりあえず今までのペースだといつ終わるか分からんので、このままノンストップで最後までいきたいところ。
[ 2012/07/13 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)