メンタルの重要さが分かった

まだまだ続く幡紫竜。


弓巫女さんでノーボムクリア。
レーザーメイドだと5回ぐらいやってると思うけど、全て残1止まり。
それが弓巫女は初のノーボムクリアでいきなり残2とか…。やっぱりこっちの方が強いのか。

今回ノーボムをやろうと思ったきっかけは、前回の炎巫女でのプレイ。
せっかく4面練習したんだから、それを生かしたいなぁと。
やるならやっぱりノーボムだよねってことで、弓巫女を使ってやってみた。

1~4面ノーミス、5面2ミス、6面2ミス。
VIVITは攻略法を自分なりに掴んだので手応えがある。
2つ目だけはどうしても運次第だけどねぇ。レーザーの予告線に重ならないことを祈るしかない。

こないだの炎巫女のやつ放置してたので、今回のと一緒にリプレイ置き場を更新しておこう。

ヤクルトと中日のCSをずっと観ていて、ヤクルトが勝って気分の良い状態でプレイしたのが良かったかも。
やっぱり館山がエースですわ。ここぞという試合ではいつも勝ってくれる勝てる投手。
エースの力投と4番の一発で勝利という、これ以上ない試合展開での勝ち方を明日に生かさねばいけない。
[ 2012/10/14 ] STG | TB(0) | CM(0)

この世の果てで恋を唄う少女YU-NO

この世の果てで恋を唄う少女YU-NO/まりお金田/全1巻


ガンガンファンタジーで連載されていた、同名ゲームのコミカライズ作品。



・内容
発掘調査中に事故で亡くなった、歴史学者の有馬広大(ありまこうだい)。
その息子である有馬たくやが主人公。
父親が残した謎を巡り、次々とおかしな出来事に巻き込まれていく…というお話。
ストーリーは前半が現代編で、後半は異世界編となっています。

いわゆるループものであり、現代編で何度もループを繰り返して少しずつ謎を解明していきます。
条件が揃ったところで異世界へとワープし、そこで残った全ての謎が解けると。



・感想
YU-NO自体は有名な作品なので、詳しい内容は調べればすぐに出てくると思うので簡潔に。

原作は自分もやったことがあるけれど、すごい面白い作品だった。
ストーリーはもちろん、ゲームシステムも洗練されていて完成度がとても高い。
同時に、クリアまでには非常に長い時間がかかる作品でもある。
このコミカライズ版はそれを1巻にまとめているため、展開が非常に早くて端折られている部分も多い。
キャラだと美月、豊富、結城あたりは存在自体が消されている。

原作を知らない人には理解しにくいと思うのでオススメはできないけど、
やったことのある人なら内容を思い出すダイジェスト版として見れば楽しめるかな。
[ 2012/10/13 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

フランケンシュタインズ・プリンセス

フランケンシュタインズ・プリンセス/たつねこ/全4巻


ガンガンファンタジーで連載されていた作品。



・内容
主人公はヴィスという女の子。ですが人間ではなく、人形です。
土・風・水・火という4つの元素から1つを抽出して精製した高密度の魔法結晶体「結晶(コクーン)」。
これが人形の魂の役割を果たしており、人間と同じように感情も持ち合わせています。

物語は、何者かの「タスケテ」という願いによってヴィスが目覚めるところから開始。
それから3年が経過し、ヴィスはヴァサゴの街へとやってきます。
目的はヴィクターというご主人様(マスター)を探すため。

ヴァサゴへ来て早々に鞄を盗まれてしまうヴィス。
泥棒を追いかけていると、その泥棒から鞄を取り戻してくれた謎の男性と遭遇。
男性は転んで怪我をしてしまっていたヴィスを見て家へ連れていき、治療をしてくれまし。
偶然にも、この男性こそがヴィスの探していたあのヴィクターなのでした。

ヴィクターはかつて錬金術師協会に属する人形師(アルケミスト)でしたが、
自分の作ったベルリネッタという人形を死なせてしまったことで心を閉ざしています。

なんやかんやあって、ヴィスはヴィクターの家へ置いてもらえることになります。
ヴィスはいわゆるドジっ子で、家事や料理を担当しますが何をやらせても失敗ばかり。
ですが笑顔だけは絶やさず、心を閉ざしているヴィクターにも影響して少しずつ明るくなっていくのでした。

ある日、ヴァサゴの街に錬金術師協会の支部ができます。
そこの支部長はエリザベスという女性で、ヴィクターとは知り合い。
エリザベスは協会へ戻るよう説得をしてきますが、ヴィクターは拒否をするのでした。

教会内で不穏な動きがあり、エリザベスはそれをヴィクターへ知らせに来ます。
アレイスター・クロウリーという死霊使いが暗躍していると。
支部へ戻るエリザベスですが、そこにはアレイスターが待ち受けており、負傷してしまうのでした。

なんとかヴィクターの家へと逃げ込んだエリザベス。
ヴィクターが急いで支部へ行ってみると、そこにはアレイスターと一体の人形が。
その人形はなんと死んだはずのベルリネッタなのでした。

アレイスターは人形の死と共に崩れていく結晶を呪いで縛り、崩壊を防ぐだけでなくその意思も操っています。
ヴィクターはベルリネッタの攻撃を受けて気絶。
一人残ったヴィスがみんなを守りたいと強く思うと、見知らぬ姿へと変身。
その姿のヴィスはベルリネッタと共鳴し、ベルリネッタはおかしくなります。
それを見たアレイスターは錬金術師協会の本部がある帝都へ来いと言い、ベルリネッタといなくなるのでした。

ヴィクターの家へと戻ってきますが、ヴィクターは部屋に閉じ込もってしまいます。
ヴィスがエリザベスにヴィクターの過去について尋ねると、エリザベスは話してくれます。

人形師としてベルリネッタを作り出したヴィクター。
貴族たちから買い手が殺到しており、一番高値を付けた者へ売られることになっていました。
ヴィクターは人形に心があるとは思っておらず、物として扱っています。
そしてベルリネッタに誰に買ってほしいかを聞きますが、
ベルリネッタは心の中でヴィクターとずっと一緒にいたいと思っているのでした。

部屋の中で1つの結晶を見つけるベルリネッタ。
ヴィクターによると、それは初めて召喚に成功した精霊だと。
捨てられなくてなんとなく取ってあるということです。

ベルリネッタはその結晶に心の中で語りかけます。「どっちが幸せなのかしら」と。
それは、どんなに触れ合えてもいつかは離れなくてはいけない自分と、
触れることすらできないけれどずっと一緒にいられる結晶を比較しての問いかけなのでした。

ベルリネッタはヴィクターにエメラルドの指輪をプレゼントします。「ずっと持っていてください」と。
その色はベルリネッタの瞳の色と同じで、ベルリネッタ自身も同じ指輪を持っています。
離れ離れになっても私だと思って大切にしてほしいという、願いが込められているのでした。

ベルリネッタの争奪戦で他の貴族に負けそうになっているメイヤー卿。
焦る彼の前にアレイスターが現れ、ある知恵を授けます。
そして部屋に一人でいたベルリネッタの前にメイヤー卿が現れ、「お前は私のものだ」と言って襲ってきます。
必死に抵抗するベルリネッタは指輪を落とし、その指輪はメイヤー卿に踏まれて壊れてしまいます。
そのことによって理性を失ったベルリネッタは、メイヤー卿を殺してしまうのでした。

何事かと駆け付けるヴィクター。しかしそこは凄惨な現場。
助けを求めるベルリネッタですが、その血塗れの手を見てヴィクターは拒絶してしまいます。
ショックを受けるベルリネッタ。
するとそこに警備隊が現れ、メイヤー卿殺害の容疑でヴィクターは逮捕されてしまいます。
ベルリネッタは全ては自分の責任なのでヴィクターには寛大な処置をしてほしいと言い、
最後に今まで流したことのなかった涙を流して窓から飛び降りるのでした。

ヴィクターはメイヤー卿の殺害については証拠不十分で無罪となりますが、
ベルリネッタ暴走についての責任を問われてしまいます。
錬金術師協会からの除名、人形師としての資格剥奪、そして帝都追放。
そして姿を消し、ヴァサゴで暮らしていたと。

全てを知ったヴィスはヴィクターの部屋へ行き、悲しみを癒すのでした。
翌朝ヴィクターが目覚めると、隣で寝ていたはずのヴィスはいなくなっています。
ヴィクターとベルリネッタを戦わせるわけにはいかないと、一人で帝都へ向かったヴィス。
それを察したヴィクターは、みんなを引き連れて帝都へ向かいます。

先に帝都へたどり着いたのはヴィクターたち。そこにはアレイスターの召喚した魔物が大量にいるのでした。
魔物を倒しながら協会へ向かい、中へ入るとそこにはベルリネッタがいます。
決心を固めていたヴィクターはベルリネッタを殺そうとしますが、そこに変身をしたヴィスが出現。
ヴィスにその場を任せ、ヴィクターはアレイスターの元へ向かいます。

アレイスターは自らの命を削って魔物を召喚していたことから、死が間近に迫っています。
ヴィクターになぜそこまでして自分にこだわるのかと聞かれると、それは才能だと。
死霊使いとして高みを目指していたアレイスターは、ある日突然己の才能の限界に気付きます。
自分の能力では交渉できない高位の存在、知り得ない真実があることを知ったのです。

そこに現れたのがヴィクター。才能溢れる彼なら、いつか自分が到達できなかった高みにたどり着けると確信。
しかしヴィクターが求めたのは富と名声。
失望したアレイスターは、ヴィクターを正しい方向へ導かねばという思いから今回の騒ぎを起こしたと。
それを言い残して死んでいくのでした。

ヴィスとベルリネッタの戦いにも決着がつきます。
呪いで縛られているベルリネッタを元に戻すため、ヴィスはわざと攻撃を受けて心を取り戻させるのでした。
そしてヴィスの姿に戻り、ヴィクターにベルリネッタの結晶を渡します。

ヴィスの存在は消えかかっており、もはやその姿を保つのも難しい状態に。
実はヴィスの正体は、ヴィクターが初めて召喚した精霊。
結晶としてずっとヴィクターのことを近くで見てきたことから、彼に恋をしています。
その結晶には「テスタロッサ」という名前が付けられていたのでした。

飛び降りて死を迎えようとしていたベルリネッタ。そこにアレイスターが現れて彼女を呪いで縛り付けます。
ベルリネッタはその時、近い将来に操られた自分がヴィクターを殺してしまうビジョンを見ます。
そして「誰かあの人をタスケテ」と願い、それが結晶だったヴィスを呼び起こしたのでした。

テスタロッサとしての記憶は心の内に眠ったままでしたが、変身したことでヴィスは全てを思い出します。
ヴィスとしての生活はテスタロッサの見た幸せな夢だったということにし、消え去ろうとしますが、
ヴィクターは何でも願いが叶うという「タブラ・スマラグディーナ」の封印を解いて、
ヴィスを存在を繋ぎ止めるのでした。

エピローグ。
アレイスターが死んだことで平穏を取り戻す帝都。
しかしヴィクターたちが暴れた後はそのままなので、面倒事になる前にさっさと帰ることにします。
帰路の途中、ヴィクターはヴィスの耳元で「スキダヨ」と囁くのでした。



・感想
ヴィスを中心とした、日常系のまったり平和な作品。…途中までは。
終盤に入ると謎に包まれていたヴィクターの過去をめぐるシリアス展開に突入。
護衛神エイトの時にも書いたけれど、この手の作品は前半の日常系路線の方が好きなんだよなぁ。
でもストーリーはうまくまとめてあるので、良い作品だと思う。
絵も萌え系の絵柄なので、古臭さを感じるということもない。

あとこの作品、エロ要素が結構多い。
パンツが見えるのはこの作品では当たり前で、ヴィスがおっぱいを出すシーンもいたるところに。
それどころか下半身丸出しな部分もいくつか。さすがにこっちは読者には見えないようになってますがね。
セリフ回しも「体で払います」とか、あっちの方向に連想できるものばかり。

終盤に入ってからだけど、実際にSEXをしてしまったと思われるシーンもある。
エリザベスからヴィクターの過去を聞いて、ヴィスが部屋へ行った時。
泣いているヴィクターの頬やおでこに何度もキスをしていくうちに、ヴィスは服を全部脱いで全裸になる。
最後に唇にキスをし、次のページではお互い全裸で抱き合っているカットが。

内容では省略してしまったけど、かなり早い段階で同じ人形であるクリオという女の子と出会う。
以降は彼女のご主人様とセットで準レギュラーとなり、一緒に帝都へ行って最終決戦にも参加する。
作者的には一番お気に入りのキャラだとか。
エリザベスにも自分の人形がいる。名前はアルファで男。こちらも準レギュラーで最終決戦参加組。

あと忘れちゃいけないのがガブリエルという人形。最初からヴィクターの家に住んでいて、第1話から登場。
作中の人形では唯一の非人間型で、鳥。ヴィス、クリオ、アルファ、ベルリネッタは人間型。
ヴィスには「トリさん」と呼ばれている。逆にガブリエルはヴィスを「あねさん」と呼ぶ。

そういえばまとめやすいように主人公の名前は最初からヴィスにしてあるけれど、
実際にこの名前が出てくるのは8話になってようやくだったりする。
名前がないので、ヴィクターが名付けたのが「ヴィス」。その由来は手元にビス(ねじ)があったからヴィス。
ベルリネッタも実際に名前が分かるのは終盤になってから。

ちなみにこの作品、絵が柔らかいタッチなので最初に読んだ時は女性作者だと思っていた。
でもたつねこ先生は男性であり、奥様はなんとあの高河ゆん先生。

1~3巻の巻末に「フランケンシュタインズ・プリンセス サプリメント」というおまけが掲載。
1・2巻は本編の番外編的な描き下ろしのおまけマンガ。これがなかなか面白い。
ヴィスとヴィクターがサターンのバーチャファイターで対戦して徹夜してしまうお話とかね。
それで「一晩中寝かせてくれなくて」「もう1回ってせがむから何度も」などの会話をエロ方面に誤解されたり。
3巻は普通のあとがき的な内容で、高河ゆん先生のプライベートにも触れていたりする。

この作品、元々は同人用の企画だったとか。
ブラックすぎて没になったのを、明るいコメディに変更して商業連載に至ったと。
企画段階だった当時はヴィクターを高河ゆん先生、ヴィスはたつねこ先生が描いていたそうで。
3巻のあとがき(サプリメント)には高河ゆん先生が描いたヴィクターの絵も載っているという豪華さ。

4巻は本編でページを使いすぎておまけに割くページが無くなってしまったらしく、
そのかわりにカバー下(裏)にあとがきが載っている。
[ 2012/10/11 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

ラッキー・ラクーン

ラッキー・ラクーン/衣谷遊/全2巻

ガンガンファンタジーで連載されていた作品。



・内容
主人公はラッキー・ラクーンという18歳の少女。
東方の国シーナで生まれ、捨て子だったのをチョウ=カロウという仙人に拾われて育てられた過去があります。
チョウの元で神仙術を学び、やがて18歳になると人間修行をしてくるように言われ旅に出ます。

旅の途中、ラッキーは西方の国で地獄界が反乱を起こして人間界に攻め込もうとしているのを知ります。
地獄界は閻羅王にかわって新たな指導者を迎え、その方の意志によるものだと。
ラッキーはシーナへ戻ってチョウを含む五仙衆に相談をすると、ホウライサンを捜せと言われます。
ホウライサンの頂上には最高神「元始天尊」がいるダイラ天への道があるとされており、
元始天尊に会って教えを請えと。

地獄界には東西南北の門があり、それぞれ神が守っています。
ホウライサンへの入り口はこの神たちを倒さねば開かないため、苦戦しながらも次々に撃破。
そして3人目の神を倒したところで、ついにホウライサンへの道が開放されるのでした。

ホウライサンへやってきたラッキーですが、その目の前に現れる現在の閻羅大王。
圧倒的な力の前に歯が立ちませんが、そこに東西南北の門を守る地獄界の最後の神が登場。
閻羅大王と戦いますが、勝つことはできず残虐な殺され方をされてしまいます。
それを見たラッキーはブチ切れ、秘められた能力を開放。
閻羅大王に取り込まれていた女神セイオウボを分離させて助けることに成功します。

セイオウボによると、閻羅大王は元始天尊を憎んでいるとのこと。
自分に与えられた地獄の王という地位に納得がいかず、逆恨みで反乱を起こしたと。
魔王と化した閻羅大王はその力をより強大なものとするため、セイオウボを吸収したのでした。

しかし、セイオウボは吸収される直前に人間界へ希望を残します。
一人の少女に閻羅大王を倒せる戦士となる覚醒プログラムを組み込んだのでした。
ただ自力でかなりのレベルまでは強くならないと覚醒はしないため、その才能に賭けたのでした。
そしてその期待通りに成長した少女こそがラッキーだったのです。

セイオウボはラッキーに協力して一緒に閻羅大王を倒そうと言いますが、ラッキーはそれを断ります。
「私一人だけの力で戦わせてください」と。
この意味はただ一人だけで戦うというだけでなく、セイオウボからもらった覚醒プログラムも使わず、
普通の人間の力で戦うというもの。
全ての気を拳に集中して溜め込んだラッキーはチャンスを待ち続け、見事に一撃で閻羅大王を倒すのでした。

エピローグ。
捨て子で親のいないラッキーにとって、セイオウボは母親ともいえる存在。
ラッキーはセイオウボに抱きついて母のぬくもりを感じるのでした。



・感想
最初は読み切りで後に連載化。といっても不定期連載であり、3、4ヶ月に1度掲載されるような形。
中世に中華の要素を組み込んだ世界観で、完全なファンタジー物。
特に目新しい部分はないものの、絵は上手く世界観にもマッチしていて悪くない。

単行本のみの収録だと、
2巻の巻末には読み切り版(単行本では第1話)に登場したキャラの初期設定資料が載っています。

衣谷遊先生というと、個人的にマル勝で連載していたファイナルファンタジーIIIの漫画が真っ先に思い浮かぶ。
以前に一度取り上げたことがあるけれど、大好きな作品だったなぁ。
で、入れ替わるような形でMADARA赤が始まったんだったかな。
たしかFF3の最終回とMADARA赤の第1回は同時に掲載されたような記憶がある。

[ 2012/10/09 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

いまどきのバンパイア

いまどきのバンパイア/水城黎亜・大貫健一/全1巻


ガンガンファンタジーで連載していた、同名ゲームのコミカライズ作品。



・内容
主人公はフェイドという16歳の吸血鬼。
吸血鬼一族は18歳で成人の儀を行いますが、その前に成さねばならぬことがあります。
特殊な人間の血を飲むことで成人とみなされるため、フェイドは人間界へ探しに行くのでした。

人間界で女の子を物色するフェイドですが、吸血鬼なので陽の光には弱く倒れてしまいます。
やがて目覚めると、目の前には一人のかわいい少女が。
名前は川上聖良(かわかみせいら)といい、フェイドの看病をしてくれていたのでした。
フェイドは一目惚れをしますが、そこに十字架を身に付けた彼女の父親である神父が現れて逃げ出すのでした。

摩月輝夜(まつきかぐや)という偽名を使って学校へ通うことになったフェイド。
すると、同じクラスにあの聖良がいたのでした。
フェイドは聖良の隣の席となり、積極的にアプローチをします。聖良も満更ではない様子。
そこに遅刻してきた後藤絵里香(ごとうえりか)という少女が登場。
彼女は魔物センサーを持っており、反応を示すのでした。

校庭で女生徒を眺めていたところ、聖良のスカートを見てしまい鼻血を出して気絶するフェイド。
保健室で聖良に看病をしてもらっていると、謎の光が発生するのでした。

絵里香はフェイドを怪しいと思っており、魔物センサーを持ってストーカーのように追い回します。
それを見ていた世界有数の大財閥である神宮寺家の後継者、神宮寺玲緒(じんぐうじれお)。
彼もフェイドたちと同じ学校へ通っており、絵里香に恋をしています。
フェイドにご執心な絵里香を見て玲緒は嫉妬。

玲緒の裏の顔は吸血鬼ハンター。
吸血鬼となって夜の街を徘徊するフェイドと一戦交えたりもします。

フェイドはチャームの魔法で魅了した女性の血を吸いますが、美味しくありません。
これはすでに心に決めた人がいるためで、その女性以外の血を受け付けなくなってしまったため。
特殊な人間にはプラチナオーラというものが出ており、フェイドはその人間を見つけたということになります。

ある日、絵里香は新発明の「捕り物君」を使ってフェイドを捕獲。
誰もいない保健室へ連れて行ってフェイドを調べようとしていると、
寝惚けて聖良の夢を見ていたフェイドにキスされてしまいます。
そして運悪く、その瞬間を聖良に目撃されてしまうのでした。

キスされたことで絵里香はフェイドにぞっこんとなり、四六時中側を離れずイチャイチャ。
聖良はそれを見て絵里香を注意しますが、逆に嫉妬するなと返されて悲しむことに。
隙を見て絵里香から逃げ出し、聖良と一緒に帰宅することになったフェイド。
あのキスは誤解で、聖良と間違えてキスしてしまったことを告げて二人の仲は修復するのでした。
聖良との誤解が解けたことで浮かれていたフェイドは、吸血鬼に変身する瞬間を玲緒に目撃されてしまいます。

玲緒の提案で別荘へ行くことになった一行。
玲緒の目的はみんなの前でフェイドの正体を暴くことであり、徹夜でトランプをして遊ぶ作戦に。
だんだんと明け方が近づいてきて焦るフェイド。
そしてついには朝日を浴びてしまい、吸血鬼に変身してしまうのでした。
そのまま倒れたフェイドは聖良に手を伸ばしますが、彼女はその手を取ってはくれず…。

間一髪のところを兄に助けられ、家へと連れ戻されるフェイド。
正体がバレてしまったことから、もう人間界にいることはできません。

そこにやってくる一人の人間の少女。それは…絵里香でした。
絵里香は吸血鬼だと分かってもフェイドのことが大好きであり、
自分の血を吸って一緒に連れて行ってほしいとお願いをします。
しかしもう聖良以外の血を受け付けなくなっているフェイドは、優しく断るのでした。

フェイドのことが好きなのに、あの時フェイドの手を取ることができなかった自分を後悔する聖良。
聖職者の娘という立場であることも彼女を悩ませています。
その時、フェイドにフラれた絵里香が聖良の元へやってきて自分の気持ちに素直になるよう聖良を説得。
これによって決心をした聖良はフェイドの家へと行き、告白をします。
フェイドもそれを受け入れ、聖良の血を吸うのでした。

エピローグ。
翌日。2人と仲の良かったみんなでフェイドの家へ行きますが、そこはもぬけの殻。
聖良はフェイドと一緒に魔界へ行くことを選択したため、もう人間界には存在していません。
それを知ったみんなは、「お幸せに…」と2人にお別れを告げて去っていきます。
そしてその頃、魔界ではフェイドと聖良の結婚式が行われ、幸せそうな2人の姿がそこにはあるのでした。



・感想
PSで出た同名ギャルゲーのコミカライズ作品。
原作ゲームのキャラデザを担当した大貫健一先生が自らこのコミカライズも手がけており、豪華。
まぁ自分は原作ゲームの方をやったことがないので、内容面での比較はできない。

ストーリーとしてはありがちなラブコメですな。吸血鬼と人間の少女の恋とかも見慣れた設定。
目新しさはないので、原作や大貫健一先生のファンでもなければ特に読む必要もないかなと思う。
[ 2012/10/07 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

使いにくいってレベルじゃねーぞ

ばんしりゅー。


炎巫女だけ全く手を付けていないのを思い出して、とりあえず普通にLunaをクリアしてみた。
クッソ扱いにくいですわこの機体。
低速と高速が逆になってる時点で操作が混乱するのに、通常ショットも使いにくいという。

そもそも巫女さん自体を全く使っていないため、4面が道中もボスもほぼ初見状態。
弓巫女ならともかく炎巫女だとこれは致命的になるので、練習タイム。
しかしVIVITの前半2つがすげー難しいんですが。
2つ目なんかレーザーの予告線が出てから実体化までの時間が短すぎて反応し切れんですって。
ボム(S.E)使ってもこのレーザーは消せないから、自機の上に予告線が出たらまず確実にミスるという極悪さ。
後半3つはまぁなんとかなるかな。

んで今回のこのプレイは1~4面までノーミス、5面3ミス、6面1ミス。
ラグナスの例のやつが無理すぎる…。
しかも炎巫女だと攻撃が通らないので、時間切れまで粘らないといけなくて地獄。
ラスボス最終も時間切れまで粘って終わり。こっちはミスする要素ないからどうでもいいけど。

一応リプレイ置き場も後で更新しておくので、炎巫女でクリアできねーって人は参考に…ならないかも。
[ 2012/10/06 ] STG | TB(0) | CM(0)

恐竜王

恐竜王/川又千秋・桜水樹/全1巻


ガンガンファンタジー創刊号から連載していた作品。



・内容
今からおよそ6500万年前。
現在では南極と呼ばれる大陸は赤道地帯に位置し、豊かな植物相と多彩な動物たちを育んでいました。

この時代では人間と恐竜が共存をしており、ラムーマンという帝国が支配をしています。
帝国の神官長ジャミンが占星儀式をすると、凶兆が出現。
森に棲んでいる一族のヤムートを一刻も早く滅ぼさねば、帝国に凄まじい災いが及ぶというものでした。

とあるヤムートの村。
主人公であるイシュラという女の子には、両親と兄がいます。
イシュラの兄ラミは恐竜の子供の親。それを羨ましがっていたイシュラは、自分も竜の子が欲しいとおねだり。
竜の子はすぐに大きくなってしまうため、育てられるのは男だけとされていますが、
引き下がらないイシュラを見てラミは一緒に産卵地へ行ってあげることにするのでした。

ラミの協力で無事に恐竜の卵を入手し、村へ戻るイシュラ。
やがて卵が孵化し、恐竜が誕生。「ガルル」と鳴くことからガルルと名付けられたのでした。

平和な時間は長く続かず、帝国の兵士たちが村を襲ってきます。
父親は殺され、兄とは離れ離れになり、母親と一緒に逃げるイシュラ。
やがて崖の上に追い詰められ、母親も殺されてしまいます。
母親は最後にイシュラを崖から突き落とし、生き残ったイシュラはガルルと生きていくことになるのでした。

時は流れ、大陸のほとんどがラムーマン帝国によって支配されます。
ヤムートは殺されるか、聖都の建設をする奴隷として捕らえられるかのどちらか。

奴隷の中に一人の男がいます。名前はラミ。そう、イシュラの兄です。
イシュラの生死を知らないラミは、生きていてほしいと願う日々。
そしてある日、他の奴隷たちを率いて反乱を起こし、脱走をするのでした。
追ってくる帝国軍を振り切るため、後で落ち合う場所を決めて奴隷たちはバラバラに逃走を始めます。

すっかり大人へと成長したイシュラとガルル。
イシュラが水浴びをしていると、男たちに襲われます。この男たちはラミと脱走した奴隷。
多勢に無勢で抑えこまれてしまうイシュラですが、
男たちからラミの名前が出たのを聞いた瞬間に激しく抵抗。
遠くにいたガルルも駆けつけてきて男たちを負かし、ラミの情報を聞き出すのでした。

集合場所に続々集まってくるラミと奴隷たち。
しかし、残虐で知られるバウという男が率いる帝国軍に襲われます。
そこにイシュラとガルルが現れ、バウに深手を負わせてなんとか追い払うことに成功したのでした。

久しぶりの再会を喜ぶイシュラとラミ。
2人は帝国の首都ヒラニプラへ偵察へ行くことにします。
すると帝国から脱走した奴隷狩りのために追撃部隊が派遣されたのを目撃。
その数は膨大で、襲われたらひとたまりもありません。

しかし逆にいえば戦力のほとんどをそちらに集中しているわけで、
ヒラニプラの守りが薄いと判断したラミは今がチャンスと判断をし、奴隷たちを二手に分けます。
腕っ節の強い者は突撃部隊として、イシュラと一緒に待機。そうでないものは追撃部隊をおびき寄せる囮役。
一足先に単独で潜入していたラミの合図で、一斉に突撃をするイシュラたち。
ヒラニプラに残っていたバウも倒し、どんどんと攻め込んでいきます。

追撃部隊のリーダーであるカリストは罠であることに気付き、急いでUターン。
戻ってきた頃にはヒラニプラは炎上をしていて、急いで国王陛下の元へと駆けつけて脱出を図るのでした。
そこに現れるラミ。
カリストは停戦を申し出ますが、両親を殺され、奴隷としてひどい目に合わされてきたラミは拒否をします。

その時でした。
空から巨大な彗星が降ってきて、その衝撃で地球の地軸が転倒。
赤道直下に位置していたムー大陸は、一挙に南の極地方まで移動してしまいます。
この宇宙的災害により、地球の全地域で繁栄をしていた恐竜たちは一部を残して絶滅。

目覚めたラミですが、そこは完全に崩壊をしており、凍てつく寒さで人一人いません。
みんな死んだのか…と思っていると、イシュラとガルルが出現。ガルルが庇ってくれて助かったと。
他にも50人ほどの生存者がいて、その中にはカリストもいます。
カリストは元々帝国のやり方には不満を持っていたことから、ラミたちヤムートと和解。

生き残った全員で温暖な地方を求め、本能のまま北へと旅を続けます。
後に南米大陸と呼ばれる陸地へ渡り、その子孫たちはさらに北へ。
北米大陸を渡り、凍りついたアリューシャン海峡をも渡ります。
そしてその先に待ち受けていた新天地。
彼らはその島国に定住し、自らをヤムートの民「ヤマト民族」と名乗ったのでした。



・感想
いろいろな要素をごちゃ混ぜにした恐竜SF作品。古代文明、地軸横転、彗星衝突など。
タイトルが「恐竜王」とストレートなわりには、恐竜要素は少なめ。
兵士たちが恐竜に乗っているのと、イシュラが恐竜のガルルを操っているぐらいかな。
基本的には人間同士の争いに主軸が置かれていて、それに古代文明が絡んでくる感じとなっている。

知名度的にはトップクラスにマイナーな作品だと思うけれど、個人的には結構好き。
テーマは一見難しそうに見えるものの、実際に読んでみるとそんなこともなく読みやすい。

巻末にあとがきが2ページ。桜水樹先生と恐竜の関係が語られている。
[ 2012/10/05 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

疾風の天

大正格闘浪漫 疾風の天/松葉博/全2巻


90年代後半にガンガンで連載されていた作品。



・内容
物語の舞台となる時代は大正12年。
京都の北方に位置する愛宕山には天狗の一族が住んでいます。
彼らは日本古来の武道「古武道」に天狗の能力を組み入れた「神天流」という流派を代々継承してきています。

主人公は疾風(はやて)という少年。天狗一族ですが、風の能力を使うことができません。
ですが実力は秘めており、数多くいる一族の中でもトップクラス。

12年に1度行われる「山颪し」という行事があります。
これは、天狗一族の拠点である御光寺奥本堂に祀られている「石妖神」を京都の町へと奉納するというもの。
石妖神は本来門外不出で危険な任務のため、護衛役を務めるお役目として一族から3人の者が選ばれます。
風の能力が使えない疾風も選ばれ、京都へと向かうのでした。

無事に神主の元へ石妖神を送り届ける3人。これから奉納祭が終わるまでの2日間、護衛を務めることになります。
疾風が神社の屋根の上に登って景色を堪能していると、地上では掃除をする1人の少女が。
その姿に見惚れていると、足を滑らせてしまい落下。少女の上に落ちて胸を触ってしまいます。
謝る疾風ですが、少女の妹に痴漢扱いされてひどい目にあわされるのでした。

少女の名前は神代美命(かみしろみこと)。神主の長女で15歳になります。
その妹が神代真允(かみしろまこと)。12歳です。
美命がおっとりとした家庭的なタイプなのに対し、真允は活発な武闘派。

奉納祭で「戦神武術大会」が行われることを知り、見回りがてら大会を観に行く疾風。
しかしそこでは鬼が暴れているのでした。
同じ頃、神社に石妖神を狙う謎の連中が襲ってきます。
神主、真允、それに残っていた天狗一族の霧破がやられ、石妖神は連中の手に。
神社にも火が放たれたところで、ようやく疾風が戻ってきます。

連中のリーダーである火焦(ひしょう)と戦う疾風ですが、火の能力を使う火焦の前に歯が立ちません。
一方的にやられていると、美命が疾風を助けるために火焦を説得しようとします。
聞く耳を持たない火焦は美命を殺そうと襲いかかっていきますが、間一髪で美命を護る疾風。
その時疾風に異変が起き、風の能力を使って火焦を撃退するのでした。
疾風は性格も変わっており、もう戦えない火焦を嬲り殺しにしていきます。
それを見ていた美命が止めに入ると、能力を使いすぎた疾風は気絶してしまうのでした。

見知らぬ場所で目覚める疾風。
なんと5日間も眠り続けていたというのを、ずっと看病をしてくれていた美命から聞かされます。
場所は神主の古い知り合いである道場。
神社は火事で完全に焼けてしまい、石妖神も結局奪われてしまったのでした。
しかし、死者が出なかったことだけは不幸中の幸い。

石妖神には邪気を呼び込む力があり、災いを引き起こすとされています。
12年に1度、奉納祭の祭壇に1日だけ姿を現し、人々やこの地に溜まった12年分の邪気を取り込みます。
その後は山へ帰し、霊山の力で清められ、12年かけて取り込んだ邪気を浄化。
そうすることで天狗一族はこの地を守り、人々の信仰の対象となって共存してきたのです。

石妖神が邪気を取り込み続けたらどうなるかというと、邪神となります。
そうなる前に早く取り戻さなくてはいけないため、情報収集をする疾風たち。
道場の門下生である静磨(しずま)という少年の情報により、貿易商である御霊邸が怪しいということが判明。
二手に別れて聞き込みを続けていると、狂宴武闘会という謎の大会が御霊邸で開かれることが分かったのでした。

喫茶店にて合流し、情報をまとめていると占い師のお爺さんに声をかけられます。
占い師の情報で狂宴武闘会の開催日時が分かり、準備をするために道場へ戻る途中で謎の女2人に襲われます。
挨拶代わりとして来ただけですぐに去っていく2人ですが、その力は圧倒的なのでした。

準備を整えて御霊邸へと乗り込む一行。
そこに待っていたのは「星魔五鬼衆」。鬼一族の当主、紫鬼セツ邏の直属の部下です。
星魔五鬼衆の5人は強敵で苦戦をしますが、
突然現れた「土黄鬼羅生(つちおうきらじょう)」という鬼によって倒されてしまうのでした。

羅生は300年前の「決着を付けよう」と言い、疾風に襲いかかってきます。
当然見に覚えのない疾風ですが、羅生はそんな疾風のことを「降魔」と呼ぶのでした。
羅生は圧倒的な強さであり、ボコボコにされていく疾風。
服も破けてしまい、美命は疾風の背中にある傷を見ます。そしてあることを思い出すのでした。

それは12年前、愛宕山で母親とはぐれて迷子になった時の記憶。
美命が泣いていると1人の少年が現れ、「絶対オレが守るから!」と言うのでした。
その後、鬼に襲われて逃げる2人ですが、美命は転んでしまいます。
少年は美命を庇い、背中に深い傷を負ってしまうのでした。

気を失った美命が目覚めると、そこは神社。家族も揃っています。
父親である神主からは、「小山の天狗様に助けてもらったのかもしれないね」と言われたのでした。

あの時の少年が疾風だというのを思い出した美命。
本来ならあの傷は自分が負っているものであり、
美命は今まさに殺されようとしていた疾風を庇って羅生にやられてしまうのでした。
美命がやられて激怒する疾風は、火焦との戦い時のように能力を開放。
そして、羅生に向かって「再び俺の目の前でこの娘の命を奪うのか」と言うのでした。
疾風の中には降魔の力が眠っており、現在の人格はこの降魔のもの。

降魔と羅生には、300年前の因縁があります。
天狗一族では感情を持たぬ子は魔性であるとされており、「降魔」となって一族に仇なすと伝えられています。
このことから天狗一族の大人たちに処分されようとしていた降魔ですが、生きるため逆に皆殺しに。
そんな生活を続けていた降魔は、1人の少女と出会います。
少女は降魔を理解してくれた初めての人物であり、降魔はどんどん少女に惹かれていくのでした。

それから3年後。
次々と霊山を手中に収めていた鬼一族が、ついには愛宕山まで明け渡すよう天狗一族に要求してきます。
少女は巫女であり、本来は鬼の暴走を止めなければいけない役目ですが、10歳になったばかり。
まだその力がないため、危険なのでしばらく愛宕山には来れなくなると。
強力な力を持つ降魔は鬼を呼び寄せてしまうため、その身を案じた少女は側にいられないことを悔やみます。

降魔はその時に初めて、この少女を守りたいという気持ちが起きます。
そこで自らの能力の半分を封印した玉を少女に渡すのでした。「これを身に付けていればお前を守る」と。

そして始まる天狗と鬼の戦争。
降魔は羅生と戦いますが、そこに降魔に危険が迫っているのを察知した少女が現れ、
降魔を庇って羅生の攻撃を受けてしまいます。
少女は「自分の命でも盾になれて良かった」と言い残し、死んでいったのでした。

美命はその少女の生まれ変わりであり、降魔が少女に授けた玉を生まれた時から持っています。
2度も目の前で同じ光景を見せられた降魔は本能の赴くまま、羅生に襲いかかっていきます。
しかしそこで目覚める疾風の自我。
疾風も12年前の少女が美命だったというのを思い出し、あの時彼女を守れなかった悔しさが蘇ってきます。
鬼にやられた疾風は、美命の持つ玉によって助かったのでした。

心の中で降魔と対話する疾風。
疾風の熱意に負けた降魔は、主導権を疾風に返して自分も力を貸すことを決めます。
自らの意思で風の能力を操れるようになった疾風は、一瞬で羅生を撃破するのでした。

占い師から妖力を抑えられる不思議な刀を渡されていた静磨は、一足先に石妖神の元へ向かいます。
そこに待っていたのは紫鬼。
実は静磨は鬼の魂の持ち主であり、紫鬼によってその能力を目覚めさせられそうになります。
しかし刀を自分の太ももに突き立てつことで、鬼の魂を霧散させる静磨。
やがて疾風も駆け付け、2人は協力して紫鬼を見事倒すのでした。

美命は本来なら死んでいるほどの怪我でしたが、玉の力によって一命を取り留め、回復。
目覚めた美命は、疾風に12年前の感謝を告げるのでした。

エピローグ。
あれから半月が経過。疾風は愛宕山には戻っておらず、現在も道場に残っています。
そして静磨と毎日稽古をする日々。
疾風と静磨は共に美命のことが好きであり、2人は恋のライバルとしても競っていくことになるのでした。



・感想
天馬の風の時に「打ち切りではないと思う。実は…」と書いたのは、この作品があったから。
入れ替わりのような形で連載が始まったんでね。
この2作品には関連性があるし、内容的にも過去話だけど実質続編のようなもの。
天馬の風で明かされなかった天狗一族と鬼一族の過去が明らかに!まぁ完全にではないけれども。

紫鬼は、この作品と天馬の風に出てくる紫鬼と同一人物のようなものらしい。
時を越えて別の人間に同一の鬼の魂が宿った存在で、人格的には別人なんだけど魂的には同一人物なんだとか。
あとがきマンガの「まつぼっくりH・M通信」より。

ちなみに「まつぼっくりH・M通信」は、この作品の単行本1・2巻にそれぞれ3・4号が掲載。
カバー下には登場キャラのラフ絵と、初期設定なんかが載っています。
[ 2012/10/03 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

天馬の風

天馬の風/松葉博/全2巻


ガンガンWINGで連載されていた作品。



・内容
京都の北方に位置する愛宕山。
ここでは古来から天狗伝承が根強く生き続けており、信仰の対象として天狗が祀られています。

日本古来の武道「古武道」に天狗の能力を組み入れて誕生した「神天扇流」という流派があり、
愛宕山のふもとに道場があります。
天狗の能力を現代に受け継ぐ天狗一族の末裔…それが扇道場です。

主人公は扇天馬(おうぎてんま)という14歳の少年。扇道場の師範の息子であり、天狗の血を引いています。
同級生で扇道場の門下生でもある、伊吹七々緒(いぶきななお)という女の子がメインヒロイン。

いつものように七々緒と一緒に学校へ通う天馬。
登校途中で荷車から牛が脱走して騒ぎになっている現場に遭遇。
牛はとある少年のところへ突撃していきますが、その少年は見たこともない動きで牛を投げ飛ばすのでした。

学校が終わり、実家でもある扇道場へ帰宅する天馬。
するとそこには、今朝見たあの少年がいます。
少年の名前は結城硝(ゆうきしょう)。父親によると、今日から扇道場の下宿生になるとか。

父親の提案で実戦形式の練習を行うことになった天馬と硝。
硝は鬼神覚真流という流派であり、一方的に天馬を追い詰めていきます。
しかしここで天馬は生まれて初めて風を発つ天狗の技を使い、なんとか相打ちに持ち込みます。
最初は馬鹿にしていた硝ですが、これによって天馬を見直し二人は親友兼好敵手となるのでした。

ある日、扇道場に一人の女性がやってきます。名前は扇汐音(おうぎしおね)。
3つ歳上の天馬の従姉で、6年ぶりの再会。彼女も天狗の血を引いています。
天狗の能力は女系には受け継がれにくく、風の力は使えないかわりに気の力を操ることができます。

1ヶ月後に愛宕山で行われる愛宕山戦神祭という武術大会があり、天馬たちはそれに参加することに。
そこで汐音が天馬たちを鍛えるためにやってきたというわけなのでした。

そして1ヶ月後、いよいよ愛宕山戦神祭が開幕します。
まず8ブロックに分かれて予選が行われ、各ブロックの上位2人が決勝トーナメントへ出れるという仕組み。

試合前の会場で、怪しい3人組を発見する天馬たち。
その中には前回の優勝者である夜叉雷童という大男もいます。
硝は雷童の隣にいる長髪の男を見て気分が悪くなり、すれ違い様に名前を呼ばれて困惑するのでした。
「なんでボクの名前を知っているんだ」と…。

天馬、硝、七々緒、汐音の4人は順調に予選を突破。例の3人組も予選を突破しています。
そして始まる決勝トーナメント。
いきなり七々緒と雷童が当たることになり、七々緒は全力を出し尽くすも完敗。
雷童は七々緒を1人の格闘家として認め、正々堂々と勝負して勝利したのでした。

3人組の1人と1回戦で対戦した仲間から、相手が邪眼という力を使うという情報を入手する天馬たち。
汐音によると、愛宕山は霊山であるそうです。
霊山とは妖怪や物の怪が住んでいた聖域であり、それぞれの一族がそれぞれの山を持っていたと。

しかしそんな日本にある霊山全てを我が物にしようとする一族が現れ、
力の弱い一族は次々と自分たちの山を明け渡していきました。
ほとんどの霊山がその一族に支配されますが、最後まで戦い続けたのが天狗の一族。
相手の一族の長に深手を負わせ、一応の決着が付いたと。その最後の戦場となったのが、この愛宕山。
そしてその一族の特徴が、邪眼と呼ばれる瞳。雷童たち3人組はその一族の末裔だったのです。

2回戦で雷童と戦う汐音。しかし力の差は歴然で、あっさり負けてしまいます。
しかし七々緒の時といい今回といい、邪眼の力を使わず正々堂々と戦う雷童。
それを見た汐音は、3人組の要は雷童ではなく紫鬼一角(しきいづみ)という長髪の男だと確信するのでした。

残虐な戦い方で相手を倒していく紫鬼。
それを見た天馬はキレてしまい、自分の中に眠る天狗の血を目覚めさせて紫鬼に襲いかかっていきます。
しかし邪眼の力で動きを止められ、攻撃を食らって気絶。
紫鬼は天馬にトドメを刺そうとしますが、雷童が止めに入ってかわりに攻撃を食らうのでした。

天馬は天狗の血に悩んでいて、自分が自分でなくなる恐怖に怯えています。
力を開放してしまえば殺戮衝動に乗っ取られ、支配されてしまうのではないかと。
紫鬼に襲いかかっていった時の天馬はまさに殺戮衝動に支配されており、気絶させられたのは不幸中の幸い。
硝は天馬の感じる自分が自分でなくなる恐怖というものを、自らも紫鬼を見る度に感じているのでした。

雷童は紫鬼の攻撃によって負傷したことから、準決勝は不戦敗。天馬が自動的に決勝へと駒を進めます。
汐音は雷童がまともな心を持っていると分かり、医務室で目的を聞き出します。
雷童によると、彼らは鬼の一族なんだとか。
紫鬼はかつての恨みを晴らすため、ここ愛宕山で天狗の血を引く扇一族を皆殺しにするのが目的だと。
鬼の一族とは血の繋がりがあるわけではなく、生まれた時に鬼の魂を持っている者のこと。
紫鬼は鬼の魂を持つ人間を鬼の能力に目覚めさせることができるのだそうです。

準決勝で紫鬼と対決する硝。
実は硝は鬼の魂を持ち合わせており、紫鬼によって目覚めさせられてしまいます。
鬼に目覚めた硝は大暴れ。会場はめちゃくちゃになり、もはや戦神祭どころではありません。

観客が全員逃げ出して誰一人いなくなった中、硝を止めるべく天馬は闘いを挑んでいきます。
しかし鬼に目覚めた硝はあまりにも強力であり、一方的にやられた天馬は硝に木に向かって投げ飛ばされ、
木の枝が体を貫通してしまうのでした。

天馬が「オレは死んだのか…」と思っていると、謎の声が聞こえます。
それは天狗の能力を開放しない天馬を諭すものであり、天馬は初めて自らの意思で能力を開放。
殺戮衝動に支配されることもなく、天狗の能力によって硝の鬼の魂だけを消し去って元に戻すのでした。
それを見ていた紫鬼は、「次に会うのを楽しみにしている」と言い去っていくのでした。

エピローグ。
戦神祭から1ヶ月が経過。
いつものように迎えに来る七々緒ですが、汐音から天馬と硝は朝稽古に行ってしまったと聞かされます。
このままじゃ学校に遅刻する!と怒る七々緒ですが、
稽古をする2人の姿を見ているとそんな気持ちも吹き飛び、優しく微笑むのでした。



・感想
ガンガンWINGで連載されていた格闘漫画。
機動少年XXの時にも書いたけれど、当時のガンガンWINGは季刊誌だったので全8話だけど丸2年かけて完結。

絵柄的には格闘漫画ってタイプの作者じゃないよなぁ…。ファンタジーや恋愛系に向いている。
「まつぼっくりH・M通信」という巻末に載っているあとがきマンガによると、
格闘技には全くのド素人だったけど担当に言われて描くことになったそうな。
ちなみに松葉博先生はこれが初の連載作品だそうで。
「まつぼっくりH・M通信」は1・2巻両方にあって、2巻では主要キャラの詳細プロフィールなんかも。

内容的には無難。面白いというわけではないが、つまらないわけでもない。
単行本の表紙は1・2巻合わせて1枚の絵になっているというこだわり。
物語としては紫鬼との決着が付いていなかったりですが、たぶん打ち切りではないと思う。
表紙からして2巻で終わらせるつもりだったっぽいし、実は…。

謎が残る部分としては、天馬の兄。
空馬という兄がいて、8年前から失踪中。とはいっても今でも汐音とはよく会っていて話をしている。
紫鬼とも因縁があるようで。
しかし汐音って17歳のわりには見た目が大人っぽすぎる。高校生にはとても見えん。

あとこの作品、最初は読み切りで掲載されていたりする。読み切り版の天馬は高校生で、性格も違う。
できればこの読み切り版も収録してもらいたかったところ。
新装版が出ているようだけれど、そっちには載っているんだろうか?

そういえば整理する時に作者別で分けたはずなのに、タクティクスオウガとは別々に保存されていたなぁ。
あれも松葉博先生の作品。やっぱり格闘漫画よりはファンタジーの方がいいかな。
[ 2012/10/01 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)