女神異聞録ペルソナ

女神異聞録ペルソナ/上田信舟/全8巻


ガンガンファンタジーで連載されていた作品。



・内容
主人公は藤堂尚也(とうどうなおや)という高校2年生の少年。
御影町(みかげちょう)にある聖エルミン学園という高校へ通っています。

放課後にクラスメイトの南条、マーク、ブラウン、エリー、ゆきの、あやせの6人と一緒に文化祭の準備をしていると、
ブラウンに誘われて「ペルソナ様」という遊びをすることに。
すると教室内に異変が起き、白い服を来た謎の少女が現れて「助けて」と呼びかけてくるのでした。

その後意識を失った尚也は、意識下でフィレモンという謎の人物に遭遇します。
そしてフィレモンから、自分の中に潜む神や悪魔の姿をしたもう1人の自分…いわゆる「ペルソナ」を呼び出す力を贈られるのでした。

尚也が目を覚ますとそこは保健室。
特に身体に問題はありませんが、担任の冴子(さえこ)先生に言われて念の為に病院へ精密検査を受けに行くことに。
病院には園村麻希(そのむらまき)という身体が弱くて半年前から入院しているクラスメイトもいるため、
ついでにお見舞いをしてくるようにも言われます。

南条、マーク、ゆきのの3人も精密検査を受けることとなり、4人で病院へ。
麻希の病室へ行って会話をしていると、麻希の様態が急変。緊急手術を受けることになります。
手術室前でみんなが見守っていると、突然大きな地震が発生。
尚也は急いで手術室の扉を開けてみますが、そこには壁があるだけで手術室など存在しないのでした。

麻希を探して病院をうろつく一行ですが、様子がおかしいことに気付きます。
病院内はゾンビが徘徊していて、次々に医者や看護婦を襲っています。
そして尚也もゾンビに殺されそうになったその時でした。
尚也は自分の中に眠る「セイメイコンゴウ」というペルソナを具現化させ、ゾンビを撃破。
他のクラスメイトたちもペルソナの力を使ってゾンビを倒すのでした。

病院から外へ出た尚也たちですが、そこで異変に気付きます。
尚也たちのいる御影町はモヤのようなもので覆われており、そこから外へ出ようとして押し返されてしまって出られません。
つまり、御影町は完全に隔離されて閉じ込められてしまったというワケなのでした。
そして御影町は悪魔が徘徊する地に。

学校へ戻ることにした尚也たちは、帰り道でエリーと遭遇。エリーもペルソナを使えるようになっています。
エリーは麻希の母親と一緒にいたため、一緒に学校へ。
そしてこの異変の原因は、麻希の母親が勤めているセベクという企業の神取鷹久(かんどりたかひさ)という男が引き起こしたものだと判明。
その後学校内でちょっとした騒ぎがあり、あやせもペルソナを使えるようになります。

麻希の母親が眠っている間にセベクのIDカードをこっそりと拝借した尚也は、セベクへ向かうことに。
ペルソナを使えるメンバー全員がいなくなると何かあった時に困るため、ゆきのとあやせの2人は学校へ残ることにします。
ペルソナは使えませんがブラウンも一緒に行くことになり、セベクへ。

セベクへ行く途中で尚也たちは、行方不明になっていた園村麻希と遭遇。
しかしすぐに麻希の様子に違和感を覚えます。
尚也たちの知る園村麻希という人間は病弱でおとなしい性格なのですが、この麻希は正反対の性格。
仲間たちは悪魔が化けてるのではないかと怪しみますが、麻希と幼馴染である尚也が昔のことを質問をして本人であることを確認。
麻希もペルソナを使うことができ、また1人仲間が増えるのでした。

セベクの神取がいる部屋へ行くと、そこではクラスメイトの城戸玲司(きどれいじ)が神取と戦っています。
どうやらこの2人には因縁があるようですが…。
神取も玲司もペルソナ使いで、尚也たちは玲司に加勢しますが神取の強さは圧倒的。
ペルソナの力を持たないブラウンが致命傷を負いますが、「死にたくない」という思いからペルソナを発動。
これで全てのペルソナ使いが揃ったことになります。

神取は「デヴァ・システム」というものを研究しています。
全ての異変はこのデヴァ・システムが引き起こしたもの。
やがて現れた「アキ」という黒服の謎の少女によって、尚也たちはどこかへと飛ばされてしまうのでした。

尚也が目覚めた場所は、聖エルミン学園の体育館。しかしすぐに違和感が。
その原因…それはこの体育館は半年前に取り壊されたものだということ。
尚也が教室へ行ってみると、そこには他の仲間たちの姿も。
そしてどうやらここは平行世界であるという結論に達します。
明るく元気な園村麻希はこっちの世界の人間で、尚也たちが知る病弱でおとなしい園村麻希とは同一人物であると同時に別人であると。

麻希の話によると、こっちの世界には「マイ」と「アキ」という2人の少女がいるということです。
そしてアキが御影町の半分を支配しており、そちらはD-サイドと呼ばれている悪魔の巣窟。
セベクビルで神取とアキが繋がっているのを知った尚也たちは、アキに会うためD-サイドへ向かうことに。
途中でこっちの世界の御影町も、尚也たちのいた世界と同じようにモヤで囲まれているのを発見。
そこで麻希からおかしな話を聞きます。この世界ではこれが普通で、御影町の外には何も存在しないと…。

アキがいるのはマナの城という場所で、そこに入るにはアキが持っているペンダントと同じものが必要だと分かります。
そしてそのペンダントを持っているのはマイ。
マイがいるという森へやってきた尚也たちは、いろいろありつつもマイからペンダントを預かるのでした。

マナの城へやってきた尚也たち。ここに神取とアキがいます。
しかし神取はアキと一緒に元の世界へと帰っていき、尚也たちは強力な悪魔たちと戦いに。
全て倒したと思ったその時、麻希を狙って1匹の悪魔が。その正体は麻希の母親。
なんとか母親を元の姿へと戻すと、部屋の中にデヴァ・システムの端末を発見。
セベクで働いている麻希の母親はこれを操作することができるため、神取を追って尚也たちも元の世界へ送ってもらいます。

しかし途中でアキの干渉が入り、ワープした先は氷漬けとなった聖エルミン学園。
ここにはゆきのとあやせがいて、詳しく事情を聞くとどうやら雪の女王と呼ばれる存在の仕業だそうです。
さらに聖エルミン学園は異次元へと飛ばされており、学校の外は異空間が広がるのみで何もありません。

「守護者」と呼ばれる存在、そして雪の女王も倒して元の世界へ…とはいかず、依然として聖エルミン学園は異次元を漂ったまま。
しかし仮面を被った謎の生徒の力により、尚也たちだけ元の世界へと送り込まれます。

戻ってきた場所はセベクビル。
神取の所へ行く尚也たちですが、神取はすっかりやる気が無くなっています。
神取の目的はデヴァ・システムを利用して現世の神となることでしたが、いざその力を手に入れてしまったら虚しくなったと。

さらに神取にはまだ良心が残っており、自分を止めてくれる存在として尚也たちを今まで殺さずにいたということも判明。
しかし迷い続ける神取はやがて「這い寄る混沌」の「ニャルラトホテプ」にその身を乗っ取られてしまいます。
そして尚也たちは全力で戦いニャルラトホテプを倒すのでした。

神取は死ぬ直前に正気へ戻り、全ての真実を話します。
デヴァ・システムによって尚也たちが送られていた平行世界…それは本物の園村麻希が創りだしたものだと。
御影町しか存在しなかったり、学校の体育館が旧校舎しかなかったのもそのため。
園村麻希が明るく元気な学園のアイドル的な存在だったのも、全て本物の麻希による願望の投影によるもの。

「マイ」と「アキ」という2人の少女…その正体も麻希。
麻希をローマ字にすると「MAKI」。それをアナグラムにした名前が「MAI」「AKI」というわけです。
そしてマイは麻希の光の部分、アキは麻希の影の部分が凝縮された存在。

現在尚也たちと一緒にいる麻希は、自身の存在が本物の麻希の分身だと知り発狂。
今まで尚也たちを殺そうとしてきた悪魔たちも、全て本物の麻希が創りだしたものということで責任も背負い込みます。

本物の麻希はデヴァ・システムによって生命維持がなされている状態。
完全に心を閉ざしており、尚也たちが呼びかけても返事がありません。
さらに神取を殺されたことによって怒りに震えるアキは、「パンドラ」にその身を捧げます。

マイとアキが持っていたペンダントの力によって再び麻希の創りだした世界へ戻ってくる尚也たち。
そこで尚也は自分の過去と向き合い、麻希も立ち直っていよいよパンドラとの最終決戦へ。

パンドラの強さは圧倒的でしたが、麻希は自らを吸収させることで内面からパンドラを打ち破ります。
パンドラが倒れたことで麻希の世界は崩壊が始まり、元の世界へ帰ることはできない分身の麻希はみんなに別れを告げるのでした。


エピローグ。
あれから1年以上が経過。御影町はすっかり元通りの日常を取り戻しています。
事件は「セベク・スキャンダル」として一時期世の中を騒がせましたが、真相は明らかにされぬまま忘れ去られていったのでした。

本物の麻希は昏睡状態のまま元のICUから発見されましたが、命に別状はなく3年から復学。
エリーたちの助力もあり、なんとか卒業もできるようです。
かつて一緒に行動を共にした分身の麻希に恋心を抱いていた尚也は、今の麻希を見て一抹の寂しさを覚えますが、
今の麻希がデジャヴのように分身の麻希と同じ言動・行動を取るのを見て笑顔を見せるのでした。



・感想
メガテンシリーズの流れを汲む作品である、PSのRPG「女神異聞録ペルソナ」のコミカライズ。
魔神転生のコミカライズはかなりのハイレベルだったけど、これはそれをさらに上回る素晴らしい出来。
原作やった人は当然楽しめるし、やっていない人でも理解できる内容。
ゲームのコミカライズ作品は数え切れぬほど読んできた自分だけれど、これは間違いなくトップレベル。
久しぶりに読んでみて原作の方もまたプレイしたくなってしまったほど。

あとこの作品、エリーがやたらと魅力的に描かれていて可愛かったりする。
主人公との絡みもわりと多くて優遇されているかも。
7巻の表紙でも仲間の女性陣としては唯一主人公とのツーショットだったりね。

ちなみにこの作品、雑誌連載の方は急に終わってしまったらしくて最終回が掲載されなかったようです。
全44話あって、Gファン本誌に掲載されたのは41話まで。
残り3話分(100ページ以上)が単行本完全描き下ろしとなっているので、
この作品のファンでさらに雑誌派だったという人は最終巻だけでも手に入れた方がいいかと。

単行本のみの要素。
上でも書いたように、最終巻となる8巻に42~44話(最終話)が完全描き下ろしで収録されています。
さらに1~8巻の全てにあとがき有り。

3巻には「巻末特別番外(台)編」というおまけ漫画が掲載。仲間たちで銭湯へ行くというギャグノリの漫画。
4巻では「青春の食卓」というおまけ漫画。腹ごしらえとしてコンビニで買ってきたおにぎりを食べる一行ですが、賞味期限が切れていて…。
さらに4巻には「桜の頃」という番外編も掲載されていますが、こちらはGファン本誌でも掲載されたものなので描き下ろしではありません。

5巻には「巻末バンドマンガ」というおまけ漫画。バンドをやることになった尚也たちはそれぞれ自分の思うバンドのイメージでコスプレを…。
6巻の巻末おまけ漫画は「だめドリーム」。尚也と和也(交通事故で死んだ尚也の兄)が休日にどのような過ごし方をしているかという内容。
7巻は「家族の肖像」という巻末おまけ漫画。家族ごっこがしたいアキが神取と和也を巻き込んで…。ちなみにパパ役が神取でママ役が和也。

画像はHDD整理してたら昔撮った画像が出てきたので、それを使用。
前回取り上げた魔神転生のもあったのでついでに差し替え。
どうも前に使ってた性能劣るデジカメの方が鮮明に撮れてるんだよなぁ。
ゲシュタルト、浪漫倶楽部など他にもいくつか前に撮った時の画像があったから、そっちも差し替えるかもしれない。
[ 2013/03/29 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(2)

魔神転生

魔神転生 THE TRUE REMEMBRANCE/上田信舟/全5巻


ガンガンファンタジーで連載されていた作品。



・内容
主人公は都築敦也(つづきあつや)という少年で、「NIEDER TOKYO D3地区(旧都心新宿)」に住んでいます。

90年代末、民族主義に端を発した戦いが世界中で発生します。
東京はミサイルの無差別爆撃によって都心部に莫大な被害を蒙ることとなり、
政府は都心部を放棄して旧八王子に中枢都市「NEO TOKYO」を建設。その発展に務めたのでした。

再開発計画から外され見捨てられた旧都心は「NIEDER TOKYO」と呼ばれ、日に日に荒廃が進んでいきます。
しかし今なおそこに暮らす人も少なくないのでした。

ある日、敦也が家へ帰ってくるとパソコンにメールが届いています。
そのメールには「地上と魔界が繋がったことにより、まもなく地上には悪魔が溢れ出す」との警告が書かれており、
それの対策として「悪魔召喚プログラム」というものが添付されていたのでした。

敦也は半信半疑でしたが、悪魔召喚プログラムを使ってみると3匹の仲魔が登録されています。オルトロスにピクシー2匹。
試しにオルトロスを召喚してみると、そこには実体化した1匹の獣が出現。これがオルトロスというわけです。
その時、家の1階から大きな音が聞こえてきます。駆けつけた敦也が見たのは、妹のミオをさらっていく1匹の翼竜なのでした。

翼竜を追いかけて外に出る敦也ですが、そこは悪魔が徘徊する世界となっています。
戦う力を持たない敦也はオルトロスに助けられ、一度家へと引き返すことに。
そこでオルトロスと新しく召喚した2匹のピクシーに妹を助け出すために協力してほしいとお願いをするのでした。

妹の手がかりを探していると、トトという悪魔に出会います。
トトに連れられていった先は邪教の館。ここで敦也は館の主人から二身合体のやり方を教わるのでした。
トトは子供をさらっているという翼竜の居場所も知っており、案内に従って向かった先でワイバーンと対決。
見事撃破しますが、そこに妹はいないのでした。

死ぬ直前のワイバーンから聞き出した情報を頼りにNEO TOKYOにやってきた敦也。
そこでエティエンヌというフランス政府の男性と出会います。
エティエンヌは敦也に練気の剣と呼ばれる剣を渡し、去っていくのでした。

妹が連れてこられたという佐田研究所へやってくる敦也。
そこでは地上で悪魔を実体化させるのに必要な生体MAG(マグネタイト)を人間から吸収する研究が行われています。
佐田は魔界の王であるサタンにその心を売り渡し、莫大な富と実験材料としての人間を与えられていたマッドサイエンティストだったのです。
敦也は佐田を倒してこの卑劣な研究をやめされますが、そこにもやはり妹はいないのでした。
佐田によると、子供たちの中でも特にお気に入りな子は魔界へ送り込まれとのこと。

その後、佐田の研究材料となっていた人間たちを助けていると、その中には1人の女の子が。
彼女の名前は「ミオ」。妹と同じ名前です。
ミオは名前以外の記憶を一切無くしていて、さらには魔法まで使うのでした。
普通の人間が魔法を使うというのはありえないので、彼女は他の人間から悪魔扱いをされます。
それを見かねた敦也は彼女を保護して一緒に行くことにしたのでした。

ミオを仲間にした敦也の前に再び現れるエティエンヌ。
人間に絶望していたエティエンヌでしたが、ミオを助ける敦也を見てその考えを改めたのでした。
エティエンヌの正体は熾天使ウリエル。敦也の下僕となることを決め、心強い仲魔がまた1人増えます。

魔界へと繋がっているイグドラシルを目指して武蔵樹海へとやってきた敦也たちは、そこで南一輝という自衛隊の一等陸佐を助けます。
南の正体は増長天。ウリエルのように人間として生活をしてその正体を隠していたのでした。
サタンを倒すという目的は共通しているため、南も下僕として敦也の仲魔に。

イグドラシルへやってくると、今まで仲魔として頼れる存在だったオルトロスが急に敦也へ襲いかかってきます。
戸惑う敦也ですが、オルトロスがミオを攻撃したのを見ると、吹っ切れてオルトロスを倒します。
オルトロスは今後は練気の剣に宿って敦也を支えていくことに決めていたため、わざとあのような行動を取ったというわけです。
そしてオルトロスの魂が宿った練気の剣は神剣草薙となるのでした。

いよいよ魔界へとやってきた敦也たち。そこにオルトロスの兄であるという魔獣ケルベロスが出現。
今後はオルトロスにかわって魔界を案内してくれるとのことで、仲魔になります。

魔界で激しい戦いを繰り広げていく敦也たちは、やがて魔王モロクがいるヒンノムの谷へとやってきます。
そこには妹の姿もあるのでした。
しかしモロクの強さは圧倒的で、あっという間に全滅直前まで追い込まれます。
そこで目覚める敦也の中に眠る力。神剣草薙はヒノカグツチとなり、敦也は無意識のうちにモロクを撃退するのでした。

ついに妹を助け出した敦也。
当初の目的は果たしたわけですが、旧都心新宿へ帰るため、または人類のためにサタンと戦うことを決めます。
邪教の館の主人に妹を預け、先へと進んでいくのでした。

次々と魔王を撃破していく敦也たち。やがて目の前に現れた1人の謎の男。その正体は堕天使ルシファー。
ルシファーはミオを操り、自らの部下としたうえで一緒に襲いかかってきます。
エティエンヌは敦也にミオを殺すよう言いますが、敦也は決断できません。
やがてミオにやられるエティエンヌと南。敦也はヒノカグツチの力を開放し、ミオとルシファーを倒します。

死んだと思われていたルシファーですが、今までの黒い羽根ではなく白い羽根となって再び出現。
同じく敦也によって殺されたと思っていたミオも復活。
敦也が切ったのは肉体ではなく、ミオを支配していたルシファーの力だったのです。

ルシファーは敦也の力を認め、ミオを開放してくれます。そしてここで明らかになるミオの正体。
ミオはルシファーが生体MAGから生み出した存在であり、敦也を支えるべく地上へ送り込まれたのでした。
過去の記憶を持たないのは記憶喪失だからではなく、本当に記憶そのものが存在しなかったと。
ルシファーはミオの親というわけですが、ミオの意思を尊重して今後は自由に生きるように言って去っていくのでした。

ちなみに「ミオ」という名前。これはルシファーが親心として残したものです。
彼女が心を開ける存在の人間と出会った時に、その心の中から名前を拾うようにインプットされていたと。
そうすることで相手にとって大切な存在となり、少しでも娘を護ることになるのではないかと。

いよいよサタンのいるパンデモニウムへとやってきた敦也たち。
悪魔たちの猛攻を退け、ついに敦也はサタンと遭遇します。
サタンの審判によって人間の悪の部分だけを見せつけられ、絶望する敦也ですが、
以前に出会った女神イザナミの言葉を思い出してサタンの甘い誘惑を断ち切ります。
そしてミオ、エティエンヌ、南の力を借りてついにサタンを倒すのでした。

全てが終わり、いよいよ地上へ帰還…と思ったその時でした。
サタンはまだ生きており、最後の力で敦也へ呪いをかけようとします。
それをいち早く察したミオは、敦也をかばって自らがその呪いを受けるのでした。

地上へ戻るゲートが開きますが、ミオはもう虫の息。
敦也はミオを抱きしめながらキスをして「二人で帰ろう…地上へ」と言いますが、
「ありがとう」と言い残してミオはその瞳を閉じるのでした。

エピローグ。
旧都心新宿へと戻ってきた敦也。ミオの亡骸とエティエンヌ、南、トトも一緒です。
ミオを死なせてしまったのは自分のミスだと悔いるエティエンヌ。
そして、目的は達成したが代償が大きすぎたと浮かばれない表情の南。

敦也は誰のせいでもないと2人を攻めることはなく、いつかまたこの場所で友として再会することを約束し、
2人は本来の自らの役割へと戻っていくのでした。
敦也はトトにもお礼を告げ、トトは「お前がジジイになったらまた笑いに来てやる」と憎まれ口を言い残して戻っていきます。

エティエンヌ、南、トト、それにミオのことは一生忘れないと誓い、役目を終えた悪魔召喚プログラムを削除する敦也。
やがて夜明けが訪れ、空を見上げる敦也。すると横で眠っていたミオの亡骸に異変が起きます。
ミオの身に着けていた石が光り出し、やがて破裂。するとミオは目を覚ますのでした。

日常に戻ってきた敦也は、妹に母親と3人で平和に暮らしています。
ある日の朝、妹が敦也に可愛いお客さんが来てると伝えに部屋へやってきます。
敦也が準備をしている間、待たせてはいけないと妹はそのお客と会話をします。
妹は自分の名前が「澪」であることを告げ、相手の名前を聞くとその女の人はこう言います。
「ミオっていうのよ」と。



・感想
SFCで発売されたSRPG「魔神転生」のコミカライズ。
過去にブログ内で語ったことがあるかもしれないけど、非常に好きなゲームだったりする。
2はそんなでもないんだけどね。

主人公(敦也)とヒロイン(ミオ)の設定は、原作とだいぶ異なる。
メインキャラだとエティエンヌと南は原作でも出てくるけど、トトに関しては完全オリジナル。
ストーリー設定は主人公周りの家族や交友関係を除けば、ほぼ原作ゲーム通りかな?
ゲームはマルチエンディング方式で3種類のエンディングが存在するんだけれど、
その中でもLIGHTと呼ばれるルートのエンディングを採用している。

単行本のみの要素では、1~5巻まで全て巻末に作者のあとがき有り。
この作品に関することや、あとメガテンに対する思いなんかも語っていたりする。
上田信舟先生はこの作品を担当する前からのメガテンファンだから嬉しかったろうなぁ。
このあたりに関しては100万本の徹夜ソフトという本を取り上げた時に軽く触れているので、興味がある人は。
もう3年半前の記事になるのか。

ちなみに3巻のあとがきによると、本来はこの巻で終了している予定だったとのこと。
好評だったので続行が決定したとか。
最終巻のあとがきでは、当初の予定だと2巻のはじめ頃に妹が死ぬ予定だったとも書かれている。
全3巻の予定が全5巻に伸びたことで、ストーリーもだいぶ変わったようです。

ゲームとこの漫画版は主人公とヒロインの設定や見た目が違うけれど、
3巻のあとがきでゲーム版の主人公とヒロインのイラストが描き下ろしであるので、見る価値ありかも。
[ 2013/03/26 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

超獣伝説ゲシュタルト

超獣伝説ゲシュタルト/高河ゆん/全8巻



ガンガンファンタジーの創刊号から連載されていた作品。



・内容
ヴァサリア教団に属する司祭のオリビエが、「G」と呼ばれる大陸を目指して旅をするところから物語は始まります。
Gの正式名称はゲシュタルトですが、ゲシュタルトは呪われているとされており、
その名を口にすると呪いが振りかかると伝えられていることから人々は皆Gと呼んでいるのです。

この世界にはかつて8人の神々がおり、そのうちの1人がサルサローア。
サルサローアは他7人の神々を統べています。
ある時7人の神の1人であるゲシュタルトがサルサローアを裏切り、逃亡の末にある島へとたどり着きます。
その島こそが「G」というわけです。

ヴァサリア教団の信仰する神はサルサローアなので、それを裏切ったゲシュタルトは忌むべき存在。
なのでその名を呼ぶことは禁忌とされているのです。

オリビエは旅の途中で1人の奴隷少女と出会います。少女の名前は王理(おうり)。この物語の主人公であります。
王理は奴隷として売られそうになっていたため、オリビエは彼女のご主人様になることで救うのでした。
そして2人は一緒に旅をしていくことになります。

謎の多い王理ですが、実はゲシュタルト出身。性別も本当は男です。
王理には6人の妹弟がおり、7人でゲームをしています。
バトルロイヤルで勝ち残った者が、ゲシュタルトに伝わる伝説の超獣の力を手に入れるという条件で。

長男の王理は圧倒的な力を持っているため、ハンデとして性別を女性に変えられてしまった、というわけです。
そして王理を含む7兄弟は大陸へバラバラに送り込まれたと。
ハンデがあるとはいえ他の6人はみんな王理の強さを分かっているため、集中的に狙ってきます。
それでも王理は次々に撃退しては勝ちを積み重ねていくのでした。

ヴァサリア教団を抜けだしたオリビエを連れ戻すため、教団はダークエルフのスズを派遣します。
しかしスズはオリビエの何が何でもGへ行くという強い決心を見るや、旅に同行することに。
さらに街で知り合った謎の占い師であるシャザーンも含めた4人でずっと旅をしていくことになります。

旅を続けていくと、やがてオリビエの中にはもう1人の人格が存在することが分かります。
こちらは黒オリビエと呼ばれており、残虐そのもの。普段の温厚で優しいオリビエとは正反対の性格をしています。
この黒オリビエの行動により、オリビエは両腕を切断する事態になってしまうのでした。

オリビエの腕を取り戻す方法を探る過程で、一向はヴァサリア教団へと戻ってきます。そこにいたのはメサイヤという司祭。
メサイヤはオリビエを赤ん坊の頃からずっと育ててきた父親ともいうべき存在で、スズに連れ戻すよう命令したのもこのメサイヤです。
オリビエを溺愛するメサイヤは二度とオリビエを旅に出させまいと実力行使に出ますが、
その決意の硬さを知ると、結局は折れてGへ向かうことを認めてくれるのでした。

ヴァサリア教団には裏で暗躍する処刑部隊がおり、オリビエは処刑対象になっています。
黒オリビエの存在は以前から教団には周知の事実であり、もはや放っておくことはできなくなったと。
メサイヤはオリビエを引き止めて引き渡すよう言われていましたが、それを守らなかったために処刑されてしまうのでした。

オリビエを追ってくるこの処刑部隊の追撃を振り払い、さらには超獣の力を巡るゲームも勝ち抜いた王理たちは、
いよいよ大陸を離れてゲシュタルトへと向かうことになるのでした。

大陸の人間には忌み嫌われているゲシュタルトですが、到着してみるとなんてことはない普通の場所。
景色は美しく人々も普通の生活をしており、王理以外の3人は面を喰らいます。そして認識を改めるのでした。

ゲシュタルトへ上陸した4人が向かったのは、お城。王理の生まれ育った場所です。
しかしいざ城へと到着してみると、様子がおかしいことに気付きます。
中に入ってみると、そこにいたのは死んだはずのメサイヤ。
実はメサイヤの中にはサルサローアの人格が眠っており、肉体は死んでいながらもその人格が表に出てきたというわけです。

サルサローアとなったメサイヤは圧倒的な強さ。そこにオリビエが立ち向かいます。
王理はその隙に妹たちに言われて父親を探しに行き、そこで超獣をその身に降臨される儀式を受けるのでした。

オリビエの中にあるもう1つの人格、それは破壊神タイタニア。7人の神の1人です。
黒オリビエことタイタニアはオリビエに自分の力を貸し、オリビエはその力でシャザーンとスズを守ります。
やがて駆け付けてきたのは超獣の力をその身に宿した王理。
超獣の正体はゲシュタルトで、今ここにゲシュタルト、サルサローア、タイタニアという3人の神が集結します。

タイタニアはゲシュタルト側に付いたため、サルサローアは1対2の戦いを強いられることに。
しかしゲシュタルトにはサルサローアと戦う意思はなく、3人の神の間には和解が成立。全てはここに終結するのでした。

エピローグ。
全てが終わり、オリビエ、シャザーン、スズの3人は大陸へ戻ることになります。
王理はゲシュタルトの王位を継ぐことになったため、残ることに。
オリビエを愛している王理は自分も連れていってほしいとお願いをしますが、オリビエはそんな王理を優しく諭します。
それでも諦められない王理は、王位を妹に譲ってオリビエに付いていくのでした。



・感想
かなり端折ってるので意味不明な内容になってるかも。まぁ未読の人は自分で読んでみてくださいってことで。
あと創刊号から連載されていたというのは間違っていないんだけれど、
第1話はファンタスティックコミックという前身の雑誌に掲載されたため、創刊号に掲載されたのは実は第2話だったりする。

ガンガンを初期から読んでいて、かつガンガンファンタジーは読んでいなかったという人には一番有名な作品なんじゃないかな?
ガンガンファンタジー創刊以降はガンガン本誌にも毎号宣伝が載ってたわけですよ。
で、その宣伝の中でゲシュタルトの扱いは大きかった。
あと主人公の王理が草を加えているカットがいつも載っていたため、それが印象に残っている人も多いと思う。

作品の感想としては…微妙。BL要素もあるので男が読むにはちょっと辛い部分もある。
見た目は女といえど、王理は元男って設定だからなぁ。
性格や言葉遣いは男そのものなので、それでご主人様(オリビエ)大好きをやられてもキツい。
しかも最終巻に描き下ろしで追加されたエピローグだと男に戻ってんですよ王理。
男の状態でもご主人様ラブは変わっておらず、キスをしたりもしてるので完全にBLの世界ですわ。

他でアレな描写だと、王理とシャザーンが最後までヤっちゃってます。それも無理やり。
高河ゆん先生によると、これはかなり賛否両論だったらしい。でも作者的にはお気に入りなんだとか。
読んでてもなぜこの展開になるのかが理解できないんだよなぁ。うーむ。

単行本のみの収録要素。
2巻の巻末に「超獣伝説ゲシュタルト設定資料 という名のラ・ク・ガ・キ」というコーナー有り。
これはその名の通り、ラフ絵の設定資料。

1~6、8巻には「ゲシュタルトのお部屋」という作者の近況を描いたあとがき有り。
7巻も一応あとがきはあるんだけど、2ページと少ないうえにタイトルもなし。
ちなみに8巻のゲシュタルトのお部屋には描きおろしでメインキャラのその後が描かれている。
↑の王理が男に戻ったってくだりの話はここからです。
[ 2013/03/14 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

闘神伝

闘神伝/こずみ椎太/全1巻


ガンガンファンタジーで連載されていた作品。



・内容
主人公はエリスという踊り子の少女。
父親と一緒に平和に暮らしていましたが、ある日突然謎の女性に襲われます。
必死に逃げるエリスを助けに入る父親ですが、返り討ちにあって殺されてしまうのでした。

謎の女性の目的はエリスを覚醒させること。
エリスの中には闘神の力が眠っており、今度行われる闘神大武会の主催者であるガイアの命令でエリスを襲ってきたのです。

父親を殺されたことによる怒りでエリスはその力を目覚めさせ、見事に謎の女性を撃退。
女性は闘神大武会の招待状を置いていくのでした。
父親は最期の瞬間にエリスの実の父親ではないと言い残したため、
エリスは本当の父親を探す目的も兼ねて闘神大武会への参加を決めるのでした。

もう1人の主人公ともいえるのがソフィアという女性。
自分の過去の記憶がなく、それを求めて闘神大武会へ参加しています。

順調に勝ち抜いていったエリスは、ついに父親を殺した女性との対決を迎えます。
これまでの戦いで成長をしていたエリスは見事に勝利。仇を取ることに成功したのでした。

そしてエリスの次の戦いの相手、それはソフィアでした。
お互いに全力で戦うことを誓いますが、その前にガイアが出現。
2人は戦いを止め、協力してガイアへと立ち向かっていきます。

しかしガイアの強さは圧倒的で、エリスはやられてしまい生死の境を彷徨うことに。
そこに現れたのは父親。エリスにまだこちらの世界へ来るのは早いと言い、追い返します。
目覚めたエリスはオーバードライブという力を発揮し、見事ガイアに勝利するのでした。
そしてここでガイアの正体はエリスの実の父親だったということが判明します。

全てを裏で操っていたウラヌスという女がおり、ガイアが用済みと見るや、
エリスごと消し去ろうと空中からイーグルレイジという攻撃を放ってきます。
イーグルレイジの威力は圧倒的でしたが、ガイアが自分の鎧を咄嗟にエリスに着せたことによってエリスは助かります。

エピローグ。
ウラヌスはまだ生きていますが、一応の戦いは終わったということでエリスはソフィアと別れて父親のお墓がある場所へと帰っていきます。
そして電車に乗って外を眺めていると、そこにはエリスをかばって死んだと思われたガイアの姿があるのでした。



・感想
最初期のPSで人気があった同名格闘ゲームのコミカライズ作品。
触れていないだけで、ゲームに出てくるキャラは他にもちゃんと出てくる。

正直内容面ではあまり語ることがない。あえていえば1話が微妙にグロいことぐらい。
エリスと父親は街に住んでいるので、女性が襲ってきたことによって当然人々に犠牲者が出るわけですよ。
その殺され方が爆発で手首以外完全に吹っ飛んだり、バラバラにされたりなどちょいグロめ。
[ 2013/03/10 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

今年の個人的注目選手は雄平とライアン小川

更新意欲はあるけど、なかなかまとまった時間が取れず~の日々。
特に今はWBC始まったし、プロ野球のオープン戦も始まったし、甲子園もセンバツ大会が近いわでより時間が削られてしまう。
このままだと前回更新から1ヶ月経過してしまうので、
エニックス系漫画記事のストックを放出するか、あるいはお蔵入りが確定している以前撮った画像でお茶を濁すか。

後者はいろんな本・ゲーム・CDとかの画像。
お蔵入りになった理由は、今後は1作品ずつ紹介していく方向に変更したため。
1つの画像で複数作品写してあるので、HDDの肥やしになることが確定済み。
まぁこっちやるならエニックス系漫画のストック放出する方が現実的ではあるか。
Tags : 戯言 野球
[ 2013/03/07 ] 戯言 | TB(0) | CM(0)