まさかの魔サーガ

まさかの魔サーガ/すずや那智/全2巻


偏らせてるつもりはないんだけど、金科玉条以来となるギャグ王2作品目。
そういえばガンガンファンタジーはまだ一作も取り扱ってないか。風の騎士団は途中移籍だし。



最強の魔王ジェイカムによって支配されようとしていた世界。
勇者アルトロスは相打ちという形ながらも見事にジェイカムを倒し、世界に平和を取り戻したのでした。
それから12年後がこの物語の舞台となります。

主人公は勇者小学校に通う少年のトラオウ。しかし成績は悪く落ちこぼれ。
隣の家には幼馴染で同級生のリュウネという女の子が住んでいます。この作品のヒロイン的存在。
トラオウもリュウネも父親を亡くしているという共通点があります。

13歳の誕生日に、母親のシレイラから亡き父親の形見である剣とヘッドギアをプレゼントされるトラオウ。
その時に、実はトラオウは12年前に死んだ魔王ジェイカムの息子だということを告げられます。
剣は世界一の破壊力を持つ魔剣ドゥルガー。魔神が封印されていて自我を持っている剣。
ヘッドギアは装着すると眠っている魔王の力を目覚めさせるというもので、超強力な魔法も使えるようになります。

ジェイカムの形見である装備品をシレイラと四天王と呼ばれる将軍たちで分けあったものの、
その後喧嘩別れしてしまったため、シレイラにこの四天王たちに話を付けてくるよう命令されるトラオウ。
一方で城に呼び出されたリュウネは、王様から自身が勇者アルトロスの娘だということを聞きます。

トラオウは四天王の1人であるカニドラークに何度も部下を差し向けられますが、その度に撃退。
ある時にひょんなことから、リュウネの母親のエルセレスが魔族だという事実を知るトラオウ親子。
四天王の1人であるゼートリッヒの策略により、エルセレスが魔族だというのが城にも知られてしまいます。
エルセレスを殺すために全軍を出撃させる王国軍。必死に母親を守るリュウネ。
トラオウも加勢して王国軍を撃退しますが、
もうここにはいられないということで、トラオウ親子とリュウネ親子の4人は一緒に旅に出るのでした。

旅の末にカニドラークのいるジーフード城に到着した一行。
これまでの戦いでレベルアップしていたトラオウは見事にカニドラークを撃破。
ここからの展開は駆け足となり、ラスト2話で他3人の四天王を倒すという急展開っぷりです。
カニドラークとゼートリッヒ以外の四天王の名前はフォートランとベルゼーグ。

四天王を倒す際に父親の形見である装備を全て破壊してしまったトラオウ。
しかし実はこの装備には世界を創った神であるヴァルナが封印されており、全てが壊れたことによって復活。
ヴァルナから魔族も元々は人間だったという事実を教えられ、
トラオウ親子やリュウネ親子のように人間と魔族は共存していける存在だと聞かされます。
リュウネは勇者として魔王のトラオウを倒さなくても良くなったことにホッとし、
女好きなトラオウはムフフでボヨヨンな人間の女の子と仲良くしていこうと決めたところで終わります。



魔王が主人公で勇者がヒロインという設定の本作。
ファンタジー作品だけど、すずや那智先生なんで内容はギャグ漫画です。というか掲載雑誌からしても当然。
1巻の巻末に「まさかの魔サーガ4コマ劇場」(月刊少年ギャグ王平成7年2月号掲載)と、
この1巻内で使用されたトラオウの必殺技集が掲載。こっちは必殺技を食らった相手による談話付き。
2巻は冒頭で主な登場人物の紹介と、その名前の由来が掲載。

あと2巻の125Pに明らかに別人が描いている部分があるんだけど、この絵柄は絶対に見た記憶がある。
誰だったっけかなぁ…浅村イオン先生?
一応DQ4コマの12~15巻あたりを引っ張りだして確認。そうっぽいような気もするけど、イマイチ確証が持てない。
すずや那智先生のアシスタントでもやってたんだろうか。それともただのお手伝いか。

ちなみに2巻の作者コメント。
「このお話は、まだ謎と続きがあるのですが それは皆さんの想像力におまかせします。」
ラストの駆け足的展開といいこのコメントといい、どう見ても打ち切りですな。
この作品以降、エニックス系ですずや那智先生を見たのは「秘伝4コママンガの描き方」の第2巻ぐらい。
なので事実上最終作?ただ単に自分が覚えていないだけかもしれんけど。
[ 2012/06/24 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

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