半熟忍法帳

半熟忍法帳/新山たかし/全9巻



創刊号から休刊となる最後の号まで連載をしていた、ギャグ王を代表する看板作品。
わりと知名度はあるのではないかと思うので、本編は簡潔にして単行本最終巻の描き下ろしを主に。



火車忍群という忍者組織に属する4人の少年少女がメインのお話。
名前は雷太、疾風、深雪、かすみ。実質的な主人公は雷太で、ヒロインは深雪。疾風とかすみは影が薄い。
他は上司である小頭様、くノ一集団である紅影団の狭霧、謎の忍者の月影あたりが主要メンバーです。

小頭様は桔梗という家庭的でお淑やかな女性に恋をしており、狭霧は月影に恋をしています。
そして小頭様と狭霧は事あるごとに対立をしていますが、だんだんとお互い惹かれ合っていくように。
小頭様は知りませんが、桔梗は狭霧の変装であり、狭霧も小頭様が桔梗の方を好きなことは知っています。

最終巻となる9巻は前半3話分が雑誌掲載分で、
雑誌上で最終回となった3話目はこれまでに登場した主要ゲストキャラのその後を紹介しています。
そして単行本の79ページ目からの4話分が完全描き下ろし。

これまでにちょこちょこ登場していた鉄面皮党という敵の組織が本格的に動き出し、
火車忍群に統合されていた紅影団がピンチになります。

小頭様と雷太たちは助けに向かいますが、狭霧が1人囮になって敵を食い止めていることが判明。
狭霧を助けに小頭様は単身敵の元へ乗り込んでいきますが、そこで顔面を切られてしまいます。
それでも力を振り絞って相手のボスを巻き込み、一緒に崖下の川へと転落していく小頭様。
狭霧もすぐさま川へと飛び込み、小頭様を陸へと救出しますが、割れた顔面の下からはなんと月影の素顔が。

雷太たちは小さい頃に村を滅ぼされ、孤児となっていたところを月影に拾われています。
そして火車忍群に預けられましたが、その後に月影は小頭弥助という仮の姿へ変装をし、
近くで見守りながら彼らを育ててきたという事実がここで明らかになります。

その後、雷太たちの活躍もあって敵を殲滅。平和な日常が戻ってきます。
完全に小頭弥助という男に惚れてしまった狭霧は、桔梗として生きていくことを決心。
小頭様の家へ行き告白をしに行きますが、丁重にお断りをされてしまいます。
まさかの展開にショックを受ける桔梗ですが、
実は小頭様は狭霧の方へ完全に惹かれているために断られたということが分かり、変装を解除。
お互いに真の姿を知ることになった狭霧と小頭様は、めでたく結ばれることになるのでした。

そしていよいよ最終回。舞台は3年後となり、雷太たちもすっかり成長をしています。
小頭様と狭霧の間には2人子供が産まれており、現在は3人目を妊娠中。

雷太と深雪の関係は相変わらずですが、疾風とかすみは結婚することになり、結婚式へと出席する一同。
しかし当然ながら無事に式が終わるわけもなく、
結局はいつものメンバーによってドタバタ劇が繰り広げられながら物語は終了します。



この作品の真の主役は小頭様と狭霧になるのかな。半熟忍法帳を語るうえでは絶対に外せないカップル。
描き下ろしでも雷太たちは終始空気で、ずっとこの2人のお話。
どっちもいわゆるツンデレ。あれだけお互い対立していたのに、結ばれてからのデレデレっぷりといったらもうね。

本編以外の収録情報。
1巻 マンガ劇場として天之巻(6ページ)が掲載。実践訓練のお話。
2巻 「元祖半熟忍法帳」(月刊少年ガンガン平成5年3月号掲載)が掲載。半熟忍法帳として初めて世に出た作品。
4巻 単行本4巻発売記念として「おまけの半熟忍法帳」が掲載。
6巻 「半熟忍法帳外伝 もののけな午後」が掲載。本編に出てきたゲストキャラのみどりとあかりが主役のお話。
8巻 「ためになる(?)半熟忍法講座」と題して忍びに関する情報漫画が掲載。
9巻 描き下ろしとして「滅之巻」「転之巻」「春之巻」「完熟忍法帳」の4話が掲載。完熟が最終回扱い。
[ 2012/07/17 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://farewall.blog123.fc2.com/tb.php/1084-b3c8b6b8