燃えもえ

燃えもえ/黒木祐里/全2巻


90年代後半に連載されていたガンガンの野球漫画。



・内容
主人公は馬場竜平という少年。山の中で父親と一緒に暮らしています。
竜平は野球をやりたがっており、山の中で一人練習をする毎日。

竜平は小学校へ通うことになり、入学式に出るため門松市立中央小学校へと通います。
そこで壁当てをしている上級生の青山健二と出会い、
一緒に野球をやろうと一方的に約束をして竜平は入学式へと向かいます。

今までラジオの音でしか野球に触れる機会がなかったため、
遠くから響いてくるバットの音に惹かれて竜平はグラウンドへ。
そこでは野球部が練習をしており、青山の姿もあります。
竜平は監督に野球をやりたいとお願いしますが、
部活に参加できるのは4年生以上からと決まっているという理由で拒否されてしまいます。

そこにエースピッチャー樋川篤が救いの手を差し伸べます。
監督の信頼を得ている篤は竜平に勝負を挑み、竜平は見事ホームラン。
特別に補欠として入部を許可されるのでした。

青山はかつてのエースピッチャーで、その座を奪った篤を敵視しています。
自分をエースから降ろした監督にも反抗的であり、そのせいで実力はありながらも補欠に。

篤は父親が野球連盟の理事であり、兄である翔も野球をやっています。
翔は中学生で、エリートコースまっしぐら。
小学生時代は名門の長堀小学校でエースをやっており、今は駒川中学校で大活躍中。
父親は篤にも同じコースを歩むことを期待していたのですが、肩を故障してしまいます。
エリートコースから脱落した篤は長堀小学校から中央小へと転校することに。

篤には長堀小学校を見返してやるという強い思いがあり、
そのために強いチームを作ることを目的にしています。
篤はうまいこと監督を誘導し、レギュラーと補欠組による試合を組むことに成功。
強いチームにするためには竜平と青山の力が必要だと考えており、
青山には試合中にさりげなくアドバイスをし、竜平にはわざと弱点を突いて本気で戦います。

竜平の弱点は3つ。
1つ目は、ずっと山の中で一人で練習をしていたためにストライクゾーンを教えてもらっていないこと。
そこでわざと完全なボール球を投げて強引に打たせて打ち取ります。
2つ目は、実戦経験がないので出塁した時のリードなどが全くできないこと。
そこでわざと牽制球を投げてアウトにします。
3つ目は、変化球の存在を知らないこと。
自然を相手に練習していたので、不自然に曲がる変化球には対応できず、カーブ攻めで打ち取ります。

試合は結局13-0の大差でレギュラーチームが圧勝。
しかし監督は竜平と青山の才能を見抜き、レギュラーチームへと昇格させます。
この試合をこっそり見に来ていた篤の父親は、
帰宅後に「投手生命に関わるから変化球はやめておけ」と篤を気遣う言葉をかけてくれます。
これを聞いた篤の顔には心からの笑顔が。


その後は篤主動による特訓で竜平と青山は鍛え上げられることに。
竜平の父親はかつてプロ野球選手だった馬場竜太郎だということも篤によって判明。
竜平が野球をやりたがっていたのはこの影響だったというわけです。

特訓を続けるうちに竜平がとんでもない投手としての才能を持っていることが分かり、
篤は投手の座を竜平に譲ることに。
竜平の力になりたい青山はキャッチャーになることを決め、バッテリーが誕生。
最強の布陣を整え、満を持してトーナメントへと挑むのでした。

エピローグ。
数ヶ月が経過。
トーナメントは残念ながら優勝することができず、卒業式の季節を迎えます。
篤は竜平と青山に今度こそ優勝してみせろと後を託し、卒業していきます。
そしてラストは大舞台で大観衆の中、竜平が青山とバッテリーを組んでいて…というシーンで終わり。



・感想
ありそうでなかったガンガンの野球漫画。
野球漫画というと圧倒的に高校野球を題材にしたものが多いけれど、これはまさかの少年野球。
自分は野球大好きなので長く続いてほしかったが…。

表紙で分かるかもしれませんが、絵は可愛い系です。そして上手い。
ただ正直この絵柄で高校野球はどうかなぁと思うので、少年野球だったのは正解かも。
明らかにねーよと思ったのは、変化球を曲がる前に打つというものぐらいかな。
それ以外はちゃんとした友情系の野球漫画で面白い。

作者の黒木祐里先生は…調べても燃えもえ以外の情報が全く出て来ない。
どうやら完璧にこの一作だけで消えてしまった模様。
絵とか普通にかなり上手いと思うんだけど…。現代でも余裕で通用するタッチだし。
どこにも拾われてないとか信じられん。でも名前変えて活動してる的な情報もないしなぁ。
わりと本気で惜しいというか、謎。夢幻街の水沢勇介先生ですら少しは情報見つかるというのに…。

ところで、明後日に更新しようと思っていたやつの記事を書いてる途中で停電が発生。
下手したら過去最長になるかもしれないぐらいの量で、それの6割ぐらいまで書いていたため、
モチベーションが一気にゼロに。これは本気で萎える。
マメに下書きとして保存しておく癖を付けないといけないなぁ…。
[ 2012/08/17 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://farewall.blog123.fc2.com/tb.php/1097-86dfb190