魔女っ子戦隊パステリオン

魔女っ子戦隊パステリオン/松沢夏樹/全5巻


ガンガンファンタジーで連載をしていた魔法少女物。



・内容
引越しで新しい学校に通うことになった、天寺鈴希(あまてらすずき)。小学5年生の少女です。
初登校の途中で男子にイジメられている女の子を発見。
普段から体を鍛えている鈴希はとても強く、あっさり男子を撃退。
イジメられていた女の子は月夜美琴(つくよみこと)という名前で、同じ小学5年生だというのが分かります。

朝のHRで転入生として紹介される鈴希。すると同じクラスには美琴の姿が。
偶然にも導かれて2人は友達となります。

同じ頃、学校の外では謎の集団が出現して暴れ始めます。
その姿を見た鈴希はパステリオンへと変身をし、戦いを挑んでいくのでした。
変身する瞬間を美琴に目撃されていたとも知らずに…。

敵方のリーダーはD-アーネという少女。魔法の力が使え、ゴーレムも操ります。
しかしパステリオンの前には歯が立たずあっさり敗北して逃げ帰っていくのでした。

翌日、美琴から正体について聞かれた鈴希は素直に全てを白状します。
生まれた時から持っていた宝玉を使うことでパステリオンに変身できること、
そして仲間を探しにこの学校へとやってきたということも。

その後再びD-アーネが襲ってきて、鈴希はパステリオンに変身して戦いますがピンチに。
そこを何と美琴が助けに入ります。
美琴も実は宝玉を持っており、鈴希に聞いたことで自らもパステリオンであるというのを知ったわけです。
黄色のパステリオンことパステルイエローに変身をした美琴は圧倒的な魔法の力を持っており、
あっさりD-アーネを撃退したのでした。

その後も2人で敵を倒し続けるパステリオン。
業を煮やした法国の大僧正アントナン=ギガイルは、戦略馘兵器の使用を部下のD-アーネへ命じます。
利用すれば一瞬で地上の全てのものが消滅するという恐ろしい武器。
しかし、これには納得がいかないD-アーネ。
パステリオンの前に姿を現して発動前に止めるよう、うまく誘導をしていくのでした。

戦いの舞台は宇宙空間となり、D-アーネを倒すパステリオン。
そして戦略馘兵器を破壊しようとしますが、なんと時間より前に発動。地球全体が呪文で覆われます。
大僧正は最初からD-アーネに嘘を教えており、必ず発動するようにしていたのでした。

対策は地球を丸ごと魔力を無効化する地球結界で封じるしかなく、パステリオンは結界を張り出します。
そこを邪魔に入る大僧正の部下たち。
結局結界を張るのはイエロー1人に任せ、レッドは邪魔をさせないよう部下たちの始末を引き受けます。
しかし結界は1人で張れるほど甘いものではありません。
どうしようもない状態になりますが、土壇場で助けに入るD-アーネ。
イエローに自らの魔力を送り込み、見事結界を完成させて地球の危機を救ったのでした。

大僧正のやり方に納得がいかなかったというだけで、パステリオンとの敵対関係は続くD-アーネ。
どうしてもパステリオンに勝てないため、すんごい力が手に入るというレベルアップの洞窟に挑むことに。
過去誰1人として成功した者がいないと言われていますが、D-アーネは見事クリア。
変身能力を持つどくろステッキを手に入れたのでした。

どくろステッキで変身してパステリオンに挑むD-アーネ。
優勢に戦いを進めて追い詰めていきますが、そこに第3のパステリオンであるパステルブルーが出現。
形成は一気に逆転し、やはり今回も負けてしまうのでした。

後日、鈴希と美琴のクラスに転入生が。それはあのパステルブルーでした。
パステリオンは全部で3人なため、これで全員が集結したというわけです。
ちなみに名前は裾野雪彦(すそのゆきひこ)。見た目は完全に女の子ですが、実は男の子なのでした。

地球とは違う世界にある、退廃した惑星。ここには神聖魔法国であるヴァジュラムがあります。
空中機動要塞「武国殿」が完成したことで、落成式が行われることに。
D-アーネや大僧正はこのヴァジュラムの人間です。式に遅刻してしまったD-アーネですが、陛下と遭遇。

D-アーネは劣等種族であるダークカラーで、幼少期はイジメられて過ごしてきました。
いつも泣いていたD-アーネに初めて優しく接してくれたのが陛下で、それ以来D-アーネは恋心を持つように。
強くなって陛下のお役に立ちたいという気持ちもこの時に芽生えたのでした。

学校の行事で海水浴へとやって来た一行。
パステリオンの力で霊感が強くなっていた美琴は不気味な気配を感じます。
その日の夜に行われた肝試しの途中で大量の霊にまとわりつかれ、気絶。
目覚めるとそこは魔法陣の中。
魔法陣を書いたのは自称「町の発明おじさん」で、この中にいれば霊は入ってこれないとか。

一方その頃、行方不明になった美琴を探していた鈴希と雪彦は、巨大化した霊を発見。
パステリオンに変身して戦います。
その姿は美琴にも見えており、おじさんの目を盗んでこっそり変身。戦いに参加します。

霊は体内にある核をどうにかしないと倒すことができず、悩むパステリオン。
しかし町の発明おじさんによる強化結界のおかげで霊は動きを止められ、その隙に侵入するイエロー。
核は人の姿をしており、恐怖に怯えて闇の力を放出し続けています。
イエローはそんな相手を優しく包み込み、元の姿に戻します。これによって霊は消滅したのでした。

すっかり親友となった3人は、お互いの家へ行き来します。
なぜかD-アーネも巻き込まれて4人一緒に家へ泊まることにもなったり。
やがて、子供たちには内緒ですが3人の母親もパステリオンであることが分かります。
変身後の姿は現パステリオンが成長して15~6歳の姿になるのに対し、親たちは逆に幼児化。

パステリオンに勝つのを諦めていないD-アーネの前に1人の男が現れます。
それはあの町の発明おじさん。おじさんの特訓メニューを受けたことで、日に日に強くなっていきます。
そして最初はボロ負けだったパステリオンにも攻撃が当たるように。
成長を実感していくD-アーネですが、その頃祖国のヴァジュラムでは大変なことが。

ヴァジュラムの陛下は病弱で、退廃してどんどん空気も濁っていく中では病気が悪化する一方。
やがて吐血もし、余命1週間だというのをD-アーネは知ってしまいます。
助かるには3日以内にパステリオンを倒して地球を乗っ取り、移住して新鮮な空気を吸うこと。

しかし、今のままでは3日以内にパステリオンを倒すほどに強くなれるわけがありません。
そこで大僧正は闇のカクテルというものをD-アーネに渡します。
これは飲むと圧倒的な力が手に入るものの、その姿は邪悪で醜い怪物へと変わってしまうというもの。
町の発明おじさんに止められますが、陛下を助けるためにD-アーネは飲んでしまうのでした。

圧倒的な力を手に入れたD-アーネの前にパステリオンは劣勢。
やがてイエローがやられてしまいますが、こっそり親世代のパステリオンが救出していたのでした。
回復して戦線復帰するイエロー。死んだと思っていたレッドとD-アーネは共に安堵します。
D-アーネの優しい心はまだ残っており、本音では殺したくないと思っていたからです。

3人の力を合わせて、ようやく魔力の落ちてきたD-アーネを上回り始めます。
しかし何度攻撃を食らわせても立ち上がるD-アーネ。
やがて自らの命を犠牲にして相手を道連れにする大技、ライフリング・キャノンを使うのでした。
D-アーネとこれを食らったレッドは共に反応が消滅。

レッドは大僧正の手によって武国殿の魔力ジェネレータに囚われます。
レッドから魔力を供給させることで、圧倒的なパワーを持つ魔導砲を放って地球を消滅させるのが目的。
D-アーネも武国殿にいますが、息はなくお墓に埋められてしまいます。

やがて目覚めたレッド。D-アーネも息を吹き返します。
全ては大僧正の策略だというのが分かり、D-アーネも加勢。
イエローとブルーも駆け付け、大僧正を追い詰めます。
大僧正は土壇場で魔導砲を発動させようとしますが、不発。
町の発明おじさんに助けられた陛下がメインジェネレータのマスターキーを外していたのでした。

もはやこれまで…とはいかず、武国殿と同化することで自らの意思で魔導砲を撃とうとする大僧正。
陛下のキスによって元の姿に戻ったD-アーネは、なんとパステリオンに変身をします。
親世代のパステリオンも駆け付け、
総勢7人のパステリオンによる「パステルブロークン・レインボー」によって撃つ前に倒される大僧正。
ここに平和が戻ってきたのでした。

陛下とD-アーネは結ばれ、国へ帰ることに。
いつものように鈴希とD-アーネは喧嘩をして別れますが、本当は寂しい鈴希は泣いてしまうのでした。

ここからはエピローグ。
小学6年に進学した鈴希たち。
あれから平和な日々を送っていましたが、ブラック=ロアという新たな敵が出現。
パステリオンたちと1年間に及ぶ死闘を繰り広げたのでした。

中学入学。
ブラック=ロアたちはすっかり地球に馴染み、普通の生活をしています。
しかしパステリオンの名前は有名となっており、次から次へと悪いやつらが現れるのでした。

その後もどんどん巡る季節。
美琴は小学5年の時の担任であった先生の弟である刑事と結ばれ、結婚。
そして今また結婚式が行われようとしています。
誰の結婚式かというと…鈴希と雪彦。
パステリオンになったことで大勢との出会いがあり、それに感謝をする鈴希なのでした。

やがて2人には双子が誕生します。
美琴も少し前に同じ歳となる子供を産んでおり、子供たちの人生も楽しくなると確認する3人なのでした。



・感想
内容はわりとシンプルな魔法少女物。3人のパステリオンの色分けは赤・黄・青。
まともに見たことないから間違ってるかもしれんけど、この辺はレイアースに近いかも。
しかし3人なのに戦隊とはこれいかに。
まぁこれについてのツッコミは2巻の巻末にあるQ&Aコーナーでされています。

雪彦は今一部で流行っている男の娘ですなぁ。
見た目は完全に女でありながら男というね。で、最終的にはメインヒロインとくっつく。
途中で一人違うキャラとフラグ立ってたんだけども…。
美琴も最初イジメっ子だった同級生の男の子とフラグ立ってたのに、結局はずっと年上の刑事だった。

ちなみにパステリオンの3人は八百万の神々を束ねる三頂神と呼ばれる存在。
名前で気付いた人もいるかもしれないけど、アマテラス、ツクヨミ、スサノオ。
「あまてらすずき」「つくよみこと」「すそのゆきひこ」。スサノオだけちょっと苦しい?

ライバルキャラとしてレギュラー出演なD-アーネ。読み方はディーアーネ。
この名前で思い出すのは…モンスターメーカーのディアーネ。
モンスターメーカー好きとしてはどうしても反応してしまう。

5巻の巻末に「特別公開!!11年後のパステリオンたち!!」と題して
本編のラストページで産まれた3人の子供たちの成長した姿が公開されています。
名前は天寺鈴璃(あまてらすずり)、裾野雪瑠(すそのゆきる)、月夜美砂希(つくよみさき)。
鈴璃が姉で雪瑠が弟。
苗字が違うのは離婚したからではなく、名前もパステリオンとしての能力に影響されるのであえて別姓。
両親は今でもラブラブ(死語)です。
[ 2012/08/29 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

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