Noesis

Noesis/喜名朝飛/全1巻


90年代後半にガンガンで連載されていた作品。



・内容
「審判の日」と呼ばれる悪夢によって世界が崩壊してから15年後。
水上都市「海封」がこの物語の舞台となります。

主人公は礫という15歳の少年。
かつて繁栄していた街は海の底へと沈んでしまっていて、
そこから使えそうな物を見つけ出しては売り払うジャンク屋をやっています。

ある日、いつものように海へ潜っていると、建物の屋上から女の子が突き落とされるのを目撃します。
女の子はそのまま海へ落ちたため、急いで救出する礫。
金色の髪に透き通ったエメラルドの瞳をした宝石のような娘で、名前はシンディー。
海封へ来るのは初めてらしく、礫は街を案内してあげることに。

シンディーの目的は、体のどこかに烙印がある人物を見つけること。
10年前にシンディーの兄に重傷を負わせており、その復讐をしようとしています。

礫の家へ戻ってきたシンディーは、ここで一晩泊まることに。
シンディーは眠っている礫の背中に烙印があるのを見てしまい、銃を突き付けますが、
一日を一緒に過ごして礫の優しさに触れたシンディーは、結局撃つことはできず家を飛び出していくのでした。

翌朝、目覚めた礫はシンディーがいないことに気付きます。そして外は大雨。
心配して探しに出かけた礫はシンディーが暴漢に襲われて自分の名前を呼んだのを聞き、助けに行きます。
幸いにも未遂の状態でシンディーを助けることができてホッとする礫ですが、
この騒ぎを裏社会の組織「ゲーテ」の連中が見ており、シンディーへ接触してきます。

ゲーテの総帥はディーレン。シンディーの兄です。
ゲーテの連中街にシンディーがいるかもしれないという情報を知らされていたため、保護しに来たわけです。
帰りたがらないシンディーを助けようとする礫ですが、ゲーテの一人に服を引っ張られて破けてしまい、
背中にある刻印を見られてしまいます。

ディーレンは顔に大傷を負っており、これをやったのは刻印のある人物。
ゲーテの部下たちもそれは知っており、見つけ次第始末するように言われているため、
礫は銃で撃たれてしまいます。しかし…なんと弾丸は礫に当たる寸前で静止。
その後も発砲されますが、一発たりとも当たることはなく全ての弾丸は礫の寸前で静止するのでした。

礫の仲間の手助けでその場を脱出し、家へと戻ってきた二人。
礫はシンディーに自身の持つ特殊な能力、そしてその能力のせいで研究所に連れて行かれ、
刻印を押されたことを話します。それをやったのが顔に傷のある男(礫自身が付けたもの)だということも。

シンディーはそれが兄であると分かっていますが、
今までは刻印のある人物にやられたということしか知らなかったため、
先に兄が刻印を押していたというのを知って困惑するのでした。

翌日。ゲーテの連中に家が特定されたため、地下を通って逃げる礫とシンディー。
地下にも追っ手が次々とやってきて、どんどんと追い詰められていきます。
実はこれは現場でゲーテの連中を指揮しているトゥバンという男の罠であり、
二人は海へと出れる出口へ逃げ込むように誘導されていくのでした。

トゥバンの思惑通りに脱出すると、そこには膨大な数のゲーテの連中と飛空艇が待ち構えてます。
そして飛空艇にはディーレンの姿。
礫はディーレンが例の顔に傷のある男だというのを確信し、斬りかかっていきます。
しかし兄を攻撃しないように叫ぶシンディーの声が耳に入り、躊躇する礫。
その一瞬を突かれ、逆に礫はディーレンに斬られてしまいます。

礫とディーレンの因縁。
10年前、研究所へと連れてこられた礫は純粋殺戮兵器として育てられていました。
これはディーレンの前の総帥が望んだことですが、
新しく総帥となったディーレンは礫を殺すように命令をします。

実験材料としての扱いしか受けていなかった礫にはゲーテの連中を殺してやるという感情しかなく、
ディーレンの顔に傷を付けて逃げ出したのでした。
そしてそれ以降、礫も復讐のために顔に傷のある男を探し続けていたと。

トドメを刺そうとするディーレンですが、礫の能力が目覚めます。
ディーレンは飛空艇を発進させ、主砲で礫を殺そうとしますが、礫が乗り込んできて主砲を破壊。
フルチャージ中だった主砲は大爆発を起こし、飛空艇はディーレンと共に沈んでいくのでした。

エピローグ。
1年後。相変わらずジャンク屋生活を続ける礫。シンディーも現在は海封に住んでいます。
二人は待ち合わせをし、1年前に飛空艇が沈んだあの場所へとやってきて花を手向けるのでした。



・感想
喜名朝飛先生は斬郎汰が初の連載作品で、このNoesisは2作目。
キャラの描き分けはできているんだけど、バリエーション自体は少ないようで、
主人公である礫の顔が斬郎汰と一緒だったり…。髪型も近いので同じキャラに見える。
他のキャラも斬郎汰で見たことのある顔がチラホラ。特にトゥバンと卯水はどこから見ても同じ顔。

まぁ違う作品だからこれに関しては全く構わないんだけども。1つの作品内で描き分けができてれば十分。
髪型が違うだけで顔自体は全く同じっていう、描き分けができてない作品も多いからなぁ。

正直なところ、喜名朝飛先生はそんなに絵がうまいというわけではない。
斬郎汰もこれも表紙だけ見たらそうは見えないかもしれないけど、中身読んだらそう思うはず。
でも自分はこういう絵柄が好きだったりする。
喜名朝飛先生の作品は斬郎汰とNoesisしか読んだことはないけど、他の作品も読んでみたい気にさせられる。

巻末におまけページあり。
Noesisから礫、シンディー、斬郎汰から斬郎汰、泉が登場して、
喜名朝飛先生自身を含む合計5人で仕事場の紹介をしている。
この中で気になったのが、マンガ3000冊を収納しているという特注の巨大本棚。
自分の場合だと最低でもこの本棚が2つはないと全部は納まりきらないだろうなぁ…。

それとシンディーにはモデルとなる人物がいて、女子プロゴルファーのマクガイヤという人らしいです。

微妙に忙しいので、明日からはまた少し更新ペースが落ちる予定。落ち着くまでは2日に1回かな。
年内には終わらせたいけど、終わるだろうか。
[ 2012/09/19 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

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