GALO

GALO/かきざき和美/全3巻


ガンガンファンタジー創刊号から連載されていた作品。



・内容
山で木こりとして暮らす大男のガロ。
ある日の夜、流れ星を見ながら昔のことを思い出すのでした。

とある村に来ていたガロは、そこで剣士たちに吠えかかった犬が踏み潰されたのを目撃。
怒ったガロは手に持っていた斧で剣士の一人を倒すと、剣士たちのリーダーである重剣士ドグーが登場。
ドグーは「ザンガ」という巨大な剣を持っており、ガロの斧は簡単に粉砕されて敗北してしまいます。
「己の分をわきまえて山へ帰って木こりとして暮らせ」と言われ、命だけは助けてもらうのでした。

その時のことを思い出し、悔しくて大声で叫ぶガロ。
すると大量の流れ星が降り注ぎ、落ちたと思われる場所が光を放っています。
何日もかけてその場所へたどり着いたガロは、そこで隕石を発見。
再び何日もかけて自分の家へ持ち帰り、膨大な時間をかけてその隕石から1本の巨大な斧を作り出すのでした。

村へやってきたガロは、ケンという少年と出会います。
剣士を探していることを伝えると、ケンは剣士が集まるという怪しいお店へと案内してくれます。
店の中でガロは客と喧嘩をしてしまいますが、そこにあのドグーが登場したのでした。

ドグーはガロの持つ巨大な斧の名前を聞きますが、ガロは「名前はない。お前つける」と言います。
そして始まるガロとドグーの勝負。
ガロの斧とドグーのザンガは正面からぶつかり合いますが、勝ったのはガロの斧。
ザンガを粉砕し、その勢いのままドグーの体を上半身と下半身の真っ二つに切断します。
まだ意識があるドグーはガロの斧に「ガズン」と名前を付け、「巨刃皇帝に会え」と言って死んでいくのでした。

目的は果たしたため、山へ帰るガロ。そしてそれを追ってくるケン。
ケンはガロを剣士志願だと思っているため、なぜ巨刃皇帝のところへ行って重剣士に志願しないのかと聞きます。
ガロは「喧嘩をしに来ただけ」と言い、さらに巨刃皇帝のことも知りませんでした。
呆れたケンはガロに巨刃皇帝のことを教えます。

巨人ガイガン族の末裔である炎魔王ブロンテという一つ目の巨人がおり、
パンゲアの北にあるキュクロプス火山の火口に居城を構え、人間やドワーフを人質にして武器を生産していると。
その武器は物凄く硬い金属で出来ていて、人類の今の技術では造ることができないのだそうです。
ブロンテはその武器を使ってパンゲアを炎の大陸にしようとしており、
そこでは全ての生物はブロンテの庇護なしでは生きていけなくなると。
生きるためにはブロンテに無条件で隷属しなくてはいけない、恐ろしい世界になる…ということです。

そこで立ち上がったのが巨刃皇帝。
ブロンテの野望を阻止するため、物凄い努力をして人間と精霊の連合軍を組織した人類の英雄です。
ケンはこのパンゲア大陸に住む人類と多くの生物を救うため、
巨刃皇帝に会って重剣士の称号を賜り、ブロンテと戦おうとガロに言います。
これに感銘を受けたガロは、巨刃皇帝と一緒にブロンテと戦うことを決めるのでした。

実はケンの目的は、剣士になること。
重剣士になることが確実なガロに着いていけば、子分である自分も自動的に剣士になれると。
そこでガロを利用するため、綺麗事を並び立てて何が何でも巨刃皇帝に会いに行くように仕向けたのでした。

その日の夜、ケンは1匹のニンフ(妖精)を見つけます。
その妖精は他の妖精に追われており、殺し合いをしています。
妖精同士が殺し合いをするのは非常に珍しいことで、隠れつつその様子を探るケン。
女妖精はブルフェアリーという毒を持つバトルニンフで、追手の妖精を皆殺しにするのでした。

隠れていたケンに気付いたブルフェアリーは、逃げようとするケンの前に立ち塞がります。
追手の数が増えてきて面倒になっていたブルフェアリーは、ケンを利用することを思いついたのです。
ブルフェアリーというのは人間に懐かないことで知られているため、
まさか一緒にいるとは思わないだろうということで、ケンを脅して一緒にいることにしたのでした。

ブルフェアリーの名前はヨニ。見た目はとても美人ですが、口がとても悪く、乱暴な男言葉を使います。
ガロの所へ案内されたヨニは、巨刃皇帝に会いに行くというのを知ってラッキーと思うのでした。

旅の末、巨刃皇帝のいる帝都サダクビアへたどり着いたガロたち。
巨刃皇帝はガロを大層気に入り、二人は友達になります。

巨刃皇帝が武器を生産している炉へ案内すると、ヨニが巨刃皇帝に「南の森はどうした」と聞きます。
そこはかつてヨニの故郷だったのですが、巨刃皇帝によって潰されてしまったのです。
巨刃皇帝は「半分はサダクビア、残りの半分はブロンテと戦う武器を作るための燃料として利用した」と答えます。
ヨニの悲しみは理解できるが、ブロンテを倒さないことには人類も妖精類も未来はないため、
妖精王とも十分話し合ってお互いに理解をしたうえだと。

納得がいかないヨニは巨刃皇帝へ襲いかかっていきますが、あっさり撃退されます。
ヨニがブルフェアリーであることに気付いた巨刃皇帝は、北の森から回状が来ていたのを思い出します。
「妖精王を襲ったバトルニンフがいるので、見つけたら逮捕してほしい」と。
妖精王は南の森を巨刃皇帝に明け渡し、仲間を売ったやつなのでヨニにとっては絶対に許せない存在だったのです。

ヨニは捕まってしまい、残ったガロとケンは巨刃皇帝の理想を聞かされます。
南の森を潰したのは人類のため、子供たちの明るい未来のためだと。
平和で豊かな国であるサダクビアには次々と人が集まってきているのだそうです。
人が増えれば子供が多く産まれ、都市はさらに大きくなり、畑を耕さなければいけない。それには燃料が必要だと。
ブロンテとの戦いにも勝利しなければいけないため、武器もいる。
南の森が失われたのは残念だが、これも全ては子供たちのためだと。

ガロは「巨刃皇帝の言っていることは正しい」と言いますが、心の中では納得してはおらず、
その後に「でもお前に言われたくない」と吐き捨てるのでした。
その時でした。ドグーの弟バグーが現れ、兄の敵を取ろうとガロに襲いかかってきます。
戦いは熾烈なものとなり、お城はどんどん崩壊。

見かねた巨刃皇帝が止めに入りますが、それでも戦いを止めようとしないバグー。
バグーは以前巨刃皇帝に暴言を吐いてサダクビアを追放された過去があり、今回も暴言を吐きます。
普段は温厚で敬語しか使わない巨刃皇帝ですが、これにはついにキレてしまい、本性を出します。
圧倒的な力でバグーを一瞬で倒し、ガロに対しても「私を見下した者は絶対に許さない」と言うのでした。

サダクビアに一人の女がやってきます。
巨大な鎌を持ち、黒いローブで身を包んだその女は「死神の未亡人」と呼ばれているのでした。

ケンは子供だということで丁重に扱われ、豪華な食事と衣装、そして個室も巨刃皇帝から与えられています。
さらに幹部候補生として、近衛府にすることも約束されます。
剣士になるためにガロに着いてきたケンにとってはこれ以上ない最高の提示なはずですが、
ケンは「ヨニに会わせてほしい」と巨刃皇帝にお願いをするのでした。

怪我をしているヨニを見て「手当をしてやってほしい」とお願いするケンですが、ヨニはそれを拒否します。
さらにはケンを罵倒し、ケンがガロを利用したように自分もケンを利用しただけだと断言。
これにキレたケンはヨニを「クソ妖精」と罵り、怒って出て行きます。
その背中にヨニは「お前スッゲーダサイぜ」と声をかけるのでした。

巨刃皇帝を訪ねてくる死神の未亡人。名前はレアといい、巨刃皇帝の従姉妹です。
強い男の匂いを敏感に嗅ぎつける嗅覚の持ち主であり、ガロに会わせてほしいと言ってくるのでした。
捕まっているガロの所へやってきたレアは一目でガロを気に入り、妻として娶ってほしいとお願いします。
そしてガロはこれを受け入れるのでした。

部屋に戻ってきたケンは、ヨニに言われた「お前スッゲーダサイぜ」という言葉が頭から離れません。
出世して良い暮らしがしたいと思うことの何がダサイのか…と思いますが、
鏡の前に行って綺麗な衣装のまま礼儀作法をやってみます。
その姿を見たケンは「ダッセー」と言い、今の暮らしを捨てることを選択するのでした。

部屋の外には見張りが大量にいるため、脱走は不可能。
そこで窓から脱走することを選択します。
しかしケンの部屋は最上階であり、地上までは気が遠くなるほどの距離があります。当然落ちたら即死。
それでもケンは壁伝いに少しずつ降りていくのでした。

途中何度もアクシデントがあって死にかかるも、やがて足場のある場所へと到着したケン。
窓があったのでそこから部屋の中を覗いてみると、カーテンに仕切られたベッドの上で誰かがSEXをしています。
興味津々なケンが「カーテン開けろ」と思っていると、部屋に誰かが訪ねてきます。
ベッドから出てきた少年がそれに対応しますが、その人物の姿を見て腰を抜かしてしまうのでした。
それを見たもう1人がベッドから出てきます。その正体は…巨刃皇帝。

巨刃皇帝を訪ねてきたのはレア。
ケンは巨刃皇帝が男(少年)とSEXしていたという事実に驚きますが、レアの言葉にはもっと驚きます。
それはガロの妻になるというもの。

レアはあることを試したいとお願いしますが、巨刃皇帝はそれを断ります。
少年の頼みなら巨刃皇帝も断れまいと思ったレアは少年に詰め寄り、説得するように圧力をかけるのでした。
これに耐えられなくなった少年は、ケンが覗いている窓へ走っていって飛び込みます。
ガラスを突き破り、地上へと真っ逆さま。長い滞空時間の後、地上からは「グシャ」という音が聞こえてくるのでした。

ガラス瓶の中に閉じ込められているヨニ。見張りとして2人の兵士が付けられています。
兵士たちに脅されてストリップを強要されたヨニは、歌を歌いながらそれに従って全裸になります。
すると兵士たちに異変が。ブルフェアリーの歌声は人間にとって麻薬と同じ効果があるのです。
兵士たちが動けなくなっている間にヨニは内部から体当たりをしてビンを転がし、
テーブルの上から地面に落として割って脱出に成功します。
ストリップのギャラとして毒で殺していくのを忘れずに…。

覗いていたことが巨刃皇帝とレアにバレることはなく、なんとか地上まで降り立ったケン。
食料を探して彷徨っていると、巨刃皇帝に捕まっているバグーが張り付けにされているのを目撃します。
ケンは自分に力を貸してほしいと言い、バグーを助けるのでした。

翌日、ケン、ヨニ、バグーが脱走したという報告を受ける巨刃皇帝。
まさかガロも?と心配になった巨刃皇帝は、自らガロを捕らえている牢屋へ向かいます。
ガロはそこにおり、丁寧な対応で巨刃皇帝に挨拶。
昨夜はよく眠れたかと巨刃皇帝は聞きますが、ガロは悲しい声、おびえる声がしてよく眠れなかったと返します。
夕べは風が強かったのでそれがそう聞こえたのだろうと巨刃皇帝は言いますが、ガロは「風じゃない」と。

まともに取り合ってくれない巨刃皇帝に、ついにガロの怒りが爆発。巨刃皇帝をぶん殴ります。
聞こえたのは風ではなく森の声であり、おびえてるのは樹たちだと。
巨刃皇帝はそのことなら昨日話したと言い、今まで温厚な態度を取っていましたが殴られたことでこちらも爆発。
森や樹木だどうのはただの言いがかりに過ぎず、単に自分を嫌っているから喧嘩を売るための方言だろうと。
ガロが望むなら今ここで決着を付けてやると言いますが、そこをレアが止めに入ってその場は収まるのでした。

「試剣」というものがあります。
これは打ち上がった新剣を試すために行われるセレモニーで、多くの場合は巨刃皇帝が居城内で行うため、
一般の人々の目に触れることはありません、
ですが数年に一度、帝国全土から腕自慢の強者を募って勝ち抜き戦をする公開「試剣」が行われます。
優勝者を相手に皇帝が新剣を試すというもの。
帝都サダクビア最大のお祭りであり、巨大コロシアムが満員になるほどの人気。

この公開「試剣」の開催が決まり、それを知ったケンはバグーに皇帝が負けたらどうするのか聞きます。
バグーによるとこれは茶番であり、巨刃皇帝は絶対負けないようになっているらしいのですが…。

ガロは皇帝を殴ってレアに止められた後、巨刃皇帝と戦いたいと言いましたが
巨刃皇帝には「ならば試剣を勝ち抜きなさい」と言われます。
優勝すれば嫌でも自分と戦うことになるからと。

そしていよいよ始まる「試剣」。
試合はどんどん進んでいき、ガロの出番に。
ガロはガズンで対戦相手をドグーと戦った時のように上半身と下半身の真っ二つに切断し、
ガズンを振るった時の衝撃で上半身を遙か頭上の席で見ていた巨刃皇帝の目の前まで飛ばし、宣戦布告をするのでした。

レアも「試剣」に参加していて、出番がやってきます。
バグーによると、レアはとにかく強い野郎が好きで、その野郎と刺し違えて死にたいという悪趣味な女だとか。
そしてレアに指名されたガロは戦うことに。

最初の一撃で左腕を跳ね飛ばされたレアですが、その後は優位に進めていきます。
その試合に巨刃皇帝を含む全員が夢中になっている間に、
バグーは今回の「試剣」で使われる予定の新剣を奪いにいくのでした。

ガズンの力は強力であり、次々と足場が崩壊。ガロは動きを制限されて墓穴を掘る形に追い込まれていきます。
そして右上に突き立てられたレアの鎌。
そのまま腕を切断しようとしますが、ガロは筋肉でそれを止めて鎌ごとレアを持ち上げ、高い所から叩き落とします。
誰もが死んだ…と思っていましたが、まだ息のあったレアは最後に、
「なんという快感…これがイクということね。イクッ」と言って死んでいくのでした。

レアが死ぬと崩壊した床が次々と空中へ浮かび上がり、コロシアム全体へと降り注いでいきます。
強力な力を持つガロと巨刃皇帝はそれを破壊して難を逃れますが、
力を持たない観客は押し潰され、コロシアムはあっという間に惨事に。

巨刃皇帝がガロの所へ行くと、ガロは死んでいるレアの顔を巨刃皇帝に見せ、「安らかな顔だ」と言います。
レアは「凶運の王女」と呼ばれており、その超常の力ゆえ忌み嫌われてきました。
しかしそれは人が自ら持つ凶運がレアの力によって発言されてしまうというだけで、
レア自身が望んで厄災を人に及ぼすということはなかったのです。
それを知っていた巨刃皇帝はブチ切れ、ガロを叩きのめしていきます。

「試剣」の間中、ずっとチャンスを伺っていたヨニが巨刃皇帝に飛びかかっていきますが、
気配に気付いた巨刃皇帝は一撃でヨニを撃退します。
すると今度は新剣を持ったバグーが登場。
バグーによると、巨刃皇帝は「試剣」優勝者に皇帝賜杯の怪しい酒を飲ませ、洗脳していたのだそうです。
この酒を飲むと巨刃皇帝が神様のように神々しく感じられるようになると。
これは前回の「試剣」優勝者であるドグーが語っていたことであり、「試剣」が茶番であることの証明というわけです。

巨刃皇帝は素手のため、さすがにこれには勝てないと後退り。するとガロのガズンにぶつかります。
「仮に試験が茶番だとしても、私の実力がないということにはならない」と言い、
巨刃皇帝はガズンを持ってバグーに襲いかかります。
一撃で新剣を粉砕した巨刃皇帝ですが、新型炉で打ち上げた最強の新剣のモロさにガッカリ。
そして「もっと高温が必要だ。さらに大きな炉に大量の燃料がいる。足りない燃料は森を潰して手に入れる…」と。

巨刃皇帝にやられて倒れていたガロですが、これを聞いて怒りが爆発します。
起き上がったガロの凄まじい気迫に巨刃皇帝は持っていたガズンを落としてしまい、
それを拾ったガロは巨刃皇帝に向かってガズンを振り下ろします。
これに「やめろっ!ウソだ!木は切らない!約束する!」と命乞いをする巨刃皇帝。
振り下ろされたガズンは巨刃皇帝の顔のすぐ横に叩きつけられ、ガロは「ガロ勝った。皇帝約束守れ」と言います。
顔面蒼白の巨刃皇帝は何度も首を縦に振り、ガロと巨刃皇帝の戦いは終わりを告げたのでした。

エピローグ。
ケン、ヨニと一緒に山へ戻ってきたガロ。
皇帝が約束を守るか心配するケンに、ヨニは「人類が約束を守るわけがない」と言います。
ガロは「人間が木を切るのはしょうがない。ガロも木を切るのが仕事」と言って割り切ります。
そして同時に、木を植えるのも自分の仕事だと。

キュクロプス火山が噴火しているのを見たガロたち。
ケンが「炎魔王ブロンテが活動したんだ」と言いますが、ヨニはブロンテは本当に存在するのかを疑問に思っています。
あれは巨刃皇帝の作り話で、絶対悪である炎魔王ブロンテという架空の敵を作り出すことで民をまとめていたのではないかと。
ケンも巨刃皇帝ならやりかねないと思いますが、ガロは「分からないなら確かめたらいい」と言います。
そして本当にブロンテがいたら自分たちで倒せばいいと。

そこに現れる1人の男。それはバグーでした。
バグーは「俺様がいれば百人力よ!」と言いますが、ケンは「おっさん、この話の中で一度も勝ってねえぞ」と茶化します。
「馬鹿野郎!これから大活躍するんでい!」とバグーが言い、ガロ、ケン、ヨニ、バグーの4人は笑い合うのでした。



・感想
ちょっと長くなりすぎた…。もう少し削ってまとめるべきだった。

これね、凄い作品ですよ。
劇画調の絵柄という時点でもインパクトがあるのに、内容はもっとぶっ飛んでいる。
巨刃皇帝が出てきてからの展開は凄いですわ。

巨刃皇帝というのは人類の英雄であって、国民からも絶大な人気と信頼を得ているわけですよ。
それが見た目は角刈り、さわやかイケメン、マッチョで常に上半身裸。
そして何よりも衝撃的なのが、ホモでショタコンだということ。
少年が好きで部屋に呼んではお盛んに励んでいると…。

このあまりにも強烈なインパクトゆえ、巨刃皇帝は他作品でネタとして使われることもあった。
以前取り上げた松沢夏樹先生の「勇者はツライよ」という作品、それに渡辺道明先生の「ハーメルンのバイオリン弾き」。
前者は同じガンガンファンタジーだから元ネタが分かった人もそれなりにいるとは思うけれど、
「ハーメルンのバイオリン弾き」の方はほとんどの読者が巨刃皇帝を知らなかっただろうなぁ。

巨刃皇帝以外もヤバいネタが多い。センズリだのイクだのそういう言葉が普通に出てくる。
ヨニのストリップシーンなんかもかなり刺激的。
今の時代だと青年誌じゃないと載せられんと思う。当時は規制が緩くて面白かったなぁ…。

2巻の作者コメントに、
「巨刃皇帝は本屋でその手の雑誌の表紙(表紙だってば!)を見ていた時にひらめきました」と書いてあったり。
表紙だけと強調しているのが逆に怪しいと思えてしまう。

3巻の作者コメントによると、今回の話はプロローグに過ぎず、ガロの長大な冒険のさわりでしかないとか。
近い将来きっと続きを披露することになると書いてあるけど、
自分の知る限りだと続編が出たような話は一切聞いていない。

とにかく、これは巨刃皇帝のためだけにでも読む価値がある作品だと思っている。
エニックス系でホモネタといえば「電撃ドクターモアイくん」が有名だけれど、
あっちは完全にギャグ漫画として昇華されているのに対し、こっちは完全なシリアス物なので生々しさがある。
「試剣」で巨刃皇帝の周囲に少年の近衛隊がいるのを見て、バグーがケンに「お前が利口ならあそこにいたのに」と言う。
それに対して「ケツの穴を糞ひり出す以外に使う気はねェよ」と答えるあたりとかネタとして危なすぎるよなぁ。
[ 2012/10/31 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(-)

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