幻想世界魔法烈伝 WIZバスター

幻想世界魔法烈伝 WIZバスター/岡田芽武&てんま乱丸/全3巻


ガンガンとガンガンWINGで連載されていた作品。



・内容
物語の舞台は西暦1350年の中世ヨーロッパ、イングランド王国。
豊かな自然と平和に彩られた美しい国でしたが、
教皇フラクタル率いる機械教団が出現したことから、争いと恐怖に満ちた暗黒の時代を迎えることに。

フラクタルの素性は一切謎に包まれており、その恐るべき力で自然を次々と機械へと変えていきます。
イングランド王国は機械教団の圧倒的な武力の前に敗戦を重ね、国土の半分を奪われてしまうのでした。

主人公は忍(しのぶ)という13歳の少年。辺境の村に住んでいます。
ある日、村に機械教団のファイターと呼ばれる巨大ロボットが襲ってきて、
そこをイングランド王国の皇子に助けられます。
皇子は黒太子(ブラックプリンス)の異名を持っており、フラクタル側にも恐れられています。

忍は母親から父親の形見である銃を受け取り、聖なる山と呼ばれる場所へ行きます。
そこで父親が封印したという謎の生物と出会います。
銃は勇気を込めて撃つものらしく、それで謎の生物の封印を解く忍。
すると謎の生物は機械へと変身し、村を襲っているファイターと戦って見事に倒すのでした。

謎の生物には名前がないため、忍は「カブト」と名付けます。
忍の銃は魔法銃(マジックガン)と呼ばれるもので、
変身したカブトを撃つことで様々な能力を発揮させることができます。
魔法銃には三日月の紋章が刻まれており、古くから世界を救ってくれると伝わる伝説の火筒だということも判明。
それを知った黒太子と一緒に忍はイングランド王国へと向かうことになるのでした。

旅の途中で立ち寄った村で、チャイム・ブリットという女の子が仲間に。
チャイムの父親はイングランド王国では有名な鍛冶師のサイレル。
サイレルとチャイムの姉夫婦はフラクタル軍に連れ去られてしまったとのことで、同行することになります。

その後立ち寄った村で、フラクタル軍四天王の一人である「火炎のボルトー」と戦うことになる忍たち。
ボルトーの圧倒的な強さに一方的な展開になりますが、
チャイムの持っていた三日月の紋章が刻まれたペンダントを使って魔法銃を撃つと、ドラゴンが出現。
それによってボルトーを撤退させることに成功するのでした。

ようやくイングランド城へとたどり着く一行。
そこで黒太子の正体が実は皇子ではなく、姫であることが判明します。名前はエレナ。
本物の黒太子が殺されてしまったら大変なので、妹であるエレナが表向き黒太子として行動していたと。

イングランド城にも聖地があり、そこで忍は「服部半蔵正成」という忍者の封印を解きます。
心強い仲間がまた一人増え、目指すはボルトーの城。

ボルトーの城へ向かう途中、忍が穴に落ちてしまいます。
気絶した忍の前に現れる一人の女性。そして忍は謎の女性の夢を見た後、目覚めます。そこはベッドの上。
村の入口に倒れていたらしく、そこをフィーナという女の子に発見され、介抱されたというわけです。
穴に落ちたはずなのになぜ村にいたのかを忍が疑問に思っていると、女神様のお導きだそうで。
村には行き倒れの旅人を火の女神様が助けてくれるという言い伝えがあるそうです。

酒場に旅人がいることを聞いた忍が言ってみると、そこにはダレスという吟遊詩人がいます。
ダレスの正体はなんとボルトー。女神を捕まえるために自らがお忍びでやってきています。
変装をして声も変えているので忍に正体はバレませんが、逆にダレスの方は忍をはっきりと認識。
忍が仲間とはぐれて一人で行動していること、女神に会ったらしいことを知り、利用しようと考えるのでした。

2人で外を歩いていると、ファイターに襲われます。
ダレスによるとファイターというのは非常停止システムというのがあり、それを作動させれば止まると。
相手の隙をついて忍は非常停止システムまでたどり着きますが、旧型のファイターらしく、
ダレスから教えてもらった方法が通用しません。

ファイターが暴れ始めて忍がピンチになったため、最終手段としてダレスは自らファイターの攻撃を受けます。
フラクタル軍の四天王である自分の血(DNA)を認識させることで、動きを止めたというわけです。
ダレスは気絶をし、そこに駆けつけてくる黒太子、チャイム、カブト、半蔵なのでした。

3日後、目覚めるダレス。そこには黒太子たちがいてビックリしますが、幸いにも正体はバレていません。
が、チャイムだけはファイターなどフラクタル軍のことに詳しすぎるダレスを疑っています。
しかし大きな怪我をしてまで自分を助けてくれたダレスのことを信じきっている忍は聞く耳を持ちません。

忍とダレスを襲ったファイターは、村人に山の神と認識されています。
暴れたのは生贄を捧げていないからという結論に至った村は、フィーナを生贄役に選びます。
これをなんとか止めようとする忍たち。チャイムが女神に変装をし、生贄はいらないと村人を説得します。
そこに現れるファイターに乗ったボルトー。変装したチャイムを本物の女神と勘違いし、さらっていくのでした。
半蔵はそこでボルトーとダレスが同一人物だということに気付き、黒太子にも伝えます。

チャイムを取り戻すべくボルトーの城へと向かう一行。
ボルトーとダレスが同一人物なのを知らないのは忍だけ…と思いきや、この頃には忍も薄々勘付いています。
そしていよいよボルトーの城へと到着するのでした。

城の中に入ると、いきなりファイターの歓迎が。
半蔵がこの場を引き受けることを決め、忍たちは奥へ向かいます。
ダレスが残していった笛を落としてしまった忍は、転がっていく笛を追いかけてある部屋へ入ります。
そこにいたのは…ボルトー。

ボルトーは忍たちの会話内容をなぜか知っています。笛を分解し、中から出てきたのは衛生受信機。
これのおかげで忍たちの行動は筒抜けだったというわけです。要するに「スパイ」を大事に持っていたと。
半ば理解していた忍ではありますが、いざ目の前で事実を突き付けられるとショックで泣いてしまいます。
そこを殺そうとするボルトーですが、間一髪のところで黒太子が忍を助けます。

カブトがショックを受けている忍を励まし、復活。
ボルトーは黒太子に任せ、城のどこかにいるチャイムを救出するべく先へ進むのでした。



・感想
はい、打ち切り~。
それどころか連載自体も休止されたため、最終回が描かれることすらなかった完全なる未完作品。

内容としてはコロコロやボンボンで連載していそうな感じ。
ストーリー展開も絵柄もキャラ設定も、子供受けしそうな要素が詰まっている。
当時のガンガンは少年向けだったし、作風としては合っていたと思うんだけど…。
ガンガンWINGへ左遷された後に打ち切りという不遇な作品になってしまった。
個人的にはそんなに好きというわけではなかったんだけれど、こういう作品は必要だったように思う。
[ 2012/11/10 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

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