大ボケ超人ウッカリマン

大ボケ超人ウッカリマン/岩村俊哉/全3巻


ギャグ王で連載されていた作品。



・内容
銀河系の中心惑星ボーンカリー星。
ここには宇宙警備隊というものがあり、宇宙の平和伊を乱す凶悪宇宙人と戦う超人が数多く所属しています。

そんな超人の中の1人であるウッカリマンがこの作品の主人公。
その名の通りうっかりした行動で失敗ばかりをしていたため、
堪忍袋の緒が切れた宇宙警備隊の隊長ピッカリマンから地球への転勤を命じられます。
地球は平和な星なので凶悪宇宙人や怪獣はおらず、事実上の左遷。

ウッカリマンが落ち込んでいると、通りかかったシッカリマンが励ましてくれます。
そして別れた後にシッカリマンが落としていったカプセルを拾うウッカリマン。
それは捕まえた怪獣や凶悪宇宙人を異空間に閉じ込めておくもので、中には凶悪宇宙人ばかりが入っています。
ウッカリマンは返そうと思い振り返りますが、すでにシッカリマンは立ち去った後。
あとで返そうと思い、その場を後にするのでした。

3日後、地球へとやってきたウッカリマンは何かを握りしめたままなのに気付きます。
それはうっかり持ってきてしまったシッカリマンの捕獲カプセル。
しかもそのことに気を取られてよそ見をしている間に人間の少年へパンチを食らわせてしまい、
瀕死の重傷を負わせてしまいます。そしてどんどん弱くなっていく少年の脈。
到着早々人身事故を起こしてしまったのが分かれば解雇待ったなしということで、
ウッカリマンはその少年に乗り移るのでした。

少年の姿のままこれからどうしようか考えていると、地球に怪獣が出現します。
ウッカリマンは少年との合体を解除して立ち向かうことに。
ウッカリマンとの合体が解除されると少年は元の瀕死状態になってしまっていつ死ぬか分からないので、
早めに決着を付けねばなりません。

怪獣と戦っていたウッカリマンは、うっかりシッカリマンの捕獲カプセルを相手に投げつけてしまいます。
怪獣に当たったカプセルは割れ、中に閉じ込められていた凶悪宇宙人たちは解放されてしまうのでした。
その後は少年に乗り移ったまま、人間としての生活を続けるウッカリマン。
少年の名前は八部純一(はちべじゅんいち)。
度々現れる怪獣たちも合体を解除しながらなんとか倒していきます。

そんな、ボーンカリー星ではウッカリマンがうっかり凶悪宇宙人たちを解放してしまったという情報が入ってきます。
ピッカリマンは警備隊のエースであるシッカリマンを派遣するつもりでいましたが、
別の任務で忙しい状態だったため、シッカリマンの手が空くまでの代理としてチャッカリマンが派遣されることに。

チャッカリマンは女の子タイプの超人で、その名の通りちゃっかりしています。
地球に到着早々凶悪宇宙人と戦っているウッカリマンに加勢しますが、
相手の攻撃は全てウッカリマンを盾に使って防ぐなどのちゃっかりぶり。
凶悪宇宙人撃破後は、純一の家で飼っている犬に乗り移ってウッカリマンと一緒に暮らすことに。

その後はチャッカリマンと一緒に地球を守っていたウッカリマンですが、
ある時自分に優しくしてくれた人間の女性を守って大ピンチに。
敵からはダメ超人と馬鹿にされますが、女性はそれを否定してウッカリマンを励ましてくれます。
そして絶対にこの女性を守ると誓ったウッカリマンは、見たこともない姿へと変身。
一撃で相手を倒すのでした。

ボーンカリー星へ戻ったチャッカリマンが変身後のウッカリマンについて調べていると、
300万年前にボーンカリー星を救った伝説の超人ゼファーにそっくりだということが判明。
ゼファーはその時に死んだとされていますが…。

一方、地球ではウッカリマンと分離している間に純一年が意識を取り戻します。
自分の正体が地球を守る正義の超人で、今まで純一の身体を借りていたことを話すウッカリマン。
最初は難色を示されますが、今後も純一に乗り移って生活をしていくことで合意を得ます。
ただしウッカリマンは頭の片隅にいるというだけで、主導権は完全に純一のもの。

チャッカリマンに呼び出されたウッカリマンがボーンカリー星へと戻ると、そこには氷漬けとなったゼファーの死体が。
ウッカリマンはそのゼファーの死体と共鳴し、意識下でゼファーの出す試練を受けます。
これに見事合格したウッカリマンは、いつでも2段変身ができるというゼファーリングを入手。
2段変身後はウッカリマン・ノヴァとなり、圧倒的な強さを身に付けたのでした。

地球ではウッカリマンがうっかり解放してしまった凶悪宇宙人の1人、ハンゾーグが動き出します。
純一をさらって人質にし、ウッカリマンに自らの居城がある次元大陸へ来るよう要求。
ただしノヴァに変身したら人質は殺すと。
チャッカリマンは罠だと忠告しますが、それでもウッカリマンは純一のために次元大陸へ。

次元大陸へ到着したウッカリマンは、ハンゾーグの部下である宇宙忍者五忍衆を次々と撃破していきます。
1人は地球に残って地球を滅ぼすべく行動していましたが、
別の任務を終えてようやく地球へ駆け付けたシッカリマンが撃破。
地球のことは「自分とチャッカリマンに任せておけ」とウッカリマンに伝えるのでした。

ハンゾーグは縛影心(ハンゾーグシャドー)という術を使って他人の心を自由に操ることができます。
これによって自分が滅ぼしてきた星の優秀な戦士を操り、宇宙忍者五忍衆として部下にしたと。
死ぬ時に術は解けるため、宇宙忍者五忍衆は最後に正気に戻ってウッカリマンを応援して死んでいきます。

そして最後の宇宙忍者五忍衆である仮面の忍者シオンと対決するウッカリマン。
シオンは倒した相手の顔を仮面としてコレクションしています。
この仮面をつけることによって姿形能力を完全コピーすることができ、
300年前に宇宙最強と恐れられた大魔王ギルティアへ変身してウッカリマンに襲いかかってきます。

300年前、大魔王ギルティアによって次々と星々が破壊されていました。
そこでボーンカリー星は警備隊から精鋭300人を送り込みましたが、全滅。
しかしその後1人の勇者が現れてギルティアを倒したのでした。その名は勇者シオン。

ウッカリマンはシオンを説得しながら戦いますが、ハンゾーグに操られているシオンは聞く耳を持ちません。
ギルティアの仮面を破壊してなんとか元の姿へとシオンを戻しますが、
今度は仮面をつけずに聖剣ヴァルキリマーを操ってウッカリマンを攻撃してきます。
シオンの攻撃を防ぎきれず、うっかりノヴァへと変身してしまうウッカリマンなのでした。

これを見たハンゾーグは、部下に八部少年を殺せと命令します。
部下が八部少年のいる部屋へ行って処刑しようとすると、そこをリュウキという男が助けてくれます。
リュウキは宇宙忍者五忍衆の筆頭。ハンゾーグシャドーによって操られているはずなのですが…。

一方、ウッカリマンとシオンの戦いは正念場を迎えています。
ウッカリマンを殺そうとヴァルキリマーを振りかぶったシオンですが、そこで時が静止。
ヴァルキリマーは聖剣で悪を倒すための剣なので、シオンはヴァルキリマーに拒絶されます。
しかしそのヴァルキリマーを上回る力により、剣の主導権を取り戻すシオン。
時は再び流れだし、ウッカリマンに攻撃をしようとしますが…なんと剣は自分の胸を貫いたのでした。

これによりハンゾーグシャドーは消滅。
ウッカリマンは慌ててシオンからヴァルキリマーを引き抜きますが、傷一つなくシオンはピンピンしています。
ヴァルキリマーは悪のみを斬る剣なので、ハンゾーグシャドーだけを斬り裂いたと。

正気を取り戻したシオンを仲間にしたウッカリマンですが、目の前にリュウキが現れます。
リュウキから八部少年を逃したことを聞かされたウッカリマンは一安心。
リュウキはその精神力の強さから逆にハンゾーグシャドーを完全に制御しており、ウッカリマンの目の前で追い出すのでした。

リュウキはかつてゼファーと親友であり、一緒にボーンカリー星を救った仲。
ですがゼファーは死に、リュウキだけが生き残ったと。
リュウキは宇宙一硬いボディを持つメタルード星人の最強戦士なので助かったというわけです。
そしてゼファーの生まれ変わりがいつか必ず現れることを信じていたと。

ゼファーはリュウキと互角の力を持っていたため、
それに値する力があるかどうかを試すべくウッカリマンに戦いを挑むリュウキ。
最初はボコボコにされますが、一度見た相手の技を学習する能力があるウッカリマンはリュウキの技を使って逆転勝利。
リュウキはウッカリマンの力を認め、ウッカリマン、リュウキ、シオンの3人でハンゾーグ城を目指すのでした。

ハンゾーグ城では当然激しい抵抗を受けますが、
リュウキとシオンがザコを引き受けている間にウッカリマンはハンゾーグの元へ。
そこでウッカリマンは、自分がハンゾーグと同じミストラージュ星人であることを聞かされます。
ゼファーもミストラージュ星人であり、ウッカリマンはゼファーの孫。

ウッカリマンがうっかり地球げ解放してしまった凶悪宇宙人の中で最強なのが、ライフキーパー。
ハンゾーグはミストラージュ星人同士で手を組んでライフキーパーを倒さないかと提案してきます。
ウッカリマンは拒否しますが、ハンゾーグシャドーによって操られてしまうのでした。

ゼファーリングには対となる存在である暗黒のゼファーリングがあり、
ハンゾーグはその封印をウッカリマンに解かせようとします。
これは、封印を解いた者に大いなる災いがあるという伝説があるため。

しかしギリギリのところで正気を取り戻すウッカリマン。そこにリュウキとシオンも駆けつけてきます。
形勢不利とみたハンゾーグは仕方なく自分の手で暗黒のゼファーリングの封印を解き、
中に封印されていたブッキーの身体と意識を取り込みます。
その時のエネルギーの放出でウッカリマンたちは消滅。

ハンゾーグはそのまま地球へと向かい、ライフキーパーと対決。
その圧倒的な力でライフキーパーを倒した…かに思えましたが、
ライフキーパーは100の命を持っており、その中の1つを殺しただけなのでした。
そしてハンゾーグはライフキーパーの反撃によって殺されてしまいます。

ウッカリマンもハンゾーグも死に、邪魔者がいなくなったということでライフキーパーは地球を攻撃し始めます。
シッカリマンがこれに対抗しているところにウッカリマンが登場。
消滅したかに思えましたが、間一髪のところでテレポートをしていたのでした。

ライフキーパーの正体はアスタロト。触れたものを暗黒の塵にする能力を持っています。
光属性であるシッカリマンしかこれに対抗することはできず、
猪突猛進で突っ走っていくウッカリマンをかばって死んでしまいます。
仲間が死んだことで逆上したウッカリマンは、ノヴァからさらに変身してウッカリマン・ゾハルとなります。
ゾハルは光属性であり、これでアスタロトとも戦えるように。

まだ99の命が残っているアスタロトですが、死んだと思われていたハンゾーグがアスタロトに乗り移っており、
アスタロトの中で残りの命を次々と殺していきます。
そして残り1つになったところでハンゾーグはアスタロトの中で死亡。
1つしか命が無くなってしまったアスタロトは逃げていきますが、
追いかけたウッカリマンと相打ちとなり死亡するのでした。

地球ではチャッカリマン、シッカリマン(シオンの仮面により助かった)、リュウキ、シオンの4人が、
ウッカリマンが最初から地球のために犠牲になるつもりだったと勘違いをして涙します。
実際はうっかり相打ちになっただけでしたが。

エピローグ。
咄嗟にテレポートを使ったウッカリマンは遠くの惑星へ飛ばされ、そこでよそ見をしている間に少年へパンチ。
瀕死の重傷を負わせてしまいます。
こうして、ウッカリマンは当分この星で活躍していきそうなのでした。



・感想
ギャグ王にて連載されていた作品で、作者は「電撃ドクターモアイくん」の岩村俊哉先生。
当然これもギャグ漫画かと思いきや、実はギャグ漫画なのは序盤だけで中盤以降はシリアス系な作品。
これが良くできていて、ギャグだけじゃなくてシリアス系ストーリーもいける多彩な才能を発揮している。
なかなか面白いので読んだことのない人にはオススメ。

ウルトラマンから聖闘士星矢までいろんなヒーロー物作品のオマージュ要素もある。
リュウキとかモロだよなぁ。

本編以外の収録情報。
ギャグ王本誌で数回掲載された「ウッカリマンおまけマンガ劇場」という4コマが1巻に載っています。
あと「鉄筆 -TEPPEN-」という半分フィクション半分ノンフィクションの描き下ろし漫画が1、2巻に掲載。
仕事場を題材にした作者、アシスタント、担当が出てくる内容。タイトルは鉄拳のオマージュですかね。
あと2巻には「ウッカリマン 技・武器・アイテムパーフェクト解説」というコーナーもある。
[ 2012/12/04 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

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