浪漫倶楽部

浪漫倶楽部/天野こずえ/全6巻


ガンガンで連載されていた作品。



・内容
丘の上に立つ中学校に通っている少年、火鳥泉行(かとりせんこう)。
火鳥は他の人間には見ることができない不思議なものを見ることができる「第2の瞳」を持っています。

昔から丘では不思議現象の噂が絶えませんが、実際の証明できた人は誰もいません。
そこで立ち上がったのが、綾小路(あやのこうじ)うど。火鳥の先輩です。
「不思議現象は必ず存在するからそれを解明してみせる!」と自ら部長となり、「浪漫倶楽部」を創設。
この丘で起こる不思議事件を解明しようという目的で作られた部活です。

物好きな部活だけに、部員は綾小路と火鳥の2人のみ。
ある日に依頼を受けて裏山へとやってきた2人。そこで火鳥は巨大な石の上に座っている女の子を発見。
危ないから下りてくるように言いますが、女の子は自分のことが見えるのかと驚きます。
綾小路にはその姿が見えていないらしく、第2の瞳によって火鳥にしか見ることができない不思議な女の子。

その後、誰にでも見えるようになる力を使った女の子を連れて不思議事件を解決した浪漫倶楽部。
100年間ずっと丘の上の石(丘神石)にいて誰とも話したことのなかった女の子は、
初めて体験した冒険のような出来事に興奮をしています。
それを見た火鳥は浪漫倶楽部に入部することを勧め、3人目の部員が誕生。
名前は無かったため、火鳥はまんまるくってコロコロしてることから「コロン」と名付けるのでした。

その後に解決した不思議事件で、橘月夜(たちばなつくよ)という女の子にコロンの正体を知られてしまいます。
月夜は火鳥と同じクラスですが、大人しく目立たない存在でパシリのような扱いも受けています。
この事件をきっかけに浪漫倶楽部への入部を決意し、明るさも取り戻すのでした。

こうして4人となった浪漫倶楽部で、不思議事件を次々と解決していくというのが基本的な内容です。
中盤から高橋由紀(たかはしゆき)という綾小路の同級生である女の子が登場し、
彼女と綾小路の恋愛話も定期的に挟まれます。

最終回では、過去の世界からやってきたコロンが火鳥に現在の世界のコロンの寿命が長くないことを宣告。
その理由は、火鳥たちと一緒にいることで丘神石からのパワーを受け取らなくなったため。
今すぐ元の石の精霊に戻ればまだ30年ぐらいは生きられるというのを聞き、火鳥はコロンとの別れを決意。

コロンが邪魔になったと言って突き放す火鳥。
石の精霊に戻ることになり、過去のコロンと一緒に丘神石へ向かうコロン。
しかし丘神石を目の前にして、淋しいという感情を出すコロン。
それを見た火鳥は抑制が効かなくなり、コロンの元へ走って行って彼女を抱きしめます。

すると丘神石が光り出し、過去の映像を見せてくれます。
それは100年前に丘神石を生み出した祈祷師とコロンの会話。
「石の精霊はいつか役目を終えて消えてしまうが、自分を見ることができる特殊な人間が現れて、
深い心の絆で結び合うことができれば生き続けることができる」と。

過去のコロンは石の精霊としての使命を全うするため、嘘を吐いていたのです。
しかし将来こうやって火鳥という人間に出会って幸せに過ごせるというのを知り、
ぬくもりを感じて過去へと帰っていくのでした。

エピローグ。
これまで通りに4人での活動を続ける浪漫倶楽部。
しかし霊的土地として様々な不思議現象を発生させてきた裏山は丘神石ごと無くなってしまったため、
不思議事件も起きなくなった…と思ったら綾小路が新しい不思議事件を見つけてきます。
そしていつも通り、浪漫倶楽部の4人は不思議事件解決へと向かうのでした。



・感想
不思議系ファンタジー作品。
タイトルや部活名にもなっているように、ロマン溢れる不思議事件に次々と遭遇するお話となっている。
3巻あたりまでは感動的な話も多くて非常に面白い作品なんだけれど、
ネタ切れなのか後半はややマンネリ化してイマイチ。

火鳥と月夜は同級生で同じクラスの中学2年生。部長の綾小路は3年生。
いわゆるサザエさん時空であり、歳を取らないまま一部のイベントを複数回行うこともある。七夕とか。
主人公とヒロインということで火鳥と月夜の恋愛話もバレンタインや夏祭りといったイベントで存在するが、
実際に一番多いのは部長だったりする。

単行本のみの要素だと、「ものぐさ倶楽部」というあとがき漫画が掲載されている。
それとカバー下(表)に4コマが一本、カバー下(裏)にはその巻に収録されているお話の記念写真。
ものぐさ倶楽部もカバー下(両方)も全巻に掲載されていて、全て完全描き下ろし。
[ 2012/12/08 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

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