お山の竜神さま

お山の竜神さま/久保聡美/全1巻


ガンガンファンタジーで不定期に掲載されたシリーズ。



・内容
時代設定は昔の日本です。
具体的には言及されていませんが、江戸時代あたり?

内容は山に住む竜神一家のお話を描いた作品。
竜神一家は父親の竜之進、母親の由紀、息子の竜之介の3人です。

この単行本には3作品で合計4話が収録されており、1作品目は息子の竜之介がメインのお話。
竜である竜之介は里に行ってはいけないと言われていますが、
自分と同じぐらいの歳の子供を見つけると里に降りて行って一緒に遊ぼうとします。
しかし竜である竜之介はパワーが段違いのため、トラブルを起こしてしまって子供たちの母親に叱られます。

その後、山へ迷い込んだ子供たちが山に住む巨大ツチノコに襲われているところを竜之介が助けます。
そこで子供たちに自分の正体を明かし、竜之進の助けも借りて子供たちを無事里へと送り返すのでした。

2作品目は竜之進と由紀の出会いを描いたお話。
由紀は元々普通の人間であり、お嬢様でした。
ある時に父親とケンカして家出をしたところで竜之進に出会い、一緒に暮らすようになります。
竜之進は自分が竜だと言いますが、見た目は普通の子供なので由紀は信じていません。

ある時に竜之進の正体が本当に竜だというのを知った由紀は怖くなり、竜之進の元を離れ家へと帰ってしまいます。
しかし竜之進への思いからまた彼の元へと戻っていくのでした。

3作品目は密書を届ける指名を果たそうとしている達之助という忍のお話。前後編なのでこれで合計4話となります。
任務途中で水浴びをしている女性を発見し、覗いていたところを竜之介に見つかってしまう達之助。
女性とは由紀で、それを知った竜之進は激怒して達之助を襲うのでした。

気絶した達之助が目覚めると、そこは竜神一家の家。
しばらくご厄介になるうちに、達之助は由紀に対する恋愛感情が芽生えてきます。
由紀は100年近く生きていますが、見た目は若い女性そのもので美人なためです。

やがて達之助を追ってさつきという女忍者もやってきて、5人での生活が始まります。
さつきは達之助の由紀に対する感情を知り、小頭に任務途中で達之助が死んだことにするかどうか聞きます。
これは死んだということにすればずっとここで暮らしていけるからです。

達之助は由紀と2人で由紀の両親のお墓参りをします。
そこで由紀は昔話を始め、周囲の人物が老いていくのに自分だけがずっと若いままなのを見て、
自分が人間ではなくなってしまったのだと悟って悲しくなったと語り出します。
そしてやがて泣き出す由紀。

陰で見守っていた竜之進はそれを見て由紀に駆け寄り、自分と一緒になったことを後悔しているのかと聞きます。
それに対する由紀の答えは…泣きたくなるほど幸せというものでした。
竜之進と由紀の愛を目の前で見た達之助は未練がありつつも由紀のことは諦め、さつきと一緒に帰っていくのでした。



・感想
竜神さまシリーズと呼ばれるものを1冊にまとめた単行本。
表題にもなっている一番最初の作品「お山の竜神さまは久保聡美先生のデビュー作で、投稿作品でもあります。
この作品が受賞したことがきっかけでプロになったと。
このシリーズは不定期掲載だったので、デビュー作でありながら「てんにんご」よりも後に単行本が出たという。

単行本のみの要素では巻末に後書きが4ページ。
このシリーズに「てんにんご」と日本ものばかり描いてきたので、
次回作はバリバリの剣と魔法ものを描く予定というようなことが書かれています。
[ 2013/02/01 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://farewall.blog123.fc2.com/tb.php/1204-1f9fd469