超獣伝説ゲシュタルト

超獣伝説ゲシュタルト/高河ゆん/全8巻



ガンガンファンタジーの創刊号から連載されていた作品。



・内容
ヴァサリア教団に属する司祭のオリビエが、「G」と呼ばれる大陸を目指して旅をするところから物語は始まります。
Gの正式名称はゲシュタルトですが、ゲシュタルトは呪われているとされており、
その名を口にすると呪いが振りかかると伝えられていることから人々は皆Gと呼んでいるのです。

この世界にはかつて8人の神々がおり、そのうちの1人がサルサローア。
サルサローアは他7人の神々を統べています。
ある時7人の神の1人であるゲシュタルトがサルサローアを裏切り、逃亡の末にある島へとたどり着きます。
その島こそが「G」というわけです。

ヴァサリア教団の信仰する神はサルサローアなので、それを裏切ったゲシュタルトは忌むべき存在。
なのでその名を呼ぶことは禁忌とされているのです。

オリビエは旅の途中で1人の奴隷少女と出会います。少女の名前は王理(おうり)。この物語の主人公であります。
王理は奴隷として売られそうになっていたため、オリビエは彼女のご主人様になることで救うのでした。
そして2人は一緒に旅をしていくことになります。

謎の多い王理ですが、実はゲシュタルト出身。性別も本当は男です。
王理には6人の妹弟がおり、7人でゲームをしています。
バトルロイヤルで勝ち残った者が、ゲシュタルトに伝わる伝説の超獣の力を手に入れるという条件で。

長男の王理は圧倒的な力を持っているため、ハンデとして性別を女性に変えられてしまった、というわけです。
そして王理を含む7兄弟は大陸へバラバラに送り込まれたと。
ハンデがあるとはいえ他の6人はみんな王理の強さを分かっているため、集中的に狙ってきます。
それでも王理は次々に撃退しては勝ちを積み重ねていくのでした。

ヴァサリア教団を抜けだしたオリビエを連れ戻すため、教団はダークエルフのスズを派遣します。
しかしスズはオリビエの何が何でもGへ行くという強い決心を見るや、旅に同行することに。
さらに街で知り合った謎の占い師であるシャザーンも含めた4人でずっと旅をしていくことになります。

旅を続けていくと、やがてオリビエの中にはもう1人の人格が存在することが分かります。
こちらは黒オリビエと呼ばれており、残虐そのもの。普段の温厚で優しいオリビエとは正反対の性格をしています。
この黒オリビエの行動により、オリビエは両腕を切断する事態になってしまうのでした。

オリビエの腕を取り戻す方法を探る過程で、一向はヴァサリア教団へと戻ってきます。そこにいたのはメサイヤという司祭。
メサイヤはオリビエを赤ん坊の頃からずっと育ててきた父親ともいうべき存在で、スズに連れ戻すよう命令したのもこのメサイヤです。
オリビエを溺愛するメサイヤは二度とオリビエを旅に出させまいと実力行使に出ますが、
その決意の硬さを知ると、結局は折れてGへ向かうことを認めてくれるのでした。

ヴァサリア教団には裏で暗躍する処刑部隊がおり、オリビエは処刑対象になっています。
黒オリビエの存在は以前から教団には周知の事実であり、もはや放っておくことはできなくなったと。
メサイヤはオリビエを引き止めて引き渡すよう言われていましたが、それを守らなかったために処刑されてしまうのでした。

オリビエを追ってくるこの処刑部隊の追撃を振り払い、さらには超獣の力を巡るゲームも勝ち抜いた王理たちは、
いよいよ大陸を離れてゲシュタルトへと向かうことになるのでした。

大陸の人間には忌み嫌われているゲシュタルトですが、到着してみるとなんてことはない普通の場所。
景色は美しく人々も普通の生活をしており、王理以外の3人は面を喰らいます。そして認識を改めるのでした。

ゲシュタルトへ上陸した4人が向かったのは、お城。王理の生まれ育った場所です。
しかしいざ城へと到着してみると、様子がおかしいことに気付きます。
中に入ってみると、そこにいたのは死んだはずのメサイヤ。
実はメサイヤの中にはサルサローアの人格が眠っており、肉体は死んでいながらもその人格が表に出てきたというわけです。

サルサローアとなったメサイヤは圧倒的な強さ。そこにオリビエが立ち向かいます。
王理はその隙に妹たちに言われて父親を探しに行き、そこで超獣をその身に降臨される儀式を受けるのでした。

オリビエの中にあるもう1つの人格、それは破壊神タイタニア。7人の神の1人です。
黒オリビエことタイタニアはオリビエに自分の力を貸し、オリビエはその力でシャザーンとスズを守ります。
やがて駆け付けてきたのは超獣の力をその身に宿した王理。
超獣の正体はゲシュタルトで、今ここにゲシュタルト、サルサローア、タイタニアという3人の神が集結します。

タイタニアはゲシュタルト側に付いたため、サルサローアは1対2の戦いを強いられることに。
しかしゲシュタルトにはサルサローアと戦う意思はなく、3人の神の間には和解が成立。全てはここに終結するのでした。

エピローグ。
全てが終わり、オリビエ、シャザーン、スズの3人は大陸へ戻ることになります。
王理はゲシュタルトの王位を継ぐことになったため、残ることに。
オリビエを愛している王理は自分も連れていってほしいとお願いをしますが、オリビエはそんな王理を優しく諭します。
それでも諦められない王理は、王位を妹に譲ってオリビエに付いていくのでした。



・感想
かなり端折ってるので意味不明な内容になってるかも。まぁ未読の人は自分で読んでみてくださいってことで。
あと創刊号から連載されていたというのは間違っていないんだけれど、
第1話はファンタスティックコミックという前身の雑誌に掲載されたため、創刊号に掲載されたのは実は第2話だったりする。

ガンガンを初期から読んでいて、かつガンガンファンタジーは読んでいなかったという人には一番有名な作品なんじゃないかな?
ガンガンファンタジー創刊以降はガンガン本誌にも毎号宣伝が載ってたわけですよ。
で、その宣伝の中でゲシュタルトの扱いは大きかった。
あと主人公の王理が草を加えているカットがいつも載っていたため、それが印象に残っている人も多いと思う。

作品の感想としては…微妙。BL要素もあるので男が読むにはちょっと辛い部分もある。
見た目は女といえど、王理は元男って設定だからなぁ。
性格や言葉遣いは男そのものなので、それでご主人様(オリビエ)大好きをやられてもキツい。
しかも最終巻に描き下ろしで追加されたエピローグだと男に戻ってんですよ王理。
男の状態でもご主人様ラブは変わっておらず、キスをしたりもしてるので完全にBLの世界ですわ。

他でアレな描写だと、王理とシャザーンが最後までヤっちゃってます。それも無理やり。
高河ゆん先生によると、これはかなり賛否両論だったらしい。でも作者的にはお気に入りなんだとか。
読んでてもなぜこの展開になるのかが理解できないんだよなぁ。うーむ。

単行本のみの収録要素。
2巻の巻末に「超獣伝説ゲシュタルト設定資料 という名のラ・ク・ガ・キ」というコーナー有り。
これはその名の通り、ラフ絵の設定資料。

1~6、8巻には「ゲシュタルトのお部屋」という作者の近況を描いたあとがき有り。
7巻も一応あとがきはあるんだけど、2ページと少ないうえにタイトルもなし。
ちなみに8巻のゲシュタルトのお部屋には描きおろしでメインキャラのその後が描かれている。
↑の王理が男に戻ったってくだりの話はここからです。
[ 2013/03/14 ] エニックス漫画 | TB(0) | CM(0)

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